2006年02月の記事


底なし
DのKさんが倒れたと少し前に知らされた。
素性の悪さが、あちこちに綻びを引き起こしている気がしてならない。
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星は金星
古河から返事。プレゼンしたところ大好評とのこと。
とりあえずホッとする。
昨日からのカゼ気味状態が続いている。
今日は仕事を中止し、休養。
この冬を乗り切ったが、いまごろになってダウンするのか。
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春だもの
夢博用の地球movie。DVDに焼いて古河に送る。
24日のstudio素材分DVDに焼き明日渡辺に。
カゼギミだったが、6億年の塩をたっぷりと入れたぬる湯に
30分つかって汗をかいたらラクになった。

雨。

脱皮、とでも言えばいいのか。
25日の効果なのか、もろもろのひっかかりが
起きたときには、すっかり消えていた。
というより、遠いものになっていた。

ぼんやりとした春にふさわしく
忘れてしまいたいことがおだやかに消失していく。
ありがたいことである。
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笑傲江湖★★★★
DVD全40話、やっと見終わった。
実際は40話ではなく50話くらいあったのではないか。
後半になって飛ばしが目立った。
契約に問題があるのか、なめているのかわからないけど
どうかな、と落胆。
まあまあの出来だけに、ザンネンではある。
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今日一日と思いて愛でる汝が髪のいたく風吹く午后と知るまで
たった1日のオフにもかかわらず、煮詰まっていた袋小路から脱け出した感覚あり。倉持さん、鈴木さん、長岡との会食。ミュージカル、すし善の嶋宮さんとの十数年ぶりの邂逅。ジ・アース時代のキャスターとの連絡…と、わずか24時間の間に目まぐるしい変化だったともいえる。ここ数ヶ月。いや半年以上に渡って、ずっとひっかかっていた小骨が、二月二十五日、気づいたらみごとにとれていた。そういう潮目だったような気もするが。

17日の夜に数メートルしか離れていない場所で起きた一つの出来事が、もろもろを加速させたように思う。彼がどういう心積もりであんな馬鹿げた申し入れというか雑言をD2TのKに向かって吐いたのか、いまだに信じられない気もするが、あの夜から急加速がはじまったのだ。「ごとき、風情」と形容した瞬間にきっとプラグがつながったはず。言うに事欠いてと思いながらも、消え去らずに1週間が経過した。その間、古河に1回、ロケ2日、スタジオ1日。さまざまな場所で時間を盗みながら、“そのこと”が語られていった。そして、その人の印象が決定されていった。なぜ2TのKで止まってしまったのか、タカをくくっているのかどうか、不明だが、大きく踏み外してしまったな、といささか愛惜の思いがわかないでもない。

Sの起用法といい、どこから見ても“異常”としか見えないミスリードも、このまま無事にすむとは考えられない。どこかでいつか誰かが“切れる”。

FOのつもりでしのいできたが、COを視野に入れ進めることになりそうだ。身から出た…とはいえ、ほんとうにしみじみバカなやつだと言わざるを得ない。

1週間で、ここまで激変するとは思わなかった。が。

選択を強いられるというとおかしい気もするが
ま、そういうことだ。
あれもこれも、一気に変わる。そんな気がしてならない。
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福音続く。
福音と書いたら思いがけない出来事ふたつ。
一つ目は5年前に福島テレビに出たときに知りあった「むかいさとこ」さんと連絡がとれたこと。賀状などで福島テレビからフリーになったことは知っていたが、バタバタしていて連絡できずに過ぎた。ゆうべ一段落ついたので賀状のアドレスにメールを入れたところ連絡がついた。ジ・アースをリアルタイムで褒めてくれた人である。福島絡みでなにか智慧を借りることになる一人だと想定していただけに、嬉しかった。なにより、「天然の日本シリーズ」を送ったときに絶賛してくれたことだし、DJ立ち上げ時期を考えれば絶好のタイミングとも言える。
もうひとつは“すし善”の嶋宮さん。劇団四季の後で46階にあがり予約無しだけど空いていたらとのぞいてみた。幸い空いていたので3年ぶりにカウンターに腰を下ろし、おまかせを頼む。食べ終わる少し前に、なじみの客に挨拶に来たのが彼だった。十数年ぶりになるか。送られた作品は全部とってあるよ、と笑っていた。髪が白くなった以外は顔艶もよく、変わりないように見えた。はじめて会ってから20年になる。帰り際も、また店の表で。“天然の日本”をとぎとき見てはなぐさめられてるよ、という伝言が残っていたのは数年前。DJを出港させようと思い立った時期に起きた、二つのおもいがけない出来事。
そういうものなのだろうな。
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“れん”の夜の福音。
9時間熟睡。夕べ“れん”に行く前に撮影部で西村、有本とすれ違った。有本は明日からドイツ。古川はボリビア。森川はクロアチア。湯治部の六本木支部はこのところworldwideにがんばっているらしい。TSPは、しかし気持ちのいい育ち方をさせられるのはなぜなのだろう。助手についた一人ひとりが間違いなく成長していくのを見ながら、いつも不思議に思っていた。100人あまりのポスプロだけど、17年ほどつきあって後悔したことがいちどもない。バカみたいな感想だけど、“ひと”なのだろうと思う。ひとに尽きるのだな、と思わざるを得ない。DJシリーズを立ち上げるのに、TSPと組みたいと思いたった理由も、そのあたりにあったのかな、と熟睡した頭が告げている。きのうみぞれ降る六本木で、過ごした短い時間に出会った若いスタッフたちといくつかの消息の心地よさ。そういうすべてのことが、居心地の良さ、収まりの良さにつながった以上、自分の居場所を見定めてもいい、と感じた。DJシリーズ、「いまが時だ!」そういう福音が確かに、あった。
と、したい。
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月島から六本木“れん”へ
完徹だったので夕方近くにはなんども居眠り。
月島を出て六本木の撮影分に集合。
相馬さん、倉持さん、鈴木さん、長岡たちと“れん”に。
体調がよかったら、経緯を伝えたかったが
カラダが重く、根気が無かった。
それでも彼らと過ごす時間は愉しかった。
あのレガシーロケの気分を思い出すからなのか。
親しい親族と過ごしているような気持ちにさせられることが多い。

長居したかったが、まぶたを開けていられそうもなかったので解散。

できることなら一緒に暮らしたいほどだ。

それはさておき
余韻がまったくなくなってしまっていることに気づいた。
蒲田に戻って氷雨の下で長電話。どこで切ってもいいような気分のままに
つづけていた。風情もなにもない。平坦な草原が見えるだけ。
必要とされている感じをまったく維持できず。
いつまでも続く探り合いにも厭きてきた。
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地球の意味2
“夢博”の地球と“環境未来館”に使われる“地球”の意味その2

ある午後あなたが頬をなぜる風に
小さな痛みを感じたとしたらそれはこの星の悲鳴。
ある夕ぐれあなたがみなれた川の流れに
波立つ想いを抱いたとしたらそれもこの星の叫び。
ある夜あなたがいつもの夢の時間を
大地の揺れで覚まされたとしたらそれこそはこの星の怒り。

あなたの知っているところであなたが知らないどこかで、
この星はいくつもの黒いため息をつきながら
いろいろなことをあきらめていた。

もういいんだよ、と思いはじめている。
さようならを言いたがっている。

もしもまだ希望があるとするなら
それはあなたたち自身のなかにある。

一人ひとりの
かけがえのないあなたたちの
勇気と元気と力がひとつになれば
まだまにあうかもしれない。

パンドラの箱の底に
最後に残されているのは
希望という名の明日のはずだから。
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地球の意味1
“夢博”の地球と“環境未来館”に使われる“地球”の意味その1

熟した果実が落ちるのを見たひとりの男が《引力》を発見し、
大空を飛び交う鳥に憧れた兄弟がいつか飛行機をつくった?

ほんとうはいつまでもモノに引きつけ合う力があることを
理解しようとしない人類に、あるとき大地が真っ赤なリンゴを
いくつもいくつも落とすことで気づかせてくれたのかも知れない。
あるいはいつまでも地面にへばりついて離れようとしない人類に
あきれた大地が鳥に頼んで空飛ぶたのしさを教えようとしたのかも知れない。

私たちが達成したことは私たちだけの力で成し遂げられたのではなく、
地球という超巨大な生命体そのものが、いっしょに快適に暮らしていこうじゃないかと、
その大きな指で私たちの背を少しだけ押してくれたからではないのだろうか。

私たちに遺された私たちを支える先人たちの発明や発見は、
そのすべてが地球とともにあったのではないか。
アタマと体と大地がひとつになって、
はじめて現在という世界ができあがったのではないか。

私たちは46億年の時針を持った地球時計の
最後の数秒間をかげろうのように生きている。
そのすべてをこの超巨大な生命体・地球にゆだねながら…
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構成プランアップ
16時間爆睡し、8時間ぶっ通しでラフプランをアップ。
何やってるんだかわからなくなってきた。
21日の素材を見ながら「情熱が不足してるのではないか」と言っていたとか。
そう見えたのなら、文字通り。情熱など欠片すらなかった。
あんないきあたりばったりの撮影で、どんな情熱がかきたてられるというのか。
わけのわからない思いつきをひっきりなしに出されて
どんな気持ちを維持していけばいいのか。
皆目わかにない。失笑。
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メモ/磁器2
■磁器
porcelain

完全に熔化(ようか)し、硬く、(施釉(せゆう)前でも)不透過性、白色または人工的に着色され、(かなりの肉厚でない限り)透光性であり、たたくと清音を発するビトレアス・セラミック・ホワイトウェアvitreous ceramic whitewareをいう。食卓用器や美術品など工業的な用途をもたない場合にはチャイナchinaという。
 磁器にはいろいろな種類があるが、もっとも重要で多量に生産されているものは硬磁器hard porcelain(SK13〜16焼成)と軟磁器soft porcelain(SK8〜12焼成)であり、これらはイギリスやヨーロッパでいうファイン・セラミックスfine ceramicsの代表的なものである。磁器の構成成分は、成形に必要なカオリン、熔化をつかさどる長石、骨骸(こつがい)となる石英からなるが、これらのうちの一部を別の成分で置換すると新しい性質の磁器が得られ、このときに使用した成分がたとえばジルコンであるとジルコン磁器という名称を用いる。→セラミックス →陶磁器〈素木洋一〉
(C)小学館
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メモ/磁器
■じ‐き【磁器】

1 一般に素地のガラス質が磁化して半透明となり吸水性がほとんどなく、たたくと金属的な音を発する焼物をいう。陶土・石英・長石などの素地を素焼きにし、釉をかけ、摂氏一一〇〇〜一五〇〇度の高温で焼いたもの。
有田焼、九谷焼、瀬戸焼などの類。
(C)小学館
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メモ/石英
■石英

重要な造岩鉱物の一種。長石類に次いで産出量が多い。石英には高温型と低温型がある。
前者は高温石英high-quartzまたはbeta-quartzとよばれ、一気圧では573から870度Cで安定である。六方晶系に属し、柱面がほとんどなく、等価な六つの錐(すい)面からなる両錐状結晶として産することが多い。おもに流紋岩、石英斑(はん)岩など高温でできた酸性火山岩中にみられる。しかし高温石英も常温常圧に置かれると、外形のみそのままで、結晶構造は低温型に転移する。この転移は、高温型と低温型の結晶構造にわずかな違いしかないので容易におこる。したがって現在われわれが手にとってみる石英は鉱物学的にはすべて低温型のものである。低温型は低温石英low-quartzまたはalpha-quartzとよぶ。三方晶系に属するため、6個の錐面は等価でなく、2種類の錐面が一つ置きに並ぶ。また普通、柱面が長く伸びている。結晶形の明らかなものを水晶とよぶ。普通、塊状ないし粒状で、花崗(かこう)岩、流紋岩など酸性火成岩、片麻岩、石英片岩など広域変成岩、砂岩など堆積(たいせき)岩、それらを切る脈と産状は広範囲に及ぶ。色は普通は無色であるが、種々着色したものや異種鉱物を含有するものにいろいろな名称がつけられている。玉髄、めのう、碧玉(へきぎょく)、虎目石(とらめいし)、血石(けっせき)、アベンチュリン、クリソプレースなどのほか、紅、紫、青、黄、黒、煙、鉄などの冠詞をつけてよぶ。鉄石英は微細な赤鉄鉱や針鉄鉱が分散して赤色もしくは黄褐色にみえる。
 石英はガラス原料をはじめ各種窯業原料として重要である。また上質のものは装飾品としたり、物性を利用したりすることも多い。
石英の多形としては、鱗珪(りんけい)石、クリストバル石、コース石、スティショバイトがある。コーツの英名の由来はあまり明瞭(めいりょう)にわかっていないが、一説にはサクソン語のquerklufterzからきているとされている。このことばは16世紀の初期に鉱山で使われていたもので、金属鉱物が濃集している部分にある交差した石英脈を意味したらしい。ほかに古代スラブ語説、古代高地ゲルマン語説などがある。→水晶〈松原 聰〉
(C)小学館
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メモ/シャモット
■シャモット

(英schamotte)耐火粘土を摂氏一三〇〇〜一四〇〇度の高温で熱した後、くだいて二〜三ミリメートル以下の細粒にしたもの。耐火煉瓦(れんが)の材料、耐火モルタルの骨材などに用いる。
(C)小学館
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メモ/陶器
■とう‐き【陶器】(タウ‥)

陶磁器のうち、素地(きじ)の焼締りが中程度でやや吸水性があり、釉(うわぐすり)を施したものをいう。磁器にくらべて、透明性に劣り、強度も小さく、軽く打つと濁った音がする、磁器との境は連続的で明確な区別はないが、磁器に近いものから硬質陶器・精陶器・粗陶器に分類される。また、原料により石灰質陶器・白雲石質陶器・長石質陶器などに分けられる。
(C)小学館
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メモ/ろう石
■ろう石
agalmatolite

葉(よう)ろう石を主成分とするろうのような脂肪感をもった石。絹雲母(きぬうんも)やカオリンを主成分とする同様な外観をもつものに対しても使われることがある。ダイアスポアの塊を含んだものは、目玉石といって耐火物(るつぼ)の原料となる。クレー原料、耐火物、陶磁器、石筆、印材、彫刻材などに利用される。→葉ろう石〈松原 聰〉
(C)小学館
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メモ/石灰
■いし‐ばい【石灰】(‥ばひ)

1 石灰石や貝殻などを焼いて得られる生石灰(酸化カルシウム)、それを空気中にさらして粉末となった風化石灰、また、水を加えて発熱させ粉末とした消石灰(水酸化カルシウム)の総称。消毒、肥料、漆喰(しっくい)などに使用。せっかい。
(C)小学館
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メモ/珪土
■けい‐ど【珪土】

石英を主成分とする土。砂状のものは珪砂という。陶磁器、ガラス製造の原料。シリカ。
(C)小学館
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メモ/珪岩
■珪岩
quartzite

主として石英、長石からなるガラス状光沢をもった等粒状のホルンフェルス。アルコース砂岩または珪質の堆積(たいせき)岩が接触変成作用を受け、再結晶してできた岩石。また、砂岩の砂粒間のすきまが、堆積後の続成過程において、二次的にできたシリカSiO2で満たされた岩石に対しても用いることがある。ほとんどすべての砂粒が石英からなり、すきまがシリカで満たされたものは、正珪岩(オルソコーツァイト)とよばれる。どちらも先カンブリア時代の地層に多く産する。なお、かつてはチャートや石英質の砂岩も珪岩とよばれたことがあるが、現在では用いられていない。〈斎藤靖二
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メモ/珪砂
■珪砂
silica sand

珪酸塩類を主成分とする砂質の堆積(たいせき)物や風化生成物のうち、とくに石英粒を多量に含むもので、白色粗粒の砂である。天然には花崗(かこう)岩や珪岩の風化過程で、化学的分解を受けにくい石英粒子が、流水に運ばれ河床や海底に集まって沈積すると生ずる。
土壌において砂の含有率がきわめて高い砂土の場合に珪砂土とよばれることがあるが、肥沃(ひよく)性と保水性に乏しい土壌となる。
人工的に珪岩を砕いてつくった珪砂もあり、これはシリカの含有率が99%以上で、ガラスの原材料となり、また宝石などの研磨用に使われる。(C)小学館
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生命樹/女版
・・・わたしは樹木です。
太い幹と、しなやかな梢と
あふれる樹液と、無数の緑の葉をもつ
一本の樹木です。

ずっとずっと、遥か昔に
大地におちた一粒のちいさな木の実から
はじめられたわたしの長い旅は

数えきれない昼と夜のなかで
風や雨や、雪や嵐、
そして強い陽射しを避けながら

あるときは
ちいさな虫や小鳥たちに生命と休息を与え、
たくさんの疲れた心をもつ人々に
やすらぎに満ちたひとときを与え続けて
きたように思います。

またあるときは、村人や旅人たちの
さまざまな願いごとや、ひめやかな祈りにも
耳を傾けてきました。

・・・わたしは樹木です。
いくつもの梢と太い幹をもつ樹木です。

この世界に生命を与え続けた樹木です。
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生命樹メモ
絵本作家である日向涼子は絵本の構想を練るために奄美大島へ
取材旅行である家に600年のガジマルと出会う

自分の絵本の構想と同時に娘や近所の友人たちと近くの森に

安藤栄作さんに絵本の絵を描いてもらう。
と同時に森の人をイベントとしての展開と絵本を夢工場出版として
プレゼント。
構想としては絵本の内容は夢であり、もしかしたら家のことを
盛り込めれば最高かも。
※生命連鎖、グリーンロード、5本の樹など
マシコワールドが出来ればいいね。


ガジマル /gazimaru/(名詞) 植物
榕樹。ガジマル。
沖縄至る所にある亜熱帯植物。
老樹になると枝から気根が出て地中に入る。
果実はいちじくに似て小さい。
樹液は乳汁のように白いことから、チー cii という。
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生命樹関連メモ
●象形と憧憬

音が入れば。世界は動く。想いでななく、痕跡となる。
もとより、ある日、月の光に、風のざわめきに、星のまたたきに、けものたちの遠ぼえに…身体の底にある何かを刺激され
人が「ここではないどこかへ」向かったのだとする。
その人の潰えることのない憧憬や道半ばで尽き果てた口惜しさが、歴史の中に地図の「進化」というカタチで遺された。
そんな想いを元に書いたのが四月のはじめ。象形文字は「憧憬」文字でもあったのだ。漢字の、文字の起源はだから、夢の成就と絶望の名残でもあるはず。
つまり、遺されたものにはいずれも、在るのだ、ということ。

この仕事がまだ夢想だけを集めたものであること…
あるいはそこに、そこだけに答えが隠されているのかな。
そんなふうにも思えだしてはいる。
夢や思いだけを集めたパンドラの箱。たぶんそれが答えのはず。
とすればこれからおれがどんな仕事を引き受けていけばいいのか、あるいはそうしなければいけないのか。つかめたのではないか?




正解のない世界。
これが解答。ただ一つの答えである。
ルーシーはその一歩を踏み出した瞬間から生涯を終えるまで
ただの一歩も正解としての歩みはなかったはず。
だから彼女は、
「ここではないどこかへ」と歩き続けられたのだ。
そのはるかな
気の遠くなるような夜と昼の堆積の上に今夜がある。
大げさに言えば、そういうことなのだ。きっと。
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メモ/生命樹関連
「ゆらぎの話」 安藤栄作

みなさんの心は、ゆらいでいますか。

彫刻を続けて見えてきたことがある。
命の輝きのライン、ゆらぎだ。

古今東西を問わず、
素晴らしい彫刻は皆、生命感に満ちている。
彫刻が工業製品やオブジェと明らかに違うのは、
それが生き生きと、そして、みずみずしい点だ。
いい彫刻は外側でなく内側を作っている。

大地の形が地球内部のエネルギーの現れであるように、
彫刻の形もその内側のエネルギーを
見続けた結果現れた形だ。
それがなければ彫刻は魂を失ったのと同じだ。

その内部のエネルギーは、
ただポンとあるのではない。
それはゆったりとゆらいで流れている。
一見ストンと立っている彫刻でも、
いい彫刻であれば必ずこのゆらぎを宿している。

この宇宙が生まれる時、
無の中に唯一あったのが、ゆらぎだという。
ビッグバンの後、
ゆらぎはこの宇宙すべてのものの中に
スピリットとなって受け継がれている。

空間の一番近い距離を走る稲妻でさえ、
大きくゆらいだラインを描く。
大地の低い所を選んで流れる河川は
山奥の水源から海に出るまでに、
とても美しいゆらいだラインを引く。
大地の形を変えることなく、
歩きやすい所、安全な所を通ることで
自然にできた昔の街道は、
うねうねとゆらいでいて心がほっとする。
山脈の稜線や空に伸びる樹木にも
心地よいゆらぎのラインがある。

みなさんの手を眺めてほしい。
そこには、あの稲妻や河川と同じゆらぎのラインが
血管や神経となって走っている。

私たちの体は、夜空に横たわる、あの天の川と同じように、
宇宙の始まりのゆらぎのスピリットで満ちている。
それは命がキラキラと輝いている証なのだ。
そして野山が風でゆれるように、
私たちの心も絶え間なくゆらいでいていいのだ。
それは心がキラキラと輝いている証なのだから。
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◎「光の子」 安藤栄作

私たちはいったい何をやっているのだろう。
光のようにこの世に生まれてきて、
「さあ思いっきり世界を愛しなさい」と神様から、
きれいな水と空気と太陽の光を与えられて、
歩み始めたはずなのに、
水は飲めなくしてしまい、
空気は汚してしまい、
空には巨大な穴まであけて、
体に悪い光を浴びて、
揚げ句の果ては人の上に爆弾をバラバラばらまいて、
人の歩く道に爆発物を無数に埋めて。
本当にこんなことをしようと思って
生まれてきたのだろうか。

雨上がりの朝に、
水蒸気と水滴で光輝く草原を見た時の
胸の震えを忘れないでほしい。
突然吹いてきた風に洗われて悩みが体からはがれていく
あの心地よさを忘れないでほしい。
夕日を受けて輝くあなたのその頬が
世界にやすらぎと、ときめきを与えていることを
忘れないでほしい。

この手は
土をほじくって地雷を埋めるために
与えられたのではないし、
人の上に爆弾をまくために与えられたのでもない。
この口は人をののしるために与えられたのでもなければ、
食べきれないほどの食物をガツガツむさぼるために
与えられたものでもない。
この心は人をさげすんだり、
出し抜くために与えられたのではない。

自分は自分以外の世界のすべてのためにある。
この宇宙が生まれた時、その創造のスピリットは
すべての空間や物質の内に受け継がれている。
宇宙の一部でもある私たち一人ひとりの中にも
それは宿っている。
世界をいとおしいと思い、祝福することは
自分自身をいとおしみ祝福していることなのだ。
すべては宇宙の一部であり一体だ。
一つの命を抹殺することは宇宙を抹殺することなのだ。
それを見聞きして私たちの魂が沈むのは
私たちの内にある宇宙の創造のスピリットに
逆行するからだ。

その手も口も心も世界を愛するために与えられた道具だ。
互いの魂を救いあったり、
風や光の中にあるスピリットが
自分の中にもあることを感じること。
世界を思いっきり愛すること。
私は宗教家でもなんでもない。
ただ山の中で地球を回って吹く風にあたって、
宇宙を旅してやって来た光をあびながら
彫刻を彫っていると、どうしてもそう思えるのだ。
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名古屋ロケ
4時に起き、5時にホテルを出た。
6時過ぎから雨のせいでぬかるんだ粘土の採掘現場で撮影。
体重が3倍ぐらいになつた気分だった。
長靴を脱いだ瞬間、空を飛べそうな気がしたほど。
7時過ぎに品川着。
頭を洗い、渡辺が切り分けた素材を受け取り
OKだしを。
明日、渡す予定。
例の話はまったく出ず。
気配すらもなし。
明日は6時半に起きて、古河へ。
定例。
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小休止
クルマに乗っていて窓をあけても寒くなくなっているのに
気づいた。春になるのだな、とあらためて実感。
公園の木々も一回り大きくなって見える。
外堀を埋められ、つづけて動きがあるのかと構えたが
音無し。拍子抜け。
明日は、豊田。
品川4時過ぎの“のぞみ”なので
3時に構内でS、Kと会う予定。
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塩漬け
6億年の塩をバスタブにぶちこみ、20分。髭を剃り、鼻毛をカット。塩をすり込んだまま、上がる。台所で飯を茶わんによそい塩を振り水道水で満たす。立ったままかっこむ。木刀を部屋に置かなくなって久しいが、今夜は、素振りしたくてたまらない。いちばんでかい包丁を持ち、50回振ってみる。少しも気は晴れず。コーラの瓶でも窓から放り投げようと探したが見つからず。外気3℃。さっきまで雪がぱらついていたのだ。吹雪せり窓の外にも情にも…と福島さんなら歌ったのだろうが、おれは歌を知らず。誰をと言うわけではないが、ぶった切ってやりたいという気分がおさまらず。何をと言うわけではないが破壊しつくしたいという欲求がとどまらず。肉体にまぶした塩と体内に飲み込んだ塩で、このまま塩漬けになっていたい。おれに何をさせたいのか。何をしろというのか。なにができるというのか。向こう傷も背中の傷もない。くそつまらねえ落とし穴に引っかけられた。足だけではなく、体まるごとおさまる穴にあっけらかんと嵌められた。問題はただ一つ。抗う術が、どこにも無いこと。
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いつかはやられる
とは思っていたが、あんな姑息で卑怯な言説で外濠を埋めに来るとは、正直想定外。10mも離れれていない空間で血相かえていたという。その前後に、とろけるような笑顔を見せて話しかけていた。5年前の福島まで持ち出されたとK。難癖というしかないが。退いたら確実に取り上げられることがわかっているのだ。頭低くして時を待つほど、おれの我慢がもちそうもない。退くも退かぬもないのだ。思案に暮れる。踏み出すべき場所がどこにも見当たらず。ここに窮まった。
右も左もすくなくとも味方はゼロ。くそして寝るほかにない。
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サラウンドと共通する意味で覚書から
2000 11/26 00:19
「水の惑星」の音楽についてのメモ


たとえば湯浅さんはこんなことを書いています。
「子どもは様々な物を叩いて音を楽しみ、
身の回りの音を口で模倣する。それが『音楽する契機になる』。
『音楽は、楽音だけでなくあらゆる音によってつくられるものだ』
という原則に心を開くことが必要である」
          -音楽の開かれた地平-湯浅譲二箸より

また、11月23日にぼくが聴きに行った
浜離宮朝日ホールで演奏された[新しい合唱団]による
[擬声語によるプロジェクション1979]のプログラムノートに
引用された発表当時(1979)の作曲ノートには
「4年ほど前から擬声語(オノマトペ)のみで声の曲を作ることを
考えていた。この曲は、その現実化を試みたものである。
私はこれまで、言語、なかんずく発声言語と音楽との間に、
新しい地平を見出す、いわばインター・メディア的視点での
作業を続けて来た」とも書いています。

[水の惑星 ジ・アース]のシナリオにかかるにあたって、
ぼくの頭の中には、ここでも書かれている「オノマトペ」による
音の世界へのこだわりがありました。
もちろんその時点では恥ずかしいことですが、
湯浅氏の取り組みについてはまったく不勉強で、
ぜんぜん知りませんでした。
ただ、人の肉声で、自然界のあらゆる音を構成したら
どうなるだろうという素朴な興味だったと言えます。
それが[1000voices]と名付けた合唱団の由来でもあります。

人は何かを前にしたとき、目にしたとき、
それだけでは実はあまり多くの情感を
引き起こすことはありません。
目の前のモノやコトを自分の中に取り込み
不確定なもしくは、はっきりとした言葉にとらえ直すことで
はじめて固有の体験や記憶となっていく。
だから万人に共通する同一のコトやモノというものは存在しない。
川の流れを百人の人間が目の前にしたとき、
正確には、百の川がそこに存在することになります。
でも居合わせた百人の人間は「流れる川」という
認識を持ち、そのことを声に出して身振りで伝えあい、
共感しあうことができます。

絵画も写真も映画は、せんじつめれば、
この百人にとっての百の川を、その中のただ一人の目によって
切り取り再構成し再びカタチにして提示するという
行為だと言えます。
つまり、個人による認識です。
作品の芸術的価値とは、この個人の認識に左右されることは
ご承知の通りです。映画は集団表現ですから、もちろん
ここでいう個人とはカメラマン一人のことではありません。
しかし、対象を切り取り再構成するという意味ではカメラマンの
感性と才能にすべてを委ねることにもなります。

自然の中に潜むさまざまな音の世界もまた同じことが言えます。
わたしたちはぼんやりと外にいるときには、ほとんどすべての音を
認識していないと言ってもよいと思います。
行動をうながす必要な音だけを、必要に応じて取り込んでは
捨てています。
それらの多種多様な音を「言葉」にしてはじめて、
わたしたちはその対象を記憶に残しても良いものとして認めます。
ここでいう「言葉」とは文字通りのコトバの場合もあれば、
ニュアンスとしての音=メロディの場合もあります。

冬から秋にかけて福島の各地の水景をたどりながら、
この豊かさを音の世界として再現するためには、
やはり擬態語/擬声語(オノマトペ)へのこだわりが不可欠であると
感じてきました。
たとえば、びっき沼の静かな水面の底には、湖岸の草むらには
無数の魚や虫や花や草が生きています。とらえられた3D映像に、
その気配はまったく現われることはありません。ただ水面が
風のそよぎにつれてさわさわと揺れるだけです。
しかしそこは「いのちたちのめくるめくようなざわめき」で
満ちています。カメラマンがとらえたのは実はそのざわめきです。
静かな気配におおわれた映像空間が、このざわめきを加えることで
いっきに濃密な「奇跡の空間」へと激変する。
そんなことを夢想していました。
そのざわめきは、即物的な自然音を重ねるだけでは成り立ちません。
なぜなら自然そのものにはいのちであることの認識が欠落してるから。

こうした思いを音場として表現し、
さらに壮大な一つの《音の世界》として構築してくれる
最適とも言える音楽家に、やっとたどりつくことができました。
そんな気がしています。

思い描いた世界は、
カメラマンとCG作家によって明らかなカタチを結ぼうとしています。
あとは湯浅譲二氏の解釈によって最後の息吹を与えられることで、
予想を超えた世界にたどり着けることを胸弾ませて願っています。
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帰れない者たちへ
段落がついてホッとしたのでwebを見ていたら
中島みゆきの新リリースとあった。
musicstoreでチェックし、ダウンロード。
十三夜を「満月まで二日」と表現するのはイギリスだったか。
いつ書いたのか忘れた構成プランのタイトルに「十三夜」としたことあり。
ただ一作のみ納品拒否の憂き目にあった作品だった。
社長室での試写のあと、くそみそにこきおろされた。
「痛み入ります」と賢明と二人頭を下げた後
社長が付け加えた。
「このあいだニューヨークで見せられた素晴らしいビデオがあった。
ああいうものが日本でもつくれるのだから
あなたたちはもっと謙虚に勉強してくれないと」
と。
賢明と声を揃え、さの作品のタイトルを訊ねた。
帰ってきた答えを聴いて恐れ入った。
自分のつくった作品だった。「Live1990」。
笑うわけにも行かず、ひたすら恐縮して見せ
社長室を辞した。
エレベーターに飛び込み、肩を叩きながら大笑いが止まらなかった。
その社長と会社はバブル崩壊後、どこへ消えてしまったのだろうか。
中島みゆきの「帰れない者たちへ」を数人の知人にギフト。
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OK出し3時間とエンコード5時間。ナンセンス!
予想外にオーサリングに手間取った。
powerbookG41.25Ghz/memory1Gでは
やろうとすることにすでに追いつかなくなっている。

渡辺に渡し、関係者にその旨メールしホッとしていたら
Aから携帯に。酔っていた。途中で聴かせたい人の声がある
といい電話を代わった。Mだった。Aがきれちやったので慰めている、と笑っていた。
Mもだいぶ酔っているようだった。ダイジョウブだよ、と繰り返し
電話を切る。湯治部MLをいつ復活させるのか、と聞かれた。

みなさんに
春が来ると、いいと願う。

男にも女にも、すべてのひとに。
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OKだし
焼成の前までOKだし。今夜はここまで。
夜更けになって冷えてきた。
しかし力のある映像が撮れている。
ほっとした。
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もつたいない…
岡山空港、土砂降り。最終便まで2時間待ち。「特割り」チケットの為変更不可だっらしい。泊まったホテルは1泊5000円。名前の違う「東横イン」。環境等にいいというテーマで動いはいるが。仕事の環境は劣悪になる一方だなと、さすがにしらけた。ほんとうにやめる潮時なのだろうと思う。達成感が見つけられない。クルーもこれでは疲れるだけだ。もうすこしまともなところで組んでいきたい。白髪の増えた倉持さんを見ながらしみじみ思った。“もったいない”のだ。文字通り。
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ロケ
これから羽田。神戸播磨、岡山備前ロケ。春の陽気でいい気分転換になりそうだ。
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笑傲江湖第1話から第7話まで
DVD
ちよっと目が疲れた。
明日は6時に起きて8時に羽田。そして神戸。

2日間、遠ざけ休むことに専念した。
わずか2日で千億光年の距離。
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笑傲江湖特別版★
DVD
放り出しておいた分を観た。あらすじのピックアップのような編集で、サブエピソードでないため興をそがれた。笑傲江湖 完全 版を手に入れたので、先にと思って失敗。通観した限りでは「英雄伝」の方に分がある感じ。たぶんヒロインの差。
今夜あたりから見始めるつもり。DVD10枚組全40話。
24のseason4もまだ10話までだし、迷うところだ。
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嫌われ松子の一生★★★★★
山田宗樹著/幻冬舎文庫/上下巻
なんとも、おもしろかった。山田はしかし不思議な作家だ。前半の途中で主人公「松子」のつまらなさに読むのを止めようとしたが、構成と語り口の良さに引っ張られ読み進めた。半ばからは、すっかりハマった。「松子」は、たしかに読む者の鏡である。収穫。
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六億年前のpink rock saltとblack rock salt
腹がへったので渡辺を誘い焼き肉屋へ。石焼きビビンバにこんがり焼けたにんにくスライスをたっぶりまぶして食べたらうまかった。渡辺のアイディア。のんびりした気分の一日だったせいか、肉もうまく感じ、ひさしぶりに飯を食った感じ。そのあとモスバーガーに寄ってコーヒーを飲みながら今後の展開をおしゃべり。年明け早々、ろくにオフもなく過ごしたが、やっと小休止。渡辺は月曜からのロケに備え、明日はたまった洗濯をするのだと笑っていた。戻ったらちょうどモーグル。光がきれいで陰影がくっきりした映像はさすがにHD。俯瞰の移動カメラのスムーズさに感心。

これから「六億年前のガンダーラの岩塩」セットを試すことにする。環境体験館の出し物にどうかと、このあいだデパートで見つけオフィスに置いておいたやつ。試す暇もなく2週間が過ぎた。pink rock saltとblack rock saltがあり、いずれもミルで挽いて使うようになっている。食用だが、今夜は風呂に入れ、六億年の塩湯につかってみるつもり。帰ってくるとき十三夜月が南天に輝いていた。十三夜の夜に六億年。鶴の湯の露天でもしのびながら、湯につかる。いい夜だ。
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鶴の湯の雪崩
乳頭温泉鶴の湯で雪崩事故があったというニュースを読んだ。
詳しい配置図が載っていて、想像がリアルにできることと
中の湯に入っていた女性客のコメント内容が
年末の会津の体験と同じだったので、さらに。
あちこちの温泉に入ったが
温泉もたたずまいも宿としてのホスピタリティも
いずれも満点の鶴の湯。
犠牲者は、詰まった温泉の樋を修理中だったらしい。
冥福を祈るとともに
あの素晴らしい湯治場が一日もはやく再開してくれることを願う。
あんなに真摯にリラクセーションに取り組んでいる場所を他に知らない。
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下った日。
2時間眠った。予定より1時間遅れて起きた。トースト一枚をコーヒーで流し込みながら着替え。シャワー浴びずに資料抱えて古河へ。春の光が乱舞する利根川土手を透り過ぎながら、プレゼン開始10分前に到着。3時に小休止が入ったところで中座。プレゼンは好評だった。それから東北道を調布に向う。途中、蓮田で朝兼昼飯。大映スタジオ、予定を40分過ぎて到着。Aが待っていた。案内され合成シーンを撮影中のスタジオを通って会議室へ。猛烈な吐き気。たぶん寝不足と疲れ。ほどなくして打合せスタート。月曜からの撮影内容と、全体の方向について約1時間。用意されていた弁当を食べながら30分ほど歓談。Aに見送られ多摩川べりに沿って蒲田へ。利根川と多摩川。今日は2つの川を下った。しみじみつまらねえ一日だった。
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すべてはDJのために!
なんだかロシア革命のスローガンみてえだが。
ま、そういうことだ。

今日の午後一の古河のプレゼン用を一本、
夜調布大映studioで打ち合わせるためのラフを一本、
おまけに制作用の資料25ページにまとめたものを一本。

午後8時から午前5時まで。9時間ぶっ通し。
われながらよくやった。

丸いもという名の干しいも、もらいもので初めて食ったが
まことにもったいないほどうまかった。
もったいないので残りは移動中のおやつ、いや主食?にすることに。
なんだか、このところいもばっかり喰っている気がしてならない。


高Pの加入で加速。そのぶん二人のPのお粗末ぶりが際立つてきた。
もしかしたら、あの二人はほんとうに切るしかないのかもしれない。
ベテランに熱が消えたらただの粗大ごみ。
そういう現実を、あれだけ突きつけられながら
とどまっていられるのは。ある意味で見上げたもんである。
たいしたもんである。田へしたもんだよカエルのションベンなのである。
これから3時間、熟睡し古河へ。
調布への車中でも眠れるだろうから、まいいか。
なんとか芳流で天種そばも喰いたいが。だみかな。
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むだ。
往復4時間。3時間+4時間半のロングミーティング。もうほんとうに、厭きた。別に家など、なんの興味もなかったのだ。ごまかしつづけていくのが、苦痛になりつつある。自分をだませている時間が音立てて短縮されていく。一つの話題が15分続くと「どうでもいいじゃねえかもう」と言いたくなる。ほんとうにどうでもいいと思うのだ。疲れたということもない。うんざりしている。それだけの一日。
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あなたは憂いを身につけて…
♪立ち去る者だけが美しい
残されてとまどう者たちは
追いかけて焦がれて泣き狂う

さて、浮かれ町とやらは何処にありや。
めんどうくせえから、
みんなまとめて別れちまおうか。
捨てちまおうか。

道は未知。
倒れたのは道ではなく、“未知”なのだ。
3歳のときにすりこまれた処し方と言うが
ソプラノズのセラピストじゃあるまいし。

Re:がずいぶん返ってきた。辻と春郎さんの二通が胸にひびいた。
辻からはひとこと「益子よ、泣くな!」と。
春郎さんからは長い長い返信。
“でも、あえて言わせてもらう。まだ年頭だしいいでしょ?
う〜とっ、
「ロマンティック」を創るのはイージー。
木々や風やらも、使っては駄目。
もちろん水も空も駄目だとすると、
あっ色も色々使っては駄目です。
ナレーション無し音楽なしです。
ヤッパ無理か!?・。・
福島には伺っていませんが、伺います。でも、「予兆」がしますよ”

見てるヤツはいるのだな、と粛然。
春さんは、しかし辞めてしまったらどんどん透んでいく。
返事の書きようがないメールをもらってばかりだ。
歩いても行けるような距離に住んでいるのに…

おれは結局、あのひとが怖いんだろうと思う。
めくっていけば空っぽになっていることを見透かされている。
映像は、ほんとうに身が竦む。
何を撮ってもどうつないでも
見えてくる者は“現在”。
そのいまが、空虚なのだとしたら
あらがいようもない。
わかれうた歌うしかねえだろう。
こらっ、春っ。
でかい図体して日和見してんじゃねえよ。
どうせ死ぬんだ。誰でも。
乙に構えてねえで、おれと遊べよ。
何やっていいのか、わからねえんだよもう。
出てこい!バカやロー。
どうすりゃいいのか教えてみろよ。


ブラジル、やりたかったね春さん。
あれ勝ってれば、もっと素直に会えたのにね。
くやしいなあ。

辻とも、しばらく会っていない。

妻子など捨てて、また遊ばないか
と誘いたい気もするが。


♪いつも目覚めればひとりぃ
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♪ミス・ディオール
長岡が送ってくれた上村の桜を飛ばす女の絵を見ていたら
曲を添えてみたくなったのでウエブで探していたら
「しなやかに したたかに~女たちへ~」というアルバムに収められた
「ミス・ディオール」という宇崎竜童の曲が見つかったのでギフト。
9時過ぎまで寝たら、古河へ。

経緯を書いたSoumからの携帯メールを読みながら、口惜しかっただろうな、と寝そびれてしまったが、これで眠れるだろう。しかし、言うに事欠いて、なんつー言い草か。あれはいつか誰かに刺されるだろう。情がまったくわからない大人というのは、存在しうるのか、とまことに奇妙な気分だ。Soumは、強いのか鈍感なのか判別し難いところがあり、ほんとうのところがわかりかねるが。にしてもだ。ハゲていたからといって誰もが刑事コジャックのようにタフじゃないはげ。いや、はず。

昼過ぎに舞い込んだメールといい、つくづくくそのような野郎である。悪い虫が…とは言うが、いい歳して虫好きなんて、ただそれだけで虫酸が走る。部屋に100匹越える虫を飼育しながらその虫のsexを観察し、腹の底から愉しそうに話されて笑顔浮かべて頷いているお二人もまた、耐久性があるなぁと感心させられたが、ありゃ変態の世迷い言だろう。営業スマイルとはいえ、家に帰れば妻も子も恋人もいるだろうに、見上げた奴隷根性である。スーツを着てネクタイを締めている間は、きっと別人28号になっているとしか思えない。あれから4日も5日も過ぎたというのに、思いだしただけでも反吐が出そうな夜だった。

ああ、つまらねえことを思いだしちまった。
くそして寝よ。
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湾岸往復2時間
渡辺にムリを聞いてもらい湾岸往復。助けられた。強張っていたが、やがて溶け出し笑顔に。一時間余りで15の着信が残っていた。さすがに腹も立っただろうし、何より未解決で放置したままの問題もある。これについてはおれ自身、解が見当たらず。押しきるか、見切られるか、不明。なるようにしか成らぬのだ、と“達観”したふりをつづける以外にない。それでも笑顔を見ながら、胸のつかえが下りていった。バスタ屋を出て、階段の上でなべを待っていたら、暗がりにまだ雪が残っているのを発見。5年前の東京に台風が直撃すると言われた前夜、長靴を履いて同じ場所に立っていたことをふと思いだした。満腹大飯店を知る、数カ月前のこと。蒲田に25分で戻り、なべちゃん、感謝します、と45度の礼をしてアロマスクエアの前で別れた。ひさしぶりに陽水の“旅人よ”をリピート。たまに聴くとねちっこい歌い方もここちよい。
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人を得れば、そこが【むじな】だ。
8日プレゼン用の岡部私案をリライト。川田に添付で送る。夢工場、一気に加熱していく感じあり。桑田、池田とそろった打合せは、しかしハイテンポでいい気分だった。人を得れば、そこが【むじな】。蒲田ジョナサンとて、ひぐらしの里山である。渡辺と相馬の探してきた本はどれもピッタリで助かった。平均年齢の高さだけが気になるが、この時点ではやむを得まい。しかし、さすが電通テックではある。数年ぶりでそれらしいミーティングをした。服部の絵コンテが9日に上がるが、こいつも楽しみ。岡部案も、彼女ならではの瑞々しさがあり、薫風を吹き込んでくれるだろう。明日は、春の野辺行きだ。
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かまたのジョナサン
6時前から3時間、蒲田のジョナサンにて、池田、桑田、服部、川田、相馬、渡辺の7人で10日のプランを検討。具体的なコンテ案を絞り込む。さらに明日用のプレゼン内容をチェック。花も実もある打合せとなった。2時間スタートがはやまったのでプラン書きで焦ったが、まあ、イメージ通りのラフを書けた。熟睡した成果だろう。
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春の嵐の椿事
anはオフィスだと電波が悪いので下に降りて電話してます、と言っていた。クルマと酔客とホステスのやりとりがときどき混じった。そして、大泣きされた。十年前に、海峡越えて来た意味がないじゃないですか、と意味不明ながら胸に刺さる言葉を繰り返しながら、苦衷を訴え続けた。韓流好みを自認したてまえ退くこともできず、慰めるしかなかった。泣く子となんとかにはと言うが、まさしく。ストレートに心情訴え、夜の銀座のど真ん中で携帯片手に男泣きしている姿を想像し、おれの負けだなとシャッポを脱がされた。船から降りようと決めかけていたが、ひとまず延期。玄界灘越えたなぞと言われたら、勢いだけでも退くに引けない。しばし、つきあってやろうと決めた。それがホームレスと会う一時間前。まだ東京は春の雨だった。わずか一時間足らずのあいだに、笑みと涙に胸打たれていた。方やホームレス。方や外国人。東横インの屑社長が「反省してます」と記者会見で嘯いた数時間後の市井のかたすみの二つの椿事。銃砲刀剣が所持を禁じられている国で、しかしほんとうによかったな、と思う夜である。
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春の淡雪
予報通り、夜半過ぎて城南も雪。ぼたん雪が街を淡く染めている。タバコを買いに行き、一服しようと銀行のシャッターの前で火をつけたら、ジャンパーを着た中年男が寄ってきて「今夜そこで寝んの?」と笑いかけてきた。みじんの屈託も無いきれいな笑顔だった。一瞬、考えてから、そうか、と合点。「いや、寝ないよ。ここでは」と答える。彼はさらに屈託のない笑顔になってしっかりこちらの目を見つめ「そうかぁ、家で寝るんだね。よかったぁ」と言って歩き去った。おれがホームレスに見えたことはさておくとして、なんつー見事な男だろうと、しばらく呆然としながら感心していた。たぶん自分のねぐらを探していたのだろう。あたりをつけておいた場所に、おれがいた。声をかけた。否定が返った。でも、あいてはタバコに火をつけたばかりだった。家に帰って寝られることを祝福し、きれいな笑みを残し立ち去った。もしかしたら街をひとまわりし戻ってきて、そこをねぐらにするつもりだったのかも知れない。でも、タバコを吸っている、家に帰って寝られる相手に、彼は「よかったぁ」と言ってみせる。なんの屈託もない笑顔と視線で。世の中は、底なしだなと、打ちのめされた気分でタバコをさらに二本灰にしながら、彼を待った。戻ってきたら、おでん屋にでもつきあってもらおうと思った。ぼたん雪とはいえ、カラダの芯が凍えてきたので、あきらめた。コンビニに行きワンカップ3本とお茶、弁当とおでんを袋に入れてもらい、サインペンを買った。その場所に戻り、袋に「死ぬなよ」と書いてタバコとライターを入れ、手を合わせた。タバコがロングピースで、ニコチンが多く健康に悪いかな、と思ったが、ま、それどころじゃねえだろう、と思い直し、家に戻った。そして熱い湯をはり、風呂に入った。髪を洗い、カラダを洗い、髭を剃りながら涙が止まらなくなった。  春一番が吹くと、いいね。
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春の嵐0℃-15℃
明日の予報を見て笑った。最低0℃、最高15℃だそうである。なんというか一日で極寒の真冬と眠くなるような春四月を味わえるという、まことにお徳用な天気模様。アナウンサーは、何というのかと固唾を呑んで見守っていたら、寒暖の激しい一日となります、と逃げていた。大笑い。ま、ほかに言いようもねえだろうが。唐突にヘルマン・ヘッセなど思いだす。

新宿がらみで一日、苛々が続いた。CM屋は、どうしてああいうふうに段取りばかりが先行していくのか。たった10やそこらのカットだから、なんでも予定した通りに塩梅できるとタカをくくっているのか。5W1H程度をなぜ最初にきちんとおさえずにコトを進めてしまうのか。進めていけると思っているのか。CM屋という制度ではなく、単に個人の問題なのか。個人とすれば、なぜそんな個人とばかり出会ってしまうのか。はやくも放り出したくなっている。

MLの長さまで比べられていたらしい。こりゃほんとうに末期症状。笑って見せるしかない。短くて腹たってたならやめてしまったのだから、そりゃ大変だ。
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ふり返ってみれば
この後10日分のスケジュールを整理してみたら隙間ゼロと判明。最短でも丸3週間。完全にニュートラル状態だ。そういうことなら、はじめからそれだけのことだったのだと。焦りの消えてしまった脳にカラダがなじみだしていく。DFで冬-春編のシアター版とサラウンド版、新宿でSHM総合編のほとんど新作、まちなみ、とすでに立春までに4タイトルの仕上げだ。ムチャといえばムチャ。途中で一日消失して気づけなかったほどだから、ま、どんなことも難しくはあった。遺伝子の設計図のようなもので、あらかじめこうなるような関係だったのだと、嘆息してみせるほかにない。すまない、とは思うが、情の加速と仕事の加速がシンクロし過ぎた。おれ自身との微妙なズレがさらに混乱させていったのだ。いとしさは消えないが、テンポにどうしてもムリがありすぎた。遅すぎた、といったほうが確かかも知れない。
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F.O
けっきょく、出かけずにすんだ。こうしてフェイドアウトできるといい。近くのカフェで渡辺と会い仕上がったDVDを受け取り、すこしおしゃべり。それから家に戻り1時間かけ関係者宛のメールを一通。今夜はこのままオフになった。一風呂浴びたら、昨夜のワーキングのおさらいなどしてミステリーでも読みたい。
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目には目、人生には人生。
手直しの編集は渡辺たちに任せることにさせてもらい、ひたすら寝ることにした。で、たぶん2時には読みかけの文庫本のページを行きつ戻りつしているのに気づいて読書ランプを消した。そこまで覚えていたことを気づいたのが4時間後。トイレに行き水を1杯飲みタバコに目もくれずベッドに戻った。2分後には熟睡していたのではないか。目覚めたら午後3時をまわっていた。計13時間、ほとんど熟睡。頭のあちこちに断片的に残っていた不愉快な記憶物質がきれいに拭われていた。おれの怒りは、ほんとうに他愛がない。良く眠ったら溶けてしまう。ちよっと情けない気もするが、あれもこれも放り出しひっくり返したいと息巻いていた昨日朝から昼下がりまでの“劇場”など、跡形も無くなっていたよ。Anの怒りにすり替えられたのが大きくはあったけど、な。
コーヒーを淹れながら、風呂上がりの汗をさます。2時間かけて朝兼昼飯を食べ、朝刊3紙を3日分精読。爆睡後の上機嫌が、ヒューザーと東横インのゲス代表二人の記事で萎えかける。この二人は、しかし生かしておいていいのだろうか。マスコミはなぜこんな事件に“民主主義”の幻想を持ち込もうとするのだろうか。彼らはゲス二人の至近距離まで大手を振って近づけるのだ。突き出すのはすくなくともマイクではないだろう。たちの悪すぎる事件についていつも思うのだが、“イスラム原理主義”でいいのではないか。目には目、歯には歯。そして人生には人生。そうあるのがいちばんでそれ以外に納得はない、そう思う。バランスの良い社会であるべきだろう。
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“夢”とリアルと
MAは予定通りに終了。ちかくの珈琲店で待っていてもらったDFチームに合流。桑田、川田、相馬、渡辺の5人でコーヒーと紅茶で約3時間、みっちり打合せ。桑田が加入したことで、芯が通った。寝不足と苛立ちで疲労していたけど、ひさしあ゛りに実も花もあるテンポのいい話し合いができた。DFの取り組み、これで“夢”からリアルになりそうだ。それから渡辺と北千住の焼き肉屋へ。1時から何も食べてなかったので背と腹がくっつきそうになっていた。気を失いそうだなぁ、と笑いながら片っ端から腹にほうり込む。食べ終わったときには少し気持ち悪くなっていた。これから風呂。そして爆睡予定。
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立春の朝
7時すこしまえ。3時間で目が覚め、そのまま起きた。小刻みな浅い眠りだとなんだか老人になったようで落ち着かない。それにしてもゆうべは冗談のような寒さだった。雪国の夜間ロケのような体感で、コンビニを往復しただけで両手がかじかんだ。いまもまだ外気温は1℃を表示。日ざしだけは春のようで窓を少し開けて窓辺で書いていてもあんがいすごせるのがふしぎ。05のムービーの整理を1時間あまり。DFワーキングの資料をチェック。神戸ロケからはじまるBのロケハンデータを再確認。朝起きて飯前なのに、なんだか勤勉に過ごしている。風呂に入り髭も剃ったし、たいしたものだ。一時間ほどしたら広尾へ。まちなみ篇のMAV。アップしたらDF 打合せ。明日はまちなみの編集/手直しとDVD落としまで。
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顧みれば、ふびん。
問題はただ一点。家の幻想にも家族の幻想にも、自分がまったく縁がないのだということ。なのに13年。家と家族のなにひとつ信じてもいない絵空事でごまかしつづけてきた。その矛盾が限界にきているということに気づかぬふりが難しくなっている、ということだ。きもちひとつごまかしきれねえことを、昔の漫画家は「不憫」と描いたな。真崎守「死春記」だったか。
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不思議の国のファーブル
アップしたらしばらくしてD2からTEL。すこし修正があるのでまってほしい、と。二時間後送られてきたファックスは、まったく別原稿。笑いながら打ち直す。全面打ち直し、というのはしかし前代未聞。なんだか恋文横丁の代書屋みてえだな、と怒る気にもなれず。にしても、これはいったいなんのマンガなのだろう。ハンプティダンプティか、あれは。あるいはこのチーム全体が鏡の迷宮?虫好きがつくりだした迷宮でいつまで遊んでいなければいけないのか。さすがに他人に愚痴りようがない。
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上村の“美人画”
唇の脇に寒ツバキ一輪。上村のたぶん晩年の画。長岡が添付してくれた一枚。たしかに春が恋しいな。こうして眺めていると、なんだかモダンな夢二を見ているようだ。
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2時間で10℃急降下
6時過ぎにアップ。むpdfで添付し送る。Harry's Game53回リピートとアカウントされていた。ひと息入れながらテレビをつけたらちょうど湯島天神を中継中。梅がほころんでいた。ことしは一ヶ月満開が遅れるらしい。原稿を書いている二時間の間に気温が10℃ちかく一気に下がったとアナウンサー。北風もまた、たいしたものである。明日は立春は、凍てつく寒さだとも。
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有頂天ホテル
pm2:20.レモンを入れた風呂に入り、3時間、熟睡。目覚ましからジャスト一時間後にベッドから。ジャガイモのバター焼き4個と焼きリンゴ1/2を最後のハワイコナで流し込み、朝刊を斜め読み。それから50℃のシャワー。火傷しそうになってやっと目が覚めた。頭の芯に、どんよりとした雲。モカマタリで吹き払う。イヤホーンをpowerbookに差し込み、コーヒールンバを最大音量にして3回リピート。まだやる気になれず。テレビ。有頂天ホテルの番宣が始まったところ。種田さんのこともありタバコに火をつけ仕事にかかる前にオフタイム。すでに235万人動員したらしい。30分見ていたが、やはり観にいく気になれず。番宣を観たかぎりでは、セットの豪華なテレビドラマ、という印象。美術監督種田さんはとてもおもしろかったが、三谷の映画は、いままでどれも隔靴痛痒。いつかビデオになったら、とする。D2Tからもらった前売り券二枚、誰かに回した方がよさそうだ。で、これから明日のナレーション整理。約束はたしか四時ごろまでに。いまは16:09。はじめる前から“遅刻”である。
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最悪。
にもかかわらず日ざしは春。いちばんの問題は、共感すべきことが見当たらないこと。江戸時代のバカ旦那とその取り巻きと丸二昼夜蕩尽した気がする。切り捨てておいて、使うのもどうかとは思うが、あれほどあしざまに吐き捨てるほどの愚をSがしでかしたとは思えず。ごくろうさまでした以外に声のかけようもないと思うが。Sは、しかしよく耐えていた。それにしてもあれだけ機微のわからぬ男も珍しい。二度も呼び立てたIにもすまないことをした。沽券があるなら、退かせてやりたい。おれには、ないが。くそする元気も残っていない。
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アデン。アラビアとギャグ・ゲリラ
編集は順調に進んだ。12時過ぎにスタジオを出た。雨上がり。
ふしぎなもので遠ざかるのが同時になっていることに気づく。
正しいあり方のようでもあり、どこかホッとした気分。
あとは風にまかせておけばいい。
後朝は、すでに数えきれぬほど歌ったはず。

関係がないことだと、昔、誰に言われたのか考えてみた。
17歳の春だったか秋だったか、たしか吉祥寺のファンキーで
2杯目のコーヒーを頼む金がなく、外に出て階段のところで
もれてくるモダンジャズを終電近くまで聴いていた。
その日、の昼過ぎ、西校のT・Sに宣言されたのだ。
正確には無関係の関係。と。

P.ニザンが、二十歳を誰にも美しいとは言わせないと、
アデン・アラビアの冒頭に書いた、その二十歳まで
まだ三年を残していたころのこと。
T.Sに教えられたロングピース、未だに吸っている。
同じ頃に教えられた高橋和巳は書棚から消えて久しいが。

ふり返っても二十歳という時期が自分にあったことが
信じられない。いや二十歳からこんなにも歳月が過ぎたことも。

なにをしているのだ。なにをしてきたのだと
問いかける胸の内の声も、とうにない。

バロン吉元は「柔侠伝」で“墓掘って寝ろ!”と書いていたが
墓穴を掘って、そのまま眠れたら、とふと思う。
マンガの影響は怖いものだ。17歳で読んだものを
いまだにはっきりと覚えている。

上村一夫。真崎守。宮谷和彦。樹村みのり。大島弓子。バロン吉元。赤塚不二夫。

脈絡もない、が。な。

もし、うまくいかなかったら、「破産」したらどうするんですか?

と聞いたら明大学館の薄暗い地下室で謄写版を切りながら
Hanazo…さんはこう返したことを思い出す。

 「どっかの温泉ヤクザにでもなってるだろうなぁ」

彼はいま、どこでどうしているのだろうか。
Hiyugaさんも、また。

いっときIguにもらったセコハンのフィアット・ブントを愛用していた。
狭くて故障ばかりして玩具みたいなクルマだったけど
「ブント」という名に魅かれていたのだと思う。
クルマをくれたIguのスタジオ前から乗って帰ろうとしたある春の夕
エンジンが煙を出しながら息絶えた。
唐突で律義。
終わりかたまで「ブント」らしいと思った。
二十世紀の最後の年だった。

ここまできてやっと、消炎。
こうしてずらしていくことを“知恵”とでも言うのだろうか。
“狡さ”だな、やはり。
酒を飲まずドラッグをやらない俺の、唯一の鎮静剤。だ。
情けないが、これが真実。
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Harry's Game.
寝ようとしてふとHarry's Gameを聴く気になった。5回リピート、固まっていたもろもろが溶けていくのがわかった。鎮まった。もう、新宿も古河もやめるしかないな、と深い呼吸の中で思った。これ以上、つづけていると何もなくなっていくのだろうと、諦観ではなく感じとれた。さてくそでもして寝よう。明日は侍ニッポンだ。
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2つのスプーンと♪ビヨンセ
を書いたのは22日の朝だった。あれからまだ1週間ちょっとしか経っていない。なのにこのシロクマのような気分はなぜなのか。100時間余りが1億光年にも思えてならない。1日がなぜ24時間しかんいのかと地団駄ふんだのことが信じられない。Entourageのカレンダーをながめながら、空白が意味のない升目になっているとわかっても焦りが微塵もない。焦燥感を探ってみても細胞のどこにも見あたらず。ため息が出るばかりだ。浮かんでくるのは、どうしたわけか、いやな瞬間ばかり。顔背けてやりすごしたくなった時間だけ。それが同時だけに、やりきれない。焦ろうとしても焦りに火がつかない。末期的だ、な。てなことをビヨンセのliveを観ながら考えた。太平楽ではある。
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“青春残酷物語”など
やりとりが終わったら12時をまわっていた。なるほど、と感心させられる内容だった。まとめながらまとめていったんだろう、とは思ったが、それにしてもやるもんだ。いそいでメモをまとめ明日の関係者に同報。内容的にはラクになったのでホッとする。できればオリエンをもう少ししっかりしてもらえたらとは思うが、ま、それはいいか。終わって風呂に入れWOWOWをつけたら桑野みゆきが出ていたので、しばらく裸でつきあった。“青春残酷物語”役者がみんな大人でいい顔をしている。最近の邦画は、しかし品がないというか、底の浅そうな役者ばかりで、誰が見ているのか、ふしぎだ。

ここ数日、いやずっと前からなのかもしれないが、醒めていく一方でとどめようがない。けっきょく、どんな情況も、難しいのは持続、なのだ。水と同じだ、水平に見えても低い方にしか流れない。水源の供給を止めたら、やがては干上がる。問題は、雨。あるいは地下にたたえられた水。地下水も、いつかは涸れる。だから、雨だけがいのちだ。そして雨は循環するのだ。ただ、蒸気となるまでに、未知の土地の見知らぬ物質をのみ込み、溶かして、目の前にたたえられていた時とはまた別の水となるのだろう。おれには、水としか思えない。おれじしんもまた、水だ。水と水がカタチを夢見、からまりあうが、束の間のこと。なぜひとは、厭きてしまうのか。どうして昂ぶったままで遂げることが難しいのか。あっちもこっちも、時を同じくして厭きているじぶんが、ちよっとうとましい。
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