地球の意味1
“夢博”の地球と“環境未来館”に使われる“地球”の意味その1

熟した果実が落ちるのを見たひとりの男が《引力》を発見し、
大空を飛び交う鳥に憧れた兄弟がいつか飛行機をつくった?

ほんとうはいつまでもモノに引きつけ合う力があることを
理解しようとしない人類に、あるとき大地が真っ赤なリンゴを
いくつもいくつも落とすことで気づかせてくれたのかも知れない。
あるいはいつまでも地面にへばりついて離れようとしない人類に
あきれた大地が鳥に頼んで空飛ぶたのしさを教えようとしたのかも知れない。

私たちが達成したことは私たちだけの力で成し遂げられたのではなく、
地球という超巨大な生命体そのものが、いっしょに快適に暮らしていこうじゃないかと、
その大きな指で私たちの背を少しだけ押してくれたからではないのだろうか。

私たちに遺された私たちを支える先人たちの発明や発見は、
そのすべてが地球とともにあったのではないか。
アタマと体と大地がひとつになって、
はじめて現在という世界ができあがったのではないか。

私たちは46億年の時針を持った地球時計の
最後の数秒間をかげろうのように生きている。
そのすべてをこの超巨大な生命体・地球にゆだねながら…