メモ/磁器2
■磁器
porcelain

完全に熔化(ようか)し、硬く、(施釉(せゆう)前でも)不透過性、白色または人工的に着色され、(かなりの肉厚でない限り)透光性であり、たたくと清音を発するビトレアス・セラミック・ホワイトウェアvitreous ceramic whitewareをいう。食卓用器や美術品など工業的な用途をもたない場合にはチャイナchinaという。
 磁器にはいろいろな種類があるが、もっとも重要で多量に生産されているものは硬磁器hard porcelain(SK13〜16焼成)と軟磁器soft porcelain(SK8〜12焼成)であり、これらはイギリスやヨーロッパでいうファイン・セラミックスfine ceramicsの代表的なものである。磁器の構成成分は、成形に必要なカオリン、熔化をつかさどる長石、骨骸(こつがい)となる石英からなるが、これらのうちの一部を別の成分で置換すると新しい性質の磁器が得られ、このときに使用した成分がたとえばジルコンであるとジルコン磁器という名称を用いる。→セラミックス →陶磁器〈素木洋一〉
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