“青春残酷物語”など
やりとりが終わったら12時をまわっていた。なるほど、と感心させられる内容だった。まとめながらまとめていったんだろう、とは思ったが、それにしてもやるもんだ。いそいでメモをまとめ明日の関係者に同報。内容的にはラクになったのでホッとする。できればオリエンをもう少ししっかりしてもらえたらとは思うが、ま、それはいいか。終わって風呂に入れWOWOWをつけたら桑野みゆきが出ていたので、しばらく裸でつきあった。“青春残酷物語”役者がみんな大人でいい顔をしている。最近の邦画は、しかし品がないというか、底の浅そうな役者ばかりで、誰が見ているのか、ふしぎだ。

ここ数日、いやずっと前からなのかもしれないが、醒めていく一方でとどめようがない。けっきょく、どんな情況も、難しいのは持続、なのだ。水と同じだ、水平に見えても低い方にしか流れない。水源の供給を止めたら、やがては干上がる。問題は、雨。あるいは地下にたたえられた水。地下水も、いつかは涸れる。だから、雨だけがいのちだ。そして雨は循環するのだ。ただ、蒸気となるまでに、未知の土地の見知らぬ物質をのみ込み、溶かして、目の前にたたえられていた時とはまた別の水となるのだろう。おれには、水としか思えない。おれじしんもまた、水だ。水と水がカタチを夢見、からまりあうが、束の間のこと。なぜひとは、厭きてしまうのか。どうして昂ぶったままで遂げることが難しいのか。あっちもこっちも、時を同じくして厭きているじぶんが、ちよっとうとましい。