2005年09月の記事


ロング・グッドバイ★★★
矢作俊彦著/角川書店刊

正確には「WRONG」。LONGではなく。
その洒落っ気?が裏目の一冊。
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秋もいいじゃないの。
DVDに落とし33インチで十回続けて観た。出色だろう。仙石原がもしなかったら、そう考えると粟立つ思いも。あれがなければ構成は13分の単純短縮で終わらざるを得なかった。倉持さんに救われたな、そう言うほかにない。春夏秋を、ホップステッフジャンプとすることができた。後は、この水準を維持するのみである。快哉。としたい。
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菊地の声
6時過ぎにアップ。昨日は7時には編集が終わっていたが、その後がよぶんだった。打ち上げというわけでもないのだから、Sたちを外し、小深田たちもまじえたA編ラプソディーとするべきだった。二つの異なるベクトルに過半を吸い取られ、つまらぬ余韻だけが残った。座る場所を間違えるとろくなことがない。菊地から昼過ぎに電話が入っていた。その声の明るさで、もやもやが消えた気がする。明日と明後日についての指示をまとめて電話とメールで。カゼはひどくなっていない。熱は出ず。倦怠感だけが残っているが、これは最近ずっとそうだからしかたない。昨日はしかし。いきなり淡谷のり子の「別れのブルース」からはじまって石川さゆりの「天城越え」ちあきなおみの「朝日のあたる家」と、自分の混乱そのもののような編集風景となった。HDのスタジオではなく、カラオケスタジオとみまがうばかり。そのノリが、たぶんよかったのだ。菊地に感謝である。電話の菊地は、すこしシャイで笑顔が見えるような話しぶりをしていた。
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なにもかも面倒くさい。
秋-冬篇つなぎ終わる。満足のいく構成になったと思う。ひさしぶりに小深田さんと会った。彼との最初の仕事が三菱電機の1989。その冒頭の文字遊び「感見動遊伝」のプロトタイプを編集してもらったのが菊地さんだった。山岡君のスケジュールもあり、菊地さんとひさしぶりに組んだが、たのしい編集ができた。長岡や郡山も来たので、なつかしいA編のようだった。うれしい一日が過ぎた。終わってから長岡たちと六本木へ。テラスだったので最後は震えた。帰って、風呂につかり、クナイプのマンダリンをたっぷりぶちこみ、暖をとった。なんだか冬の夜のような気分だ。暖まったが、やりたいことがほんとうはどこにあるのか、ふと、わからなくなった。道の途中に置いてきぼりにされた幼児のようだ。冷たい風が、吹きすぎていく。
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24 -TWENTY FOUR- シーズンIV vol.1〜5★★★★★
DVDレンタル
第1話から第10話まで、まとめて。なんだかなあ、マンネリだよなあと思いながら観ていたが、トニー・アルメイダが妖しい復帰をを見せるあたりから目を離せなくなった。けっきょく、観ちゃうことになるだろう。
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きみに読む物語★★★★★
DVD
観ていて辛い感じもあったが、最後までたどりついた。観るタイミングが悪かったら途中でやめたかな。こういうものを、きちんと丁寧につくりこんでいくところが、アメリカなのかもしれない。放題は悪くないが、原題の THE NOTEBOOKの方が奥行きあり。どうせたいした興収をあてにしていないなら、タイトルにはもう少し敬意を払いたい。ま、いろいろ考えさせられた。ヒロインの年代別キャスティングはチャーミング。
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愛するということ★★★★
小池真理子著/幻冬社刊
ひさしぶりに小池真理子を読んだ。
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オペラ座の怪人★★
DVD。絢爛空虚なり。これでは怪人も単なるストーカー。音のレベル調整がズサン。夜中にあわてた。とんだ怪人劇であった。
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もう、歳だな。
2時間前にやっとベッドからはいずり出た。シャワーを浴びる元気もなく、コーヒーとタバコで二日分の新聞と、仕事のメールをまとめ読みし、むりやり、今夜7時からの新宿での打合せに使えるネタを拾った。あいまに、炭のようになったトーストを2枚、胃に入れた。食べたというより、コーヒーで流し込んだ。10時間、熟睡したのに目覚めてみたら深海の底だった。カラダもアタマも、水のベールでおおわれたようでスローモーションフィルムの主人公の主観映像の中にいるみたいだ。もう、おれも歳だな。いままでそんなことを感じたことは一度もなかったけど。仕事をするようになって、はじめて自覚した。歳だな、という自分というものを思い描いたことがなかった。受け入れるか振り払うか。火傷するような熱いシャワーを浴びてみても、カラダの感覚は変わらず。玉手箱を開いてしまった浦島太郎は、きっとこんな気分だったのか、なんてつまらないことが浮かんで消えた。さて、これから新宿。黒テントもサーチライトもフーテンも機動隊もなく、巨大な卒塔婆のような超高層ビルと屑のような劇団四季の常設小屋と終電に合わせ消えてしまう管理され尽くした南口と青竜刀をぶらさげたアジアンマフィアとが混在するフェイクタウンで、明るい人の暮らしのあるべき明日について、真顔で語ることになる新宿ナイトへ。笑うしかないかな。
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> 心はいつも隣にいます
いいところで降雨中止。コールドゲームとなった。一年目にしてはじめて出演者たちとまとまった話ができた。思いがけない演技を見ながら、ああ、もっとはやく彼らと時間をとるべきだった、と後悔。臭みのないじつに軽やかな表現ぶりに、鼻の奥がつんとなった。D2Tとこのまま続けていても、こういう結果をえることは多分ないだろうと、あらためて痛感。本質的な効率第一主義は破産しか産まない。巨大化した生物は、すべて見にくい細部によってしか成立しえない。個人の力技で、その縛めを突破するには、彼らでは才能に限界があり過ぎる。そういうことが半日のなかであらわになっていった。反比例するようにスタッフとキャストのレスポンスの良さが浮き彫りになっていく。後ろしか見ていない輩と、前だけを見ている者たち。これはほとんど別世界の、異なる次元の話しである。歩み寄ろうとする意味も意義もない。そういうことが薄皮をはがすように徐々に明らかになっていった。このことにもう拘泥することはないのではないか。食後に、シャワーを浴び、ロビーに降りて、NaとWaとレストランに戻って話しているうちに、さらに明確になっていった。部屋に戻り、パワーブックに入れてあったあかりやさん提供のベサメムーチョコレクションから7曲選びリピート。窓の外からはかんだかいほどの虫の声。秋のはじまりにまことにふさわしい曲想である。窓を開け放ち、タバコを5本灰にした。それからおよそ1時間。至福。というべきだろう。どうしてそれが今夜だったのかわからないが、到達したのだ。発見は、ある日ふいにやってくる。ユリイカ!

古河。無情の、そして再生の雨。明日は、起きずに寝坊する。
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9月17日中秋十四夜の月光
http://homepage.mac.com/y_natsu/moonlight05/iMovieTheater495.html
して、やったり。
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山水戀圖
奥山民枝著 岩波書店
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satisfaction!
ガラスのような穂がゆれる、ススキの海。秋色そのものの夕景色。月光。satisfaction! 憂さを晴らした。
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スタンバイOK
20日用の撮影プランを書き、送る。いろいろな意味でいい整理になったのではないか。秋風のせいもあり、頭の中がずいぶんすっきりした感じあり。ひとねむりしたら仙石原にススキと中秋の月を盗みに。いい秋のはじまりになった。
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すすき
いっきに秋になった。島唄を聴き、ギョーザ屋に向かっているときに長岡の携帯に倉持さんから電話。箱根のススキが満開と夕刊に出ていることを知らせてくれた。即決でロケすることに。ギョーザを食いながら日取りを選ぶ。十四夜を狙うことに。明後日土曜17日。うごくときはこういうものだ。
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4年前の走り書きから
   竜童の「夜霧のブルース」二時間繰り返し聴いていた。
   ウエブの闇の中をへめぐって、焦がれ続けた言葉が届いた。
   ざわめいていた胸の荒波をすーっと鎮めてくれる鎮魂の言葉。
   もし、この仕事が栄光に彩られるにふさわしいものであるなら、
   たったいま目にした言葉こそが、その証。

   二年余り前の春爛漫の某日、この企画と出会ったときに感じた、
   信じられないようなピュアなスピリッツ。
   活かすも殺すも、
   心映え一つで決まる刹那を百も二百も抱えて世紀を越えた。
   力尽きかけ、旗を巻こうと断念しかかった時、
   「もっと先へ行こう」と焦熱の塊になった人がいた。

   火をつけられた。
   瀬戸際で、誰も振り返ることはない。
   おまえの信じる世界を求めよと、
   まなじりけっして焚き付けた人に。

   檄は言葉で発せられることはなかった。
   問いつめるような一瞬の強いまなざしと、
   直後に必ずくる肩透かしのような気のそらせぶりで発せられた。

   おれはその信号を確かにとらえたかどうかを不明のままに、
   むじな森の夜の濃密さに身を任せた。
   それが、おれのむじな森だった。
   須賀川の奥の行き止まりのような
   山に築かれた夢の砦の真の意味だった。

   今夜、待ちに待った、かたちにならなかった檄が届いた。
   千の称賛にも万の美酒にも代えがたいその檄は
   数十行で書かれたものだ。
   どの一行もおれには共感と歓びに満ちたものだったが、
   とりわけこの一節が染みた。

      「はかない夢と情熱が確かに存在した場所として」

   むじなの森を自分にとって特別な場所とすることになりそうだ、
   そうあった。

   これで堰が切れた。
   このひとことが最大の称賛である。
   いつか誰かに、きっと、こう言ってもらいたかったのだ。

   夜も更けた。
   闇に紛れて書き飛ばす。
   志。
   二年前にひそかに根拠とし、誰にも言いようがなく、
   胸の底に沈めた言葉ひとつ。志。
   腐らせない歳月を残せるとしたら、
   最大の好機だと思えた瞬間に秘めた言葉が、
   志だった。
   潰えそうになったとき、おれのこころに檄を飛ばした人こそは、
   だからただ一人の同志であるはずである。
   同胞であるはずである。
   その確証となる檄をこの手にし、
   おれは自分の想いと直感が
   すべて当たっていたことを知ることができた。

   これで何も言うことなし。
   すべては晴れた空となる。
   ○に「過」ぎるの印半纏の埃を払い、
   これで過激な無頼渡世を送っていけるぞ。

    2001年7月10日午前4時44分記す
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はかない夢と情熱が確かに存在した場所
> 大学のころの「上野の森」は今でも私にとって特別な場所です。
> 「むじなの森」もいずれその仲間入りをしそうです。
> はかない夢と情熱が確かに存在した場所として。

古いメールから。
はかない夢と情熱。直は強い。
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409/70。狂気の沙汰だな。
ロケの素材を渡辺からもらいDVDに焼いている。予想を超え、ふくらんだプランだが、ふさわしい結果となりつつある。あとはM氏+女性一人。問いかけのあった音楽もなかなか。このままいくといいのだが。混迷と言いつつはや400over。疲労困ぱいの留守電の声をタクシーの中で聴きながら、アタマは麻痺し判断停止したままである。残っていた“れんと”を水割りにして一杯。ひさしぶりに福島さんの歌でも読みたくなった。秋だな。名前の間違い。気にはなっていたが、まさかあんなふうに口をつくとはな。それにしても409/70! 約5.84/d!! このままいけば一年が365日として約2100あまり。狂気の沙汰だな。自重したくともすでに打つ手なし。苦笑あるのみ。秋である。
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鏡面のあさひ
2時半すぎに布団にもぐったら6時。朝日で目が覚めた。雲間から昇ってまもない太陽が湖面を染めていた。よほど撮影部を起こそうと思ったが、思い直して朝風呂に。
露天につかり朝日の続きをしばらく眺める。誰もいなかったのでそのままタバコを三本灰にするまで湯に浸かっていた。朝からつくつくほうしがやかましいほどだった。
部屋に戻りぬるくなった缶コーヒーを飲みながらさらに朝日に染まった琵琶湖を眺めタバコを二本。ナラ・レオンを聴きながら。夕暮れのボサノバもいいが朝日の湖面を眺めおろしながらというのも悪くない。風のない湖というのはまことに静かでほんとうに鏡のようだ。
これから下に降り朝飯を軽く食べ出発。駅でクライアントやメイクと合流し、今森さんのアトリエに。天気は上々。いい映像になるだろう。予定通り、今夜中に帰京できそうだ。
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火のみち★★★
乃南アサ著/上下巻/講談社刊
共感するものがないにもかかわらず下巻の途中までぐいぐい読まされた。しかし、乃南はここで何を描きたかったのか、最後にわからなくなった。琵琶湖畔にて読了。
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さらば愛しのやくざ★★★★★
DVD。
五年ぶり。和泉聖治と野沢尚の組み合わせ、というより、野沢の脚本の良さだろうな。スタイリッシュで痛快な青春ピカレスクロマンという感想は変わらず。これをやくざ映画とジャンル分けしてしまえるところが貧しさなのだろうか。映画は、まずホンだとあらためて。
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しゃぼん玉★★★★★
乃南アサ著/朝日新聞社刊
なんとも牧歌的な物語で、映画にしたら素晴らしい癒しムービーになるだろう。おもしろい作家だ。
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里山温泉
PDP43inchを森や棚田に置いたとして、どんな風景となるのか。余分なことではありながら、それも期待のひとつ。明後日の新幹線が2時過ぎなので予約していた病院は先に延ばすことに。雄琴温泉の露天で月でも眺めながら冬編のプランをつめられればと考えている。軽くカゼをひいたが、温泉と里山はいい治療になるだろう。
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もう秋じゃあねえか。
ぼんやりと待つでもなく待ちながらスカパーで最後の愚連隊を見た。前にも一度見たが、あらためペイパービュー。白竜は、しかしあいかわらず不思議な存在感を持った男だな。
クレジットを見ていたら、照明が小中健二郎さんだった。このあいだ長岡と思いで話をしたときに、小中さんの名前も出ていた。心花にあらずんば、だったか。

で、待っているわけでもないことに気づく。もう秋じゃあねえか。
と、いうことで。思い返そうとしても、すでに定まらず。これではもたない。もたせようがない。せかし過ぎ、底が見えてしまったというところ。謎が解けたら、ラムネの泡だ。
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6.5時間の打合せ
4時半から10時半まで、連続3件の打合せ。途中で腹に何かいれておくべきだった。8時過ぎからは腹が鳴って苦しかった。スタッフとロケ打合せを兼ねて飯をと思ったが、まだかかりそうな気配なので逃げ出す。蒲田に戻り焼き肉屋へ。暴食。打合せはいずれも実りあり。ひさしぶりに風通しのいい気分にひたれた。
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どちらが浮浪か。
夜風に吹かれながら公園のベンチで過ごしていたら、自分が座る前から足下に寝ている男がいたことに気づいた。死んでいるのかとけとばしたら起き上がった。ノドが渇いたと言うのでジュースを買ってきて渡す。一気に飲み干し、タバコありますか?と聞くので一本銜えてから残りをあげた。地べたに座りベンチを背もたれにしたままうまそうに煙を吐くので、こっちも火をつけた。しばらくしたら、ありがとうといって5メートルほど離れた植え込みに入り横になった。いい秋の夜である。浮浪もこんな夜だけなら悪くねえな、とふと。そのままおれも寝てしまおうかと思ったが、こらえて後朝の歌。新しくした携帯はやけに液晶が明るく夜の公園で懐中電灯のように光っている。たあいないやりとりをし、落着。あやうい際にきていたと、あらためて。踏みとどまれたのかどうか。踏みとどまりたくなかったのかどうかは今夜は不明。不明だが、昼の暑さがウソのように涼しい夜風の下で、ここまでだな、と知った。知ったというのも変だが。他人の心のように、わが胸中を知った、のだ。
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春はうとましい。
破り捨てようと思ったが、送ってしまったものがきえるわけでもない。約束したところまでつきあい、それで引けばいい。片やでたらめ、片や行き当たりばったりでは、とんだ弥次喜多道中。払うからやってよ、では売春と買春。つりあいがとれすぎてうとましい。
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24時間前Wed, 07 Sep 2005 03:17:58
> カタチになろうと潰えてしまおうと
> もうどうでもいいのだと思う。

> さて、ガジュマルstoryの大風呂敷。
> どう広げてやろうか。どう隠してやろうか。

すでに太古の記憶となった。
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秋風。夢としりせば…
徒労だった。
むなしい砂を噛むような一日だった。
にもかかわらず古河の夕焼けは
こわいくらいきれいだった。
公園で二時間ばかり夜風に吹かれていた。
昼の湿度とむし暑さがウソのように
秋の気配に満ちていた。
コンビニの握り飯一ヶだけでしのいだ
徹夜明けのハイは
秋の夕空を見た頃にはすっかりしぼみきっていた。
過ぎた金の話を堂々巡りするだけで
目の前に置かれた企画書は
16枚の反古に過ぎず。
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next Dream-その夢は終わらない-
温暖化/里山の撮影プラン、秋-冬編の構成台本、ガジュマルstoryのためのラフプラン。昨夜8時から今朝7時前まで一気に書いた。ガジュマルstoryはどこまで広げるかあるいは隠すか迷ったが、結局、指まかせ。大枠のラフプランにとどめる。
プロジェクトタイトルは
 
  「next Dream
  -その夢は終わらない-」

とする。疲れたが、ひさしぶりにまとまったものが書けた。
台風は関東直撃せず。それた。
惜しいきもするが、ま、上々。
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ナラタージュ★★★★★!!
島本理生著/角川書店刊

  「お願いだから、私を壊して。
   帰れないところまで連れていって見捨てて。
   あなたにはそうする義務がある」

帯の引用がすべて。
1983年生まれだから22歳。
にもかかわらずなのかだからこそなのか
これほどpureな激情を読まされるのは
2年前の「本格小説」以来か。

脱帽。
と書くほかにない。
昨日の朝読了したが
すぐに感想を書く気になれず。
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奄美大島☆撮影日記
http://amami.exblog.jp/
Okiさんのところは大変なことになっているようだ。
こんなときにムリな注文をしたけど、まさか家が水上コテージになっているとは…
黒糖焼酎を頼もうかと思ったが、自制。さすがにな。
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LAST★★
石田衣良著/講談社文庫
つまらない連作だった。
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吹けよ風。
台風14号の影響なのか東京も雷と大雨。あちこちで冠水が起きているらしい。湿度もほぼ100%くらいありそうだ。奄美もひどいことになっていると燠さんのブログに。夜の底を白く染める雨と稲光を36階の窓下に眺めながら、ゆるやかな開放感に浸っていた。帰りのクルマの中で、あのことを聞かされるまでは。たかがしれた立場ではあっても、見ようによっては、悪用。意図していたならともかく、まったく意識することがなかっただけに、これはマンガのようにこたえた。笑い飛ばしながら、ボディブローのように効いた。なんだかみっともないことになっていなるな、と思った瞬間に冷たい塊が降りていった。208&129、337/60。5.6/day。どこが頂上なのか、だったのか不明だが、バーチカル・リミテッドを越えたことだけはわかっている。矛を収めるほかに術はない。吹けよ嵐、ではある。
30分前に、東京23区に大雨洪水警報と雷注意報発令。
丸の内北口の階段に数十人の浮浪者が横たわっていた夜。

ま、いいじゃねえか。いけるとこまでいけばいい。
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容疑者Xの献身★★★★★
東野圭吾著/文芸春秋刊
新世紀シラノ物語とでもいえばいいのか。ここまでいくと感心するしかない。
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夜の秋
一皮むける、という言い方がある。一皮むいてしまったことになるのだろうな。台風以来、東京は大地の熱が冷めたように涼しい。ひるの陽射しの強さも夜になれば秋。あちこちで鈴虫が耳につく。風は変わっても想いはとどまらず。さめてくれることをねがっていたわけではない。あれもこれも、行くところまでいくしかないのだ。
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モーターサイクル・ダイアリーズ★★★★
DVD
琵琶湖ロケで見ようと持参したが温泉効果であえなくダウン。神話以降のチェ・ゲバラではなく、23歳の医学生時代のエルネスト・ゲバラの南米大陸1万キロにおよぶロードムービー。およそ人の顔で、ゲバラの顔ほど心ひかれる顔を知らない。そういう意味で、映画の出来などどうでもよかった。南米の風をたのしむただ気持ちいい2時間だった。
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ある日どこかで★★★
リチャード・マシスン著/創元推理文庫
訳した尾之上や瀬名秀明が書いているほど、すぐれたファンタジーとは思えないままに読了。うろ覚えだが映画のほうがいささかマシだった。
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