2005 09/09 01:55
Category : 日記
夜風に吹かれながら公園のベンチで過ごしていたら、自分が座る前から足下に寝ている男がいたことに気づいた。死んでいるのかとけとばしたら起き上がった。ノドが渇いたと言うのでジュースを買ってきて渡す。一気に飲み干し、タバコありますか?と聞くので一本銜えてから残りをあげた。地べたに座りベンチを背もたれにしたままうまそうに煙を吐くので、こっちも火をつけた。しばらくしたら、ありがとうといって5メートルほど離れた植え込みに入り横になった。いい秋の夜である。浮浪もこんな夜だけなら悪くねえな、とふと。そのままおれも寝てしまおうかと思ったが、こらえて後朝の歌。新しくした携帯はやけに液晶が明るく夜の公園で懐中電灯のように光っている。たあいないやりとりをし、落着。あやうい際にきていたと、あらためて。踏みとどまれたのかどうか。踏みとどまりたくなかったのかどうかは今夜は不明。不明だが、昼の暑さがウソのように涼しい夜風の下で、ここまでだな、と知った。知ったというのも変だが。他人の心のように、わが胸中を知った、のだ。