2011年09月の記事


煎茶 珈琲 麦酒
9月28日。仕事場を飛び出して、17時半に日本茶、18時にコーヒー、19時半にビールのハシゴ。

まずはバス停近くの茶鋪により、社長ご夫妻と談笑しているうちに、そこは老舗のすすめる茶。

案内のあった「名刺裏の小さな絵展」も終盤。会場の喫茶店に押し掛ければ、もとよりコーヒーを注文することになる。

目下、2泊3日の独り身生活。二日目の晩の夕食は、近くの居酒屋風の店に。1杯の予定が2杯になったビール。

出がけは0-0の横浜ー巨人戦。かえってみると横浜のリード。終盤、抑えの切り札が登板して、勝負はあったはずだが。

眠ることができるか?。零時前に就寝。ねたものか、ねてないものか。5時前に目が覚め、5時半に起床。

朝食をしつらえ、朝のコーヒー。よく、落ちた。「洗うヒトの身にもなってください!!」。そうは言われぬ朝は、器もこってネンゴロのコーヒー。
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奥山宏著『証券スキャンダル』
 奥山宏著『証券スキャンダル』。1991年6月20日の『読売新聞』は、報じたのだという。
 「野村証券が大口顧客に160億円の損失補てんをしていた」(26p)。

 奥村は指摘する。他の三大証券、大手、準大手、中小証券と損失補てんの事実はひろまり、総額は1,720億円になった、とする(同)。

 証券業は、直接金融と区分されることを最近になって知った。
 「ブラック・マンデー」を機に株安がつづいたが、特定の法人や大口個人取引に限って、「補てん」がおこなわれたのだという。

 補てん対象に政治家の名がないこと(35p)、暴力組織の㈱買い占めにも証券会社が加担していること(38p)。

 そもそも四大証券が形成されてきたことを含めて、可能にした土壌(閉鎖性、大量取引・ノルマ制・法人優遇の営業姿勢、ブローカーとディラーを兼業しているなどの制度設計)。

 市民のなかには株取引のリスクについて不安要素があって、知ろうとしないというか近づこうとしない。
 そうした日本的感情のなかで、知られてないことが公然とすすむ、その処理のために税金が投入されていることも、また事実。

 古い本ながら、「あの日、あの時」の理解には、役立ちそう。(岩波書店 1991年10月)
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千玄室著『茶のこころ世界へ』
 玄室著『茶のこころ世界へ』。裏千家の15代当主が、京都の気風、そして茶を国際的に広めた哲学と行動、支持の広がりを示す。

 8話を多分、四部で構成しているかと思う。茶のこころ、茶をうみだした京都の気風、現代の生活と教育への提案、茶の国際化。

 茶の国際化は、啓発過程と支持回帰を示す。「不易流行」「和敬静寂」「市井山中」。茶の世界の得心が、端的に嶋される。

 茶は日本文化を代表する。ミレミアムの国連総会。総会後に事務総長の提案(111p)で、代表たちに茶席を設けた経緯は、茶の持つ意味を示しているのかも。
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老舗銘品
 老舗銘品。そこにこだわっている。

 手掛かりのひとつは、「添加物のない缶詰」。そんなのあるか?といえば、あることはある。
 サバの水煮、カラフトマスの水煮。表示をみると、「サバ+食塩」、「カラフトマス+食塩」。それなら、購入。

 ほかは、添加物が使用しているから、乾パン、南部煎餅くらいは、買う。

 大豆の製造品もあって、「国産品」と表示があるが、普通は購入しない。煎り大豆は、本別町の「岡女」製菓のものに限る。これぞ、老舗銘品。

 そうしてみると、大型スーパーでの購入は品数の割に少なく、コンビニでは買わない。

 とりわけコンビニは、24時間営業、売れ筋を示すため廃棄量が多いという。
 環境への負荷のうえでも、コンビニは使わない。

 「欲しい」のためには、「24時間対応が必要」というコンビニ精神は、環境への配慮でも、「間」をもつ文化のうえでも、考えてほしい。

 今、医療機関はコンビニ化攻勢の前に、辟易している。アメリカの文化とは、別次元の文化を醸成したい。
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雄阿寒岳 110919


photo by pacific0035 from OCNフォトフレンド
雄阿寒岳 110919。北の窓から眺めることのできる阿寒富士に雄阿寒岳。

 見えることがたまにある。距離にして70キロほどの隔たりではあるが、船で釧路港にむかっていると、航海の目標にもなるシンボル的存在。

 晴れている日でも雲間に隠れていることが多いが、晴天が多く空気も澄みきるこれからは、その雄姿をみせてくれることが多い。

 光のあたりぐあいでさまざまな光景をみせるが、それぞれの美しさをカメラにおさめて、表現するには、いささか難解。

 写真より見た目のよいことが多いが、それはそれとして、地域のシンボルである点にかわりはない。

 2011年秋の一枚。
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震災で仏教にできる事
震災で仏教にできる事.22日、金曜日20時台のBS番組。

 通常は政治家と学者が招かれて、政権批判がおおい番組ながら、この日は全日本仏教会の元理事長と武蔵野大学長かの出演。

 副題に「被災者の心ケアの課題“この世”を生きる術」ともある。

 「被災者の心に入る言葉で訴え、寄り添う努力をしなくてはならない」と言う石上氏。
 仏教界は世襲制で、なるべき者ではないものが、相続するから「緊張感が足りない」とも。

 『大法輪』の最新号は、「金子みすずと仏教」。金子みすずが山口県で、妙好人(みょうこうんにん)との接点があったのかも?。
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コギングトルク
 コギングトルク。昨夜23時過ぎに、チャンネルを偶然にまわして視聴した番組で知った。

 発電機の永久マルチ磁石とコアとの間で起きる、「磁気吸引力の変化がウネリとなって現れる現象」ということらしい。

 自転車のライトを点灯させようと、発電機をまわしながら走行するとペダルが重くなる経験は、多くの人がもっている。

 マチの大工さんOBが、その問題に正面から取り組んだ。簡単に手回しで発電機を回転させて「発電できないか」という、発明・発見の物語。

 「、コギングトルクは回転方向に働く磁気吸引力の総和となるからです。付け加えると、巧みに設計すれば磁気吸引力は打ち消しあうことも可能となるということ」というから、恐れ入る。

 相談された京都大学の准教授が、先行の研究があっておかしくないと調べてみたら、「実はなかった」という話。

 磁石が数個。その組み合わせの微妙な角度が決め手なのだが、そこはマチの大工さんの発明ゆえ、磁石の角度の調整も「小柱に金づちで叩いて」調整する、まことにユニークな手法。

 出発は木工大工さんながら、背景には金工の技術者が後押しをした。不安と出費を押しだまして見守る連れ合いさんの、「亭主の好きなアカエボシ」精神も見逃せない。

 9月22日23時、BS-TBS 「発明物語」。
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ホームバイアス
 ホームバイアス。そんな用語を教えてもらった。

 「ホーム」は家庭だが、ここでは「身内」程度の語感か。「バイアス」は「先入観、偏見」に端を発し、「回答や態度決定の際に発する、偏りを発生させる要因」というような意味か。

 「日本の投資家は 外国の資産よりも日本の資産に多くの投資を行う傾向」を指したり、「外国株ほどリスクが高く 自国の資産ほどリターンが高いと考える心理学傾向」と指摘している掲示板記載もある。

 身内にはきびしく、外の世界には抵抗感がないということもある。そもそも経済用語ということだが、「隣の芝生はよくみえる」現象や「都市間競争で、他人のふところの豊かさ」を必要以上に実感することもある。もうすこし、調べてみたい。「ホームバイアス」。
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坪庭
 坪庭。京町屋の構造のなかで、「四方を囲まれた借景のない庭」を、いうらしい。

 屋根の合間から差し込む陽光が、庭の奥ゆきを演出する。

 庭のかたすみに四角形の井戸。井戸の仕切りが井桁。そこから坪庭の「井筒」というらしい。

 京都に井筒と称する法衣店があった。氏かと思いきや、坪庭の井戸からとっているのか、も。
 
 テレビで知った、京の「美の壺」。
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富士錦
 富士錦。そういう関取りが実はいたことがあった。

 この関取り、富士製紙釧路工場の相撲部に在籍したという。

 そうなんだ。鳥取百年記念館の展示で知ったが、この展示、以前から公開されていたかなー?。ふむふむ。
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十字架
 北海道は負の十字架を背負い、なかなか経済も浮上しないで、たいへん。

 1975年前後が戦後経済のピークで、良いときもあったが、停滞は現在も続いている。

 極地で大きな発電量をまかなうことのできる原発も重要だが、自然エネルギーが地域に自給型経済をつくる可能性が注目されている。

 可能性が開発されると雇用力も増大するはず。小さな努力の積み上げで、自立できる経済システムをつくるチャンス。今、北海道はそこに位置しているのではないかと思う。

 60日間の滞在をしめくくる、メッセージ。
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サンマ 釧路
 サンマ 釧路。昨夜の夕食に出て、今秋の初物。

 マーケットで2尾=380円は良いお値段と、購入してきたヒトが申していたが。

 脂ののりもよろしく、新鮮にして甘み十分。大根おろしに醤油で頂戴。

 米飯も一膳にしておいて、今朝の体重は63.1キロ。楽しめた。
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落花生 八街市
朝のテレビで、落花生栽培。

そもそも国産品愛用ながら、とくに落花生は千葉県産を愛用。価格は輸入品にくらべて相当な額はするとおもうけれども。

でもピーナツバターなど、工業製造品の原料は「輸入品だよねー」と、話し合う。

栽培される農家と安定供給の継続をかんがえると、やはり国産品。「腹いっぱい」「食べ放題」文化に掉さして、「良質品を、ごく少々」をモットーに。

せっかくだもの、古来の伝統品を。千葉で落花生栽培は明治9年。砂地に収量可能な農業栽培品として土着したという。なぜ、「落ちる花が生きる」と書くか。

もちろん説明があった。なぜ、茎が地下にのびて種になるかは、不明とされているが。
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高橋恵子インタビュー「芯の強さは北海道で育んだ」
高橋恵子インタビュー「芯の強さは北海道で育んだ」

 (冬、1時間をかけて通学)誰にも文句は言えません。愚痴を言っても雪や風がやむわけではないので黙々と歩くしかなかった。だから芯も強くなりますよ(笑)。
 あまり敵対心をもたないのも、北海道で育ったことが大きく作用しているとおもいます。隣家まで歩いて10分もあるので、競いあうことがないのです。(家業が酪農業で、サイロで飼料をつくる作業をつうじ)競争より協力しあうことを大事にしないと、あの過酷な自然の中では生きていけないんですよね。
 競争がなかった分、ちょっとぼーっとしたところもあって、それは困りものなのですが(笑)。

 北海道12歳まで育った女優の高橋恵子さん。風土と芸の側面で。
http://doraku.asahi.com/hito/interview/index.html?bnum=194
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かくれんぼ
 かくれんぼ。と、申しても知る人ぞ知る、カレーショップ&コーヒー店。

 この秋の収穫祭があって、でかけてみた。雨模様を予測して声かけは少なめということであったが、そこは農園主夫妻のお人柄を反映して善女・麗女が圧倒的に多くて、男性は少なめ。

 肩身の狭さを吹き飛ばすように、共通の友人のハーモニカ演奏でもりあがった。

 秋の収穫。今年も、4分の3がすぎゆくねー。実感の9月18日。
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佐熊市政と誘致政策
図書館資料で巡る地域セミナー。その第1回目が、明日に迫っている。

佐熊市政は10年つづいた。「大釧路への助走」「大釧路の離陸」「大釧路の建設」。

大釧路とはなにか?。先輩に「県庁所在地並みの都市になることだ」と教えられた。

戦後復興の人口増加、合併、誘致。そのかじ取りと軌跡。
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同行二人
 同行二人。四国は遍路道の「ご接待」。

 修行の行者にさしだす施物は、「お大師さま」への施物でもある、と。

 背景に同行二人の思想。善根宿、休み処、施物。根源を説明された思い。
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大坂冬陣屏風
 14日朝。TVはBS1の海外ニュースで中東の市街戦画像。

 その後にBS3では美術番組。大阪城を攻める東軍が、ここでも市街戦を演じていたが。

 このかん、400年。不思議な気がした。我が国でも「あったのだ」。維新前夜にも似たことがあったらしい、が。

 現代でも、仕掛け、仕掛けられている。
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黒坂博著『釧路地方政党史考 中』。
 黒坂博著『釧路地方政党史考 中』。地方都市の政党間の緊張を書く。上中下三部作の中巻は、町制から市政に転換する約10年間が題材。
 中央の政友会系と憲政会系の対立が、地方議会にももちこまれ、首長や議会選挙に色濃く反映する。
 
 他方で熊本県人・林田則友が活躍する政治舞台が用意されている。
 林田はなぜ、市長に選任されなかった、か。林田はなぜ、市長代理を辞してのちも釧路にとまった、か。仮説を考えておく。前者は「国政野党地方議会多数党の憲政会系にとって、内務省の『ノーと言いにくい人物』を市長にすえる」。後者は「市民は自分を支持したが、憲政会が邪魔をした」。(釧路親書13 1985年)。 
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出札
 6日に出札の予定。いつもの直通列車は不通で運休。ならばと、網走経由で札幌へ。

 途中、上川駅で「先を走っていた普通列車がエンジンの故障」。
 最初は延着30分予定が、結果は2時間半。

 午後7時前に就く予定が9時15分すぎに。7時前後に旭川駅通過。疲れました。
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神田日勝記念美術館
 3日、神田日勝記念美術館の館長さんにお話をしていただきました。

 町が設置している個人画家の美術館。設置後18年になり、設立にいたる過程からかかわってこられた。

 「美術館は観光の一番の目玉」と言ってもらって、設立運動が軌道にのった話。
 作品に対する評価は全国的に認められている。地元では、画家と同年代の世代が高齢になっている。

 「私は日勝の美術館で、育てられた」。そう言える町民を、増やしたい。館長さんのポリシーとうかがった。
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遠野物語
 TVの新日本風土記で、「遠野物語」。

 1975年5月の初旬に訪問したことがあったがが、一面の田んぼで、物語そして柳田の哲学など感ずることもなかった。
 資料館のようなところに立ち寄った記憶があるが、整備されたものでなかったとの、印象がある。

 テレビをみていて、やはり「遠野」と聞いただけでは不足で、『遠野物語』を読んでいなくてはと、実感した。

 そもそも、地名の語源たる沼は田んぼにかわり、周囲の山岳にモノガタリと神宿りがあるなど、説明やマップがないと有意味性が伝わらない。

 善明寺という寺には絵馬が奉納されているらしい。写真のない時代に供養絵馬を寺に納めて、絵馬にかかれた肉親像に手をあわす。で、亡き人を追善する。
 山は水を供給する命の源。写真に撮ることで記録できる景観、記録しがたい情報や思想の表現。

 季節行事は、当該季節でないと、その実感が再生産できないなー。そうしたことを感じたのだが。
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高山博著『文明共存の道を求めて―地中海世界から現代をみる
高山博著『文明共存の道を求めて―地中海世界から現代をみる』。 グローバル社会といわれるが、交流と共同分担の秩序形成には地と汗の流出が存在したことをあらためて、実感させてくれる。

 舞台はアラブ、イスラム、ギリシャ、ビザンツ、ラテン・ヨーロッパの世界。ながら、そこにあった「異質な文化の人々が平和裡に共存繁栄した中世シチリア王国から、課題解決の方法を探る」と、表紙の紹介にある。

 国際社会で暦の統一、紀年法の統一が20世紀にはいってからの所産であることを取り上げ、グローバル化社会で共通理解や行動の統一が可能である背景と要因を示す。

 人類の文化に「できないことはないはず」と、主張しているように思える。(NHK人間講座 2003年10月)
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斎藤孝著『福沢諭吉『学問のすゝめ』』。
 斎藤孝著『福沢諭吉『学問のすゝめ』』。多くの人が承知している『学問のすすめ』。その書はいかなるものかと、解説するシリーズの1冊。

 本書理解には誤解が多いという。
 「天は人の上に人を作らず」には「といえり」の部分があって、本人が言ったのではなく、アメリカの独立宣言の「一部を意訳」したものと、言われている点の指摘。
 「人間の平等を説いた本」、「学問をすすめた本」と評するものも多いが、「人間は学問をするかしないかによって大きく差がつく。頑張って学問に精を出せ」と言ったとする(9p)。

 時代の変わり目をどう生きる。震災で価値観がかわるという時代、次の代を開くには、原書で読んでみるのがよいのかも知れない。(NHKETV「100分 de 名著」 日本放送出版協会 2011年7月)。
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