夫源病
 「夫の言動」「溜まったストレス」「妻に生じる不定愁訴」 現代用語の基礎知識=「夫源病」221029

 ある席で紹介された「夫源病 ふげんびょう」のキーワード。
 一般的には2009年頃から指摘された概念らしく、2012年には写真の石蔵文信著『妻の病気の9割は夫がつくる』が出版されていた。
 副題に「医師が教える『夫源病』の治し方」とある。

 規定するに、次のような整理もある。
 「夫の言動が原因で妻がストレスを感じ、溜まったストレス」が要因。
 「妻の心身に生じる様々な不定愁訴を主訴とする疾病概念」にして、「医学的な病名では無い」ということに。
 そういうことなのだ。

 類似の概念に、「主人在宅ストレス症候群」の呼称もあって、こちらは1993年に黒川順夫著『主人在宅ストレス症候群』(双葉社)も世に出ているようだ。
 夫源病の症状。そこのところを「情緒不安、慢性的な疲労感、不眠、強い頭痛、全身の痛み、動悸、眩暈、家庭内別居」とあげている。

 原因
 「精神的な症状のほかに身体的な症状」「更年期障害の症状と似ている」とされる夫源病の原因。
 「夫が家にいることが最大のストレス」「(『ストレスを生む』は)夫の学歴、性格、普段の言動、低収入、義親の介護、夫の婚外恋愛、家事・育児に参加しない夫」など。

 1993年、2009年。それぞれの年次に、夫が不自然に自宅に滞在。
 どのような要因があったのか、思案投首。その当節である、も。