浮かれ踊りたくなるような十六夜月夜
明かりを消し、黒糖焼酎のうすい水割りを窓辺に、iPodを耳に差し込み、月を眺める。東京の月がこれほど輝いて見えることはもしかしたらはじめてのこと。外に出、浮かれ踊りたくなるような光の強さだ。月は想いが鎮められるというが、かきたてられるような月夜もある。どうにも気分がおさえられない。狼男の心境はこんなものだったのか。ともすれば月澄むそらにあくがるるこころの涯てを知るよしもがな。