「…英雄伝」を再び。
金庸先生/「…英雄伝」中国電影社版DVDseriesの残り10話を、解熱剤のんだ朦朧状態で見終わる。去年の秋に全42話を見、小説のほうを再読し、新鮮な気分で読み通せたことにおどろいたが、movieのほうもまた同様。まったく飛ばすことなくオープニング&エンディングさえ毎話かかさずあきず見られた。初見では、カンフーアクションの派手さがすこしうっとうしかったが、こんどはさほど気にならず。むしろ徹底した対幻想へのこだわりぶりに驚かされ続けた。原作を二度読んではいたが、そのときにはさほど気に留めなかったことが、丁寧きわまりない映像化で理解が深められた気がする。とりわけ奇っ怪な周伯通やお容の父親の黄大師の描き方に、破天荒な展開を見せる現代中国のありようが反映されているようでおかしい。クスリのせいでまだぼんやりしているが、とりあえずシャワーを浴びたら、SH改訂版のナレーションを調整。気力が出たら、古河にかかるつもり。