http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater581.htmlここ
ある日、ふと手を止めて空を見あげた。
真っ青な空に白い雲が浮かんでいる。
雲は姿を変えながら、
連なる山のかなたへと流れている。
足もとには、たんぽぽの綿帽子がそよいでいる。

さわりと、風が吹く。
綿帽子は、その風にせかされたように
ふわりふわりと、真っ青な空に旅立っていく。

たとえば、それがすべてのはじまりである。
飢えを満たし、日々を潤すためだけにある
幾千もの夜と幾万もの昼の果てしない繰り返しの
どこかで、ある日、人はふと、空を見上げて想う。
もしかしたらどこかに、はるかかなたの
異境の地に、異なる時間の流れる場所に
いまあるすべてのこと以外にも
心踊らせ、浮き立つような何かがあるかもしれない…

そして、人はある日
かりたてらる想いに身を任せ、
かなたへの一歩を踏みだす。
ここではないどこかへ、と。

2002.8.28 T.M記




http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater581.html


■撮影日 2002年8月28日 午後1時ー
■場所  大田区蒲田五丁目の公園
■撮影  渡辺登紀夫
■カメラ SONY/DVC
■編集  渡辺登紀夫/iMovie2
■音楽  菱沼コレクションsummertime'02-no.49