《女鬼》のコピー
持ち歩きようにB4見開きでコピーをとって綴じてもらった。ひさしぶりに布テープで背をおさえてもらう。
絵本自体が退色していて読みにくかったがコピーしたことで黒が立ち、ずいぶんと見やすくなった。さてさて、こいつがスタートだ。

今井さんは二つ目の前書きの終わりにこんなことを書かれている。

  《もし独りの部屋でこの本を読まれるのでしたら、
自分に聞こえるだけの小さな声で読んで下さい》

そうなのだと思う。今井の童話は、誰かが誰かに読み聞かせたり、語り聞かせるものではなく、ひとりが自分自身に向って小さなつぶやくような声で読むものなのだ。そのことをあらためて心に記しておきたい。
この童話をいつかDJシリーズとしてカタチにするときには、前書きに彼が書いたように、自分に聞こえるだけの小さな声で読むような、そんな映像を実現してみたい。