プロローグのイメージ約2分
《黄砂》の胡弓のままに書くわけにもいかないので、フレディ・マーキュリーにチェンジ。Living On My Ownのどこか突拍子もないキテレツさでバランスをとりつつプロローグのイメージを書いてみる。
頭の中に浮かべたのは9月11日の台風が東京を直撃した夕の荒川べりから見た東京情景。さらにこのあいだ渡辺がチャレンジした9月24日の沈んでいく上弦の月と23日に撮った赤い月が多摩川べりの住宅に沈んでいく光景。朝倉めぐみの描いた《都市生活する家族たち》のイラスト数葉。
たとえばこんな展開を考えてみた。
CDをチェンジ。再び胡弓の世界に戻る。
さすがに深夜零時をまわると、よく似合うな。

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●プロローグのイメージ

・美しい夕暮れ。
   東京のどこかを思わせる不思議なニュアンスをもつ都市景観が広がっている。
   それは、人が胸の中で思い描く《想像上の都市》の情景である。
   上空に巨大な上弦の月が浮かんでいる。ゆっくりと街のシルエットに沈んでいく。

・ある街。
   画面全体に都市ならではの建物群のシルエット。ビル、平屋、2階建て、3階建てなど
   不ぞろいだがどこかなつかしさとやさしさを感じさせる東京情景。
   その3階建ての家に巨大な上弦の月がゆっくりと降りていく。

・ある家。
   画面全体にシンプルな3階建ての家のシルエット。背後には書き割りのように巨大な
   上弦の月が愉快な感じで輝いている。月がその家の後ろに降りてくると、まるで月明かりに
   透過されたように家の中のさまざまな場所にスポットが当てられていく。

・家族たち。
   月明かりが照らし出すのは、一日のさまざまな時間帯で、それぞれに憩い楽しむ家族たちの
   シチュエーションを描いたイラストである。そのイラストの一部が微妙に変化すると、
   実際の家族たちのシーンに変わる。この実際の家族たちは短い時間だけ垣間見え、
   その後の生活空間イメージの展開を予感させる。