2025 01/21 21:54
Category : 1月21日
あれは何年前だったでしょうか。
睦月に産まれ睦月に亡くなった
父の訃報を知らせる電話だった。
伯母から訃報を聞き愕然として、
命は終には消えるものだと
自分に言い聞かせるのに、
相応しい裸木と北風冷たき冬の朝だった。
父に最後に逢った時、「湿布を買って来ますね。」
それが永遠の別れになってしまった。
92才。父は大腿骨の手術後、再び転んで
足が不自由になって耳も遠くなっていた。
黒板を傍に置いて書きながら会話をし、
とっても嬉しそうな顔を見れば元気な父を思い出す。
そして介護の方と伯母に感謝しきれない程
有難さを感じ、言いようのない寂しさが胸をよぎる。
この家を離れたくない!アパート暮らしは嫌だ!
どうしても私と同居して貰えなかった。
私は我が親不孝を反省し、小さなお墓を立てた。
お墓詣りも中々行けず、数年に一回位だった。
今度はもっと立派な大きなお墓を立ててあげるね。
両親、姉に「ごめんなさい!」墓地で泣き崩れ、
涙が止まらぬ程泣いた。
肉親とは此れほど迄に大切なものだったか、
後悔ばかり。
今は毎日忘れずに両親に手を合わせ、
朝日が昇る方向を向き、成仏するように願う。
睦月に産まれ睦月に亡くなった
父の訃報を知らせる電話だった。
伯母から訃報を聞き愕然として、
命は終には消えるものだと
自分に言い聞かせるのに、
相応しい裸木と北風冷たき冬の朝だった。
父に最後に逢った時、「湿布を買って来ますね。」
それが永遠の別れになってしまった。
92才。父は大腿骨の手術後、再び転んで
足が不自由になって耳も遠くなっていた。
黒板を傍に置いて書きながら会話をし、
とっても嬉しそうな顔を見れば元気な父を思い出す。
そして介護の方と伯母に感謝しきれない程
有難さを感じ、言いようのない寂しさが胸をよぎる。
この家を離れたくない!アパート暮らしは嫌だ!
どうしても私と同居して貰えなかった。
私は我が親不孝を反省し、小さなお墓を立てた。
お墓詣りも中々行けず、数年に一回位だった。
今度はもっと立派な大きなお墓を立ててあげるね。
両親、姉に「ごめんなさい!」墓地で泣き崩れ、
涙が止まらぬ程泣いた。
肉親とは此れほど迄に大切なものだったか、
後悔ばかり。
今は毎日忘れずに両親に手を合わせ、
朝日が昇る方向を向き、成仏するように願う。