満開の冬桜




丘の上の坂道を歩いていたら
ぽつぽつぽつりと、雨が降る。

一軒、二軒、3軒、豪邸が建っている。
その間にアパートやマンションが並び、
お店は一店舗もない。

コンビニ一店舗くらい欲しいな。
どの家も車で買物に行っているのかしら。
散歩をしていても誰にも逢わない。

何と寂しい町だろう。
主人が電動自転車を買ってくれたが、
キックボードを改造した物で私には合わない。

日本列島は大雪で雪、雪、雪が続いている。
其の冷たい風が沖縄に吹いて、
歩いても歩いても手足が冷たく悴む。

どの部屋にも冷暖房は付くが付ける訳にはいかない。
主人が良い顔をしないから。

立春になり、春は山の近く迄きている。
うららかな春は直ぐそこに。

私は人前では勝気者に見られても、
一言の言葉に傷つき、涙がぼろぼろ流れる。

泣きたかった!誰にも泣き顔なんて見せたくない。
そんな時、遠くの山や草花を見ながら外を歩く。

野に咲く福寿草やタンポポに癒される。
「只今!」元気に笑顔で帰宅する。

春キャベツ 包丁入れて しずく飛ぶ

編集 sakura1205 : 長い坂道を登らなければ大通りの商店街に行けません。不便しているので買ってくれました。殿様が一人で乗っていますよ。
編集 まこちゃん : 使わない暖房機、何のために行けたのか?と言いたいですね上手く乗れない電動自転車は結構値が張るのに買ってくれましたね?少しはあなたに気を使ってるのかな?