2011年05月の記事


久しぶりの青空
昨夜は、台風が温帯低気圧に変わり、
風がカタコト雨戸を叩き、風雨の音を聞きながら眠った。

今朝5時半に眼ざめた頃は小雨が降って、
黒い雨雲が凄い早さで北に流れていた事を覚えている。

天気の移り変わりは早くて午前中から青空が顔を出し、
時間を追うごとに蒸し暑くなる。

日差しが眩しいくらいの晴れの日中に外出し、
バス停を降りて清々しい風が吹く海沿いを歩いて来た。

不安定な空模様で気が付けば再び雨雲と化し、
灰色の海に白い波しぶきだけが荒々しく見えた。

台風が去ったばかりの海は危険だと思い、
遠くから眺めて澄んだ空気を吸いながら足を休めずに歩いた。

海沿いに並ぶホテルの灯りさえ見えぬほど霧が深く、
北の空に雨雲が浮かんでいる。

遠くの水田から賑やかな蛙の声が聞こえてくる。
明日は晴れると言うのに星ひとつ見えない。
コメント (0)

柿落花 
5月に本州付近に接近する台風は10年に1個程度らしい。
珍しい5月の台風が2個も続けて本州に接近するのは、
統計史上初めての事。

台風の発生と高気圧の強まりのタイミングが、
絶妙に一致してしまった事がわかる。

カロリン諸島という台風銀座で発生し、
海水温の高いフィリピンの東海上を北上し、

最も発達が顕著(けんちょ)となる所を進んだ為、
5月にしては10年に1度しかない猛烈な勢力に発達した。

今日は九州が風速25m以上の暴風域に入った。
しかし、四国、本州太平洋側に近づき、
北に上がるにつれて海水温が下がる。

海からの水蒸気の補給が少しずつ減る為、
台風の勢力は弱まる傾向にある。

そして上空の寒気の渦と空気が混ざり合い、
明日には温帯低気圧に変わる見込みとの事。

雨はざあざあ降り続け、狭い庭に水溜まりが出来て、
いっぱい咲いた柿の花もどんどん落ちてしまう。

柿の雄花は時期が過ぎると落ちてしまうので雄花かもしれない。
私は落ちていた黄白色の花を10個くらい拾って持って来た。

若葉の影に隠れて咲いた黄白色の柿の花は目立たず、
他の花のような華やかさがないため人の目にもふれない。
でも、落ちる様子は風情がある。

雨だれに うたれてかたし 柿の花 虚子。
雨しずく 揺らぐ心や 柿落花 。。。
コメント (0)

梅雨入り 
台風2号は、フィリピンの東海上を北上中で、28日には沖縄に接近、
その後、30日に東海道沖に達するとの事。

台風の北に横たわる梅雨前線の活動が活発になり、
大雨をもたらす事が考えられる。

被災地で地盤が緩んでいる所は沢山あって、
何時もの年にも増して警戒が必用になってくる。

曇り空の今朝、表どおりに出た時、
近所に住む60代の顔見知りの奥様が昨日亡くなった事を知った。

60才で定年になるまで病院の看護部長をしていた元気な方が、
何故、亡くなったのか、隣の組の奥様で未亡人だった。

体格が良く健康そうな方で顔が合えば笑顔で挨拶をしてくれた。
あの広いお屋敷の前を通ると二階の中央の部屋だけに
灯りが付いていた。

庭師さんが奇麗に手入れをした庭は、奇麗なお花でいっぱいだった。
立派なお屋敷に住んでいても、寂しかったのではと私なりに考える。

個人的なお付き合いは無かったが、人の命は儚いものだとつくづく思う。
明日、お通夜だけ行くかも知れない。

鉛色の空、水浸しの田園風景、梅雨前線、そして猛烈な台風2号、
東海は、昨年より17日も早く梅雨入りした。
コメント (0)

緑の道を歩く 
「買物に行くなら乗せて行く。」と主人に言われ、
彼が借りている車に乗せて貰い、買物に行った。

所が買物をする為に車から降りる時、
「通帳記帳したら××町に行くんだ!」急に帰ってしまった。

彼は「荷物を持って歩いて帰れば有り難さが判る。」と呟いていた。
最初から車に乗せて行くと言わなければ私は自転車で来たはず。

私は買物を済ませて帽子も被らずにひたすら歩いた。
すると彼の車が私の傍に来てくれた。

その時の私は、意地悪な言葉を思い出し、
無視して車に乗らずに自宅方向に向かった。

両手に荷物を持って自宅に戻る迄に40分かかった。
一時間くらい経過した後、彼が帰宅し「俺の物は買わなくていい。」
二人で暮らしていて食材を一人分だけ買う訳にはいかない。

必ず、私の準備した食事を食べているのに偉そうな事を言う。
くるくる気持の変わる彼は、車は要らないとの事。

8月迄、車が入らないため、
暑い時期を涼しい場所ですごしたい彼には車を購入する必用はない。

私は、これから暑い夏がきても自転車に乗ったり、
歩ける範囲はなるべく歩き、彼をあてにしないで頑張らなくては。

日中は汗ばむ陽気でも、夜になればすごし易い。
今日は緑の風が吹く中を歩いて身体も軽くなり、良かったと思う。
コメント (0)

雨続き
ぽつりぽつりと小雨が降りだして、
風が吹いたら横殴りの雨になる。

三日前まで真夏のような日差しが照りつけていたのに、
前線上に発生する低気圧の影響で冷たい雨が降り続く。

事故車の見積もりと車検を兼ねて
車会社に行って来た主人は、「新車を買った方が得だ!」
会社の方に勧められた。

車の色は黒と紺だけ在庫が有り、
明るい色は八月まで入らないとの事。

冷蔵庫のモーターが壊れ、モーター取り換えはわりと安い。
只、冷やすものはフロンガスを使用しているかも知れない。

それならば冷蔵庫の修理代はもっと高くなるため、
小さめの冷蔵庫を購入した方が良いかしら。

あれもこれも壊れ、主人は電話対応に追われている。
今朝、土砂降りの雨の中を可燃ごみを出して来た。

灰色の空に周りの風景は何も見えず、
水浸しになった水田、水嵩を増した川、
そして冷んやりした海風が身体をとおりぬけてゆく。
コメント (0)

百合の花 
昨日は、マグネチュード8、最大震度7の東海地震を想定した
緊急津波非難訓練を沿岸部の19市町で実施した。

例年は、7月に実施した避難訓練を、
東日本大震災で大規模な津波被害が有った事を受けて前倒しした。

海から20分歩いて何処迄行けるか皆で歩いた。
高台迄は遥かに遠く、山を登る前に津波が到達してしまう。

昨夜は、午前11時過ぎに倒れるように眠ったと思う。
開けて今朝、5時前起床。

曇り空の小鳥も鳴かぬ涼しい朝も、
午後から小雨がぽつぽつ降り出した。

30分位田んぼの畦道を歩いた時、暑くもなし寒くもなし、
とっても爽やかな風が吹いていた。

富士は濃青く、水田も緑の苗が並び辺りはどこを見ても緑一色。
こんな時節に友人から頂いた百合の花を花瓶に生ければ
部屋中に漂うほど香りが強い。

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花と言う言葉は
情緒溢れる素敵な言葉だと思う。

百合の花は、花びらが大きくて雨に打たれゝば折れてしまいそう。
それでも他の花に負けない華やかさがある。
コメント (0)

小満 
二十四節気の1つ小満は、万物が次第に成長して一定の大きさに達してくる頃。
自然界の全ての物が次第に満ちてくる事から小満と言われる。

秋に蒔いた麦などの穂が付く頃で、
少し満族すると言う意味らしい。

田畑を耕して生活の糧(かて)を稼いでいた時代には、
農作物の収穫の有無は人の生死にかかわる問題だった。

そのため麦などに穂がつくと順調で良かったと満足した事から
小満と言う名前がついたのは判り易い。

以前から冷蔵庫が冷えなくなり、
主人の従兄が経営する電機屋さんに来て頂いた。

モーターが壊れているから一番上の部分だけ冷えないとの事。
野菜室、製氷室、冷凍室は冷えている
一番上の部屋だけが冷えないのは私には理解できない。

9年前に少し高い値段で主人の従兄の電機屋さんから
買ったもの。あの翌日から1万円安くなっていた。

大型店で買えばもっと安く買えても親戚の電機屋さん、
近所の電機屋さんで購入してお付き合いを考えてしまう。

これから気温も上がり暑くなれば冷蔵庫が冷えないのは
困るので主人が帰宅したら聞いてみよう。

夏日の蒸し暑い日中に長い髪が気になり、
老舗の美容院に行きたかったが、
近所にある美容院経営の友達にカットをして貰った。

髪を切った後は何となく寂しい感じになるのは何故かしら。
二ヶ月も経てば相当伸びるのに。
コメント (0)

新緑 

photo by sakura1205 from

強い日差しが降り注ぐ今朝、寝坊して7時起床。
緑一色の狭い庭に陽光が眩しく、
そよそよと静かな風が吹いていた。

17日から手作り池の水を全部取り換えて、
水底が見違えるほど澄んで奇麗になった。

今迄は金魚、鮒、メダカが見えていたのに
ドジョウが水面に浮かんできたので「生きていたの?」
久しぶりに見て凄く嬉しい。

「ドジョウ柳川にして食べましょうよ。」私が冗談で言うと、
「馬鹿言ってんじゃない。」主人が軽く答えた。

暫くすると、「××へ買物に行って来る。」と彼が言った時、
遊びに行く時は必ず同じ言葉を使うので、
私は、思い切って冗談顔で言った。

「車が壊れているから彼女に迎えに来て貰ったら。」
その時、彼は怒りながら自転車で外出をした。

数十分後に私が買物から帰って来れば、
彼は自宅に戻って池の手入れをしていたので驚いた。

私には悟られ、自転車で行くには遠いから諦めて、
何時ものように買物はしてこない。

私は大らかな性格の為、彼の自由を奪ったりしない。
コメント (0)

青い風 

photo by sakura1205 from

日本海には、上空に寒気を伴った気圧の谷があって東へ進み、
東シナ海付近に中心をもつ高気圧が南東に進んでいる。

東海地方は、寒気を伴った気圧の谷が本州付近を通過する為、
曇り時々、晴れて急な雨が降ったりの不安定な天候になる。

今朝から清々しいそよ風が吹いてすごし易い。

曇り空に富士山も山頂に僅か雪を残し、
空も富士山も同じ灰色で見えない。

自宅に帰った時、残っていたサクランボが一粒もなく、
硬くなった青葉だけがざわざわ風に揺れていた。

少し歩いて棚田に行けば田植えが終わったのか、
小さな苗が奇麗に並んで蛙の声が耳に入った。

海沿いの町は夜になれば汽笛の音さえ寂しく聞こえ、
やっぱり住むなら都会の方がいいとつくづく思う。

宮城県の農家は9割が津波被害で田植えが出来ないらしい。
ある農家の方は諦めずに田植えをしていた。
強い意志で植えたお米が育って欲しい。

5月にしては冷たい夜になり、
窓を開ければ青い風すーっと頬を撫でていく。
コメント (0)

家路 
5月にしては記録的な大雨が降った11日に上京した。
あの日は一時的に強まった夏の高気圧や
台風1号の影響もあったと思う。

5月は、地上付近は強烈な日差しが降り注ぐ為、気温が上がり、
地上と上空の気温差が大きくなるらしい。

5月は、上空の水が解けずにひょうとして降る事も多く、
農作物の管理に注意が必用になるとの事。

11日の雨の日、東京に着いた途端に主人の運転する車が
隣の左車線に入った時、後からきた新聞を積んだ車に追突された。

ガーンと衝撃が走ったので主人が車を止めて後に有る車に近づくと、
運転手さんが「横に曲がってくるから。」と怒っていたらしい。

主人は直ぐに警視庁に電話し、来て貰ったが、
雨の中を待つ事40分、その後話し合いの結果、
相手の方が保険で車を修理してくれる事になった。

「会社には言わないで下さい。」と運転手さんは言っていた。
65才になっても働く真面目そうな人でほっとする。

この事故は主人も3割くらい悪いと思った私は相手の方に
こちらも悪いのです。すみません。心の中でお詫びをした。

雨は止むこともなく肌寒い位の水曜日だった。
土、日は、街を散策して明日は我家に帰りたい。

東京下町は冬に来た時より暗く感じたけれど、
節電の為に様々な所で照明を落とし、元気に頑張っていた。

あの暗さは被災地に対する思い、
そして今迄気付かなかった街灯の灯りで自分の影を見ると
昔、銭湯の帰り道に暗い場所を急ぎ足で歩いた事が懐かしい
コメント (0)

自分を大切に 
人の命は誰の命でも上下は無い。
80才まで生きたから、もういいなんて事は無い。

20代の命だから、勿体ないと人は言う。
でも自分で絶った命なら、勿体なくは無い。

大切な人ならば髪の一本まで愛おしい。
大切な人の命、それは百才迄も長生きをして欲しい。

でも一番、大切な命は自分、自分を大切にしなければ
精いっぱい人に尽くせない。

尽くしても裏切る人は、どうしたらいいか判らない。
優しい人を求めるならば、自分も優しい人でなければ。。。

私は優しい人ではないから、そういう人には恵まれない。
性格って産まれもって変わらぬもの。

今迄、人を捨てたり、騙した事はないのに騙される事が多い。
人を信用しなければ騙される事も裏切られる事もないのに。。。

それでも寂しがりだから人を愛し、信じなければ暮らしてゆけない。
誰だって人は一人では生きてゆけないもの。

一人暮らしでも誰かと関わって生活をしている。
例えば地域の人達との連絡等が有ると思う。

人の気持ちは通じると信じたい。どこに居ても。
今夜は蒸し暑くて五月中旬とは思えない。
コメント (0)

晴れる日はくる

photo by sakura1205 from

昨夜未明から雨音が聞こえていた今朝、6時起床。
昨日の真夏日から12度も気温が下がる。

春雨は静かに降り続け、
もう少し眠っていたい。

しとしと降る雨は止みそうもない。
この雨の中を用事を兼ねて出かけなければならない。

もう棚田で土を耕す為にれんげ草は刈り取られ、
元の棚田に戻って農業の方が作業を始めている。

殺風景な棚田にピンク色のれんげ草が1か月も咲き続けて
私の眼を楽しませてくれた。

誰も「れんげ草が奇麗ね。」等という人はいない。
私は、違う場所に咲いていたれんげ草を見た時とても嬉しかった。

春の雨に寂しそうに濡れていたれんげ草、
ピンク色の姿も紫色に染まり風情がある。

紫色って色っぽくて上品でちょっと寂しい感じがする。
さようなら、れんげ草。有難う、れんげ草。

降り続ける雨まで紫色に見える。
夕方、東京に来ても鈍よりとした鉛色の空。

どんなに雨が降ろうと、晴れる日がくるのだから頑張ろう。
コメント (0)

浜岡原発運転停止 
1976年3月に浜岡原発1号機が作られた。
その2カ月後に東海地震の話が持ち上がったらしい。

5日に海江田大臣が静岡に来て浜岡原発のある中部電力と
話し合いをした翌日に「原発を停止する。」と
総理の記者会見があった。

市民運動家である総理だから、「運転停止をする。」と
言えたのであり、
他の総理なら言えなかったかも知れない。

浜岡原発のある御前崎市は、総額71億円の財源があり、
依存性も強いと思う。

中部電力の会長が帰国した為、午後からこの問題をどうするか、
会議をしている結果が注目されていた。

国の命令で中止した場合は御前崎市には8割を国で援助すると聞いた。
それでも色々な所に影響が出ると思う。

原子力発電から火力発電等に、関西電力から借りる事も
海江田大臣は語っていた。

午後5時44分、中部電力は浜岡原発の運転を停止する事に決定。
総理の要請を受けて3号機の運転再開を見送った。

1号機、2号機は以前から運転停止してある。
従って現在、運転中の4号機、5号機も、停止する。

中部電力は総理の要請は極めて重いと考え、
地域住民の安全を考えたとの事。

M8クラスの地震が起こる可能性が87%の確立でくると
何度も聞いている。
コメント (0)

紅円 (べにつぶら)

photo by sakura1205 from

強い日差しが降り注ぐ今朝、5時半起床。
小鳥のさえずりが少し聞こえた感じがした。

一番早く起きるのはカラス、
かすれた声で餌を探して鳴いている。

カラスは真っ赤に熟したさくらんぼを目ざとく見つけ、
口にくわえて素早く飛んでいく。

昨年末から2月上旬まで一度もまとまった雨が降らない事が原因なのか、
さくらんぼの花が咲く時期も、実が熟す時期も
半月遅い。

花びらも小さく、青い実が出た頃は枝豆よりも厚みが無くて
まさか、丸く熟すとは期待もしていなかった。

午後からデパートに行って洋服等を2時間以上かけて見て周り、
1着も買わずに本屋で立ち読みをし、
自宅に着いたのは午後4時を過ぎていた。

日中は真夏日の暑さになり、
夏用の半袖ですごしても汗ばんで暑いという言葉がでてしまう。

最高気温差が7度、9度と変わるため、
暦では立夏と言っても春の陽気が続くと思う。
コメント (0)

浜岡原発 
昨夜、政府から浜岡原発を全部、運転中止する要請があった。
余りにも突然の発言に驚く。

3日前に海江田経済産業省が静岡県に来て頂き、
話し合ったばかりで直ぐに結論が出てしまった。

浜岡原発のある御前崎市長は、国が不安なら全国の原発を
中止すればいいと述べた。この発言は如何かと思う。

その代わりになる発電を使う、又は近くから借りる等と
様々な意見がある。

しかし、県知事は以前から原発を増やす事に反対していたので、
運転中止することに賛成している。

浜岡原発が1日中止すれば、中部電力が7億円の損を出すほど、
大企業に影響し、不況になる。

地元の住民は中止する事に賛成論が多いと思う。
近い内に発生が予想される東海地震の想定震源域の中央に位置する

特異な立地環境にあるため、
政府が中止要請したらしい。

市長と県知事の意見が反対なのも、住民の意見が人によって
違うのも、どちらとも良い悪いの問題ではないので
私も難しくて判らない。

夕方、以前とは違う「れんげ畑」を見つけた時、畦道を歩いて
枯れそうな「れんげ畑」を眼の前にして
長い間、咲いてくれ、本当に有難うと心で呟く。
コメント (0)

立夏 
立夏は、二十四節気の1つで陽暦5月旬頃からを
夏としているとの事。

新緑の季節で夏が始まる頃と言われている。

春分と夏至の中間で、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、
この日から立秋の前日迄が夏になる。

清々しい空気が漂うなか、自転車で買物に行った。
山々や棚田の方から緑の風が優しく吹いて、
とっても心地よい。

寒くもなし、暑くもなし、丁度すごし易い時節だと思う。
これからも短夜になり、益々夜明けが早くなる為、
春眠暁を覚えずの言葉どうり居眠りをしてしまう。

春眠暁を覚えずは、春は眠いという意味かと思っていたが
実は違うらしい。

孟浩然の「春眠」という漢詩からきた言葉らしい。
春眠不覚暁、虚虚聞鳥、夜来風雨声、花落知多少。

夜が明けた事も知らずに眠っていた。
気が付けば鳥が鳴いている。
夕べは風雨が強かったので、
花は散ってしまったかも知れない。

ことわざでは、春の夜は心地よくて夜が明けたのも気づかず、
目が覚めないとの事。

私の場合は、夜明けが早いので寝不足になってしまう。
コメント (0)

風に散る藤 

photo by sakura1205 from

あれほどいた小鳥達のさえずりも聞こえぬ今朝、
寝坊して6時半起床。

あの小鳥達はどこに消えたのか、不思議でならない。
昨日、「緑の日」に相応しく我家の裏通りは緑一色に染まる。

藤の花は散りはじめ、葉桜、モクレンの若葉、梅の木の若葉、
そして実をつけてきた柿若葉に緑の風がそよそよ揺れている。

大型連休は日帰り旅行も行かずに家事をしながら
庭の草取りや野菜苗を植えたり、瞬く間に5日になってしまった。

葉が青く茂ったサクランボの木も、日当たりの良い場所だけ
可愛いサクランボが赤みを帯びて、日影のものは青い。

私は赤くなりはじめたサクランボを見つけた時、
直ぐに脚立に上がって少し摘み取ってみた。

山形のような立派なサクランボとは品種も違う。
粒を大きくもせず、手も加えずに自然に実ったもので粒が小さい。

大型連休も、わりと天候に恵まれてすごし易い。

先月30日に藤の花を見た時は甘い香りを漂わせ、
満開に咲いていた。その藤の花も桜と同じように命が短い。

市内の藤の花も、僅か1週間のうちに風にぱらぱら散っていく。
鮮やかな薄紫の藤の花、少し色あせて寂しそう。
コメント (0)

 歌は心ときめく 
私は、午前0時前のNHK「時論公論」を聞いた後、
眠る日が多い。

昨夜は、国際テロ組織、米国同時多発テロの実行犯とされる
ウサマ、ビンラディンが米攻撃で死亡したニュースだった。

「時論公論」の解説者は、ウサマ、ビンラディンの生立ちから
死亡する迄の事を説明してくれる。

米国は、40億円の懸賞金をかけ、10年を費やして攻撃し、
政府や国民は喜んでいた。

しかし、これでアルカイダがテロを発生させる脅威が
増大する可能性も米国は十分、考えている。

日本国内は、連日のように東北の大地震、大津波、福島原発の
関連ニュースが流れている。
被災地の事を考えれば避けてはとおれない問題。

被災地が少しずつ復旧するまで出来る事は協力して、
自粛し過ぎないように頑張らなければならない。

最近は、黄砂が大量に飛んで空が汚れている。
日本の南海上には前線が東西にのびて、曇り空の一日になり、
すっきりしない。ぽつぽつ小雨が落ちてきた。

東京で中学教師をしている長女も帰り、良き父だった主人も
自由奔放な亭主関白に戻った。

威張りはじめる主人に、
私も言い返すほど強情で嫌な人間になってしまった。

こんな時にある歌手の歌を聞いた時、
立ち直りの早い私は心ときめいて嬉し涙がこぼれた。
コメント (0)

八十八夜

photo by sakura1205 from

今日は、雑節のひとつ八十八夜で立春から数えて88日目。
八十八という文字を組み合わせると「米」という文字になる。

この日は農業に従事する人にとっては特別重要な日とされ、
東北や山間村落では豊作を願うため、様々な占いをするとの事。

又、昔から八十八夜の別れ霜などと言われ、
霜の降りない安定した気候の時期になる。

春から夏へ移る境目の日として重要視されてきた。
静岡県は4月20日前後から茶摘みが始まり、
下旬から販売している。

新茶は余りにも値段が高い。
私は、百円笑店街に行き、1袋百円(5グラム)の新茶10袋買い、
美味しく頂いている。

親友に半分あげてしまい、「美味しかったわ、有難う。」と
言われて喜んでいる。

あの町まで電車やバスを乗り継いで交通費をかけて買物に出かけ、
人混みに並んで百円だからと
余計な物を買ってしまう。

夕方、れんげ畑をとおった時、夕焼けに照らされ、
ピンク色から薄紫色に染まった美しさに心を奪われた。
コメント (0)

風薫る五月 
朝から止むことはない春雨が静かに降り、
私は、近所の方に依頼された共襟を縫い付けていた。

法事に着る長襦袢を買うのは勿体ないから
衿だけを新しく取り換えたいらしい。

そこで首周りから胸元までの共襟を付ければ衿が新しく見えて、
何度か共襟を取り換えれば何年でも着用出来る。
共襟を付けるのは浴衣を縫うより簡単な事。

外を見れば雨が音もなくぽつぽつ小ぶりになって
樹木の若葉からダイアモンドのような雨粒が
ぽつんと光って落ちた。

雨粒は、若葉の上でゆっくり休みたいとコロコロ転がり、
しがみついていたのに風の力に負けてしまった。

私は、心にうつるロングアップの風景を追う。
強風吹き荒れる寒い冬、

春を呼ぶ紅梅や菜の花も散り、
満開に咲き誇った大好きな桜、
それも花筏となり海へ流れて消えた。

戻って来るかも知れない私の穏やかな日々、
しかし、もしやの期待はよく消え去るもの。

それでも昨日、満開の藤の花を心ゆくまで眺めていたら、
これからは風薫る五月がくると思えば胸がときめく。

土砂降りに合おうと歩いて行けば、
もしやの期待が戻ってくるかも知れない。
コメント (0)