青い風 

photo by sakura1205 from

日本海には、上空に寒気を伴った気圧の谷があって東へ進み、
東シナ海付近に中心をもつ高気圧が南東に進んでいる。

東海地方は、寒気を伴った気圧の谷が本州付近を通過する為、
曇り時々、晴れて急な雨が降ったりの不安定な天候になる。

今朝から清々しいそよ風が吹いてすごし易い。

曇り空に富士山も山頂に僅か雪を残し、
空も富士山も同じ灰色で見えない。

自宅に帰った時、残っていたサクランボが一粒もなく、
硬くなった青葉だけがざわざわ風に揺れていた。

少し歩いて棚田に行けば田植えが終わったのか、
小さな苗が奇麗に並んで蛙の声が耳に入った。

海沿いの町は夜になれば汽笛の音さえ寂しく聞こえ、
やっぱり住むなら都会の方がいいとつくづく思う。

宮城県の農家は9割が津波被害で田植えが出来ないらしい。
ある農家の方は諦めずに田植えをしていた。
強い意志で植えたお米が育って欲しい。

5月にしては冷たい夜になり、
窓を開ければ青い風すーっと頬を撫でていく。