イベント経由ライブ2連発�A 01.12.23
 ライブ終了と同時に会場を飛び出し、Eさんと一旦合流してから今度は新宿に向かいました。今日のトリにしてメインである2本目のコンサートです。
 またしても竹下通りに道を阻まれながら急ぎました。おそらく先に会場入りしているであろうS(Y)さんにグッズの購入を托し、とにかく1分1秒でも早く会場に辿り着くことを目指しました。
 結果、思いもかけず開場時間の前に辿り着くことができましたが、やはり長蛇の列ができていました。それも開場待ちのための列で、グッズの先行販売はすでに締め切られていて、昨年の状況を顧みるに、これは大変なことになるのかと思ったのですが、Sさんはすでに先行販売の列に並んでいたため、先に入場してそのままグッズ販売の列についていた模様です。そのことを電話で確認して安心して入場の列に並びました。Sさん、感謝です。
 会場前でA(S)さんと合流して、並んでいる間にK(A)とも遭遇しました。Kは今日に限って半袖・短パンではなかったので、どうしてかと尋ねてみると「風邪を引いた」とのこと。馬鹿は風邪を引かないというのはウソだと実感しました(馬鹿だから風邪を引いたという説も、彼には当てはまりますが)。
 会場内でSさん、Kと合流して開演までの30分ほどの間は3人で他愛のない話をしていました。

岩男潤子 X'mas night Glory loveHoly love at 新宿厚生年金会館
 幕が開き、流れ始めたメロディは翼になれでした。
 静かな曲調とは裏腹にとても力強いフレーズに満ちた、潤子さんのコンサートでは定番の1曲です。ただ、普段であればもっと終り近くに余韻を残すように歌われることが多いので、1曲目という構成は意外というほかありませんでした。
 2曲目は私に帰ろう。とても静かな、ゆったりとした曲です。 

 ここで、潤子さんからの挨拶がありました。衣装は真っ白いドレスで、クリスマスムード満点のいでたちです。とても落ち着いた空気が漂い、春以来のしっとり系のコンサートを予感させます。
 3曲目はfairy garden、4曲目にはForever dreamと、とても静かな曲調のものが続きます。とてもとても静かに、Glory loveHoly loveと銘打たれた今宵のコンサートは進行していきます。

 ここで、「カードキャプターさくら」で潤子さんが演じた大道寺知世というキャラクターの話になりました。このキャラクターはレギュラーでしたから、潤子さんを知らなくても、ご存知の方は多いと思います。そして、合唱部所属の大道寺知世役としてレコーディングされた歌もまた、多いのです。そんな中から、どれも好きなので選ぶのが大変だったと、夜の歌、友へ、やさしさの種子(たね)の3曲を、“岩男潤子”として歌いました。この3曲のうち、先に歌った2曲は来年、1月23日から大好きな(笑)MusicPodでの配信が決まっているそうです。2曲あるなら、もう1曲も、と思うのがファンの心理なのですが、これはまだ未定だそうです。

 ここからは“X'mas night”に相応しい楽曲が続きました。
 と言っても、かの名盤「18番街の奇跡」に収録されたポピュラーなクリスマスソングではなく(これは、以前に国際フォーラムで歌ったから、とのことでした)、賛美歌、そしてイギリス民謡を披露してくれました。残念ながら私の知っているものは1曲としてなかったのですが、とても厳かな気持ちにさせられる一幕でした。

 その後は粉雪のプロローグ、二人だけのX'masというオリジナルナンバーが続きます。特に「二人だけの…」は本来、五十嵐浩晃さんとのデュエット曲なので、どうするのかと思っていると、これまた柔らかな男性ヴォーカルがしっかりと絡みます。ステージを見回すとトロンボーンの佐野聡さんでした。仲々、渋い、よいお声をされています。
 ポップな曲調、といえるのはこのパートだけで、また静かなコンサートへと戻ってゆき、ずっとあなたを捜してた、Angel Callingの「18番街の奇跡」に収録された2曲のオリジナルナンバーを披露しました。思えば、私が始めて参加した潤子さんのコンサートもクリスマスで、その時にもこの曲を身じろぎもせずに聴いていたことを思い出しました。あの時とはステージの規模も、バックの音も全然違いますが、潤子さんの歌を聴くことがとても嬉しくて、幸せなことであるという想いは、少しも変わっていないことに気付きました。
 そんな至福の中で、コンサートは終了しました。当然のように起こる、アンコールを求める拍手の渦、誰も「アンコール」とは叫びません、合いの手を入れる人もいません。ただ拍手の音だけが厚生年金会館のホールに響きました。

 その拍手を受けて、アンコールのステージが始まります。歌はもちろん、手のひらの宇宙です!会場中がそれぞれの想いで、手拍子を鳴らしながら立ち上がります。しかし、いつもとちょっと違っていたのは、なんだか合唱の声が少ないことでした。ここ数年、アンコールの「手のひらの宇宙」は会場中で大合唱というのが暗黙の了解事項だったので、私たちも速やかに立ち上がり、合唱に加わったのですが、昨年のツアーファイナルの大合唱を思い描いていた私には、ちょっと不思議な気分でした。
 そして、最後にきよしこの夜を歌い上げて、静かでやさしい空気に包まれたままコンサートは終了しました。

 私はオリジナルナンバーを1曲でも多く聴きたいという気持ちが強かったので、ちょっと物足りなさも感じたのですが、とても清清しい気持ちにさせてくれるよいコンサートだったと思います。次回はまたアートスフィアでの公演も決定しているようですので、また心地よい音楽に身を委ねに行こうと思っています。

日時:2000年12月23日(日) 開場 17:00 開演 18:00
岩男潤子 X'mas night Glory loveHoly love
会場:東京厚生年金会館

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