こどもの日。。。
 今朝の地元紙のコラムには、こんなことが書かれている。。。

 小学校を卒業するとき、「将来の夢」の文集に「町長」と書いた。現実味のない夢だが真剣だった。しかし、中学、高校と進むにつれ、希望の職業がだんだんとぼやけた。

 年齢があがるほどになぜそうなるのだろう。成績だけが尺度のような味気ない学校生活も背景にある。何より、職業を選ぶことの大事さについて、親や教師が自分の体験や考え方を話してくれなかったように思う。

 ランドセル素材のメーカー「クラレ」(大阪市)が、新一年生とその親に「就きたい職業」「就かせたい職業」のアンケートをしている。親子それぞれ4千人が対象だ。

 男の子の一位はスポーツ選手で32%もいた。運転手・士、警察官、職人、消防士が続く。親の希望は公務員の24%に次いでスポーツ選手、医師、会社員、パイロット。女の子はパン・ケーキ・お菓子屋さん26%がトップ。花屋、看護師、教師、芸能人・タレントも多い。親が最も希望するのは看護師の20%で、公務員、教師、保育士、医師が二番以下。理想と現実のはざまで悩む親の心情がくみとれそうだ。

 早いうちから職業を考えるべきだという村上龍さんの「13歳のハローワーク」(幻冬舎)が93万部も売れた。意外に親世代が買っている。学歴や大企業などへの信仰が薄れ、子どもの進路に迷う親の姿がここでも浮かぶ。

 職業について子どもと満足に話さなかった反省をこめて、思う。親が率直な思いを語ればきっと子どもは耳を傾ける。「こどもの日」の今宵あたり、一度。。。