良質な広告主のへの配慮と ネットに「偏り」是正210520
良質な広告主のへの配慮と ネットに「偏り」是正210520



「利用者の好む記事を優先的に表示」。
 それをニュースアプリ各社が改善に取り組んでいる。

 2019年、4月。タブレットで情報に接するようになって、気がついた。
 表面にアップされる情報に、「偏り」を感じたから。政権の評価をめぐる記事が9:1ほどの「一方向性」を思うようになった。
 
 実感ではなく、どうも実態なのだ。
 『北海道新聞』21年5月20日夕刊が一面で伝える。「グノシー」。国内で1000万人以上が利用している、と。

 新聞は伝える。
 1)「社会性が高い重要なニュースを全員に届ける」。
 2)「異なる立場の記事を読み比べできる機能を導入」。
 3)なぜなら「人々の意見が偏り、社会の分断を助長しかねない」などなど。

 配信各社は「個人に最適化した配信技術を強みとしてきた」が、伝える。
 新聞も電子メディアも、ともに読者の顔は見えにくい。しかし、論調が偏ると、それは。
 新聞では購読料の増減に影響。電子メディアは、あんまり影響をうけないか。か。
 それよりも、同じ新聞を読んだもの同士の、「読後感を語る場面」があった。そこが新聞と電子データでは異なる、か。

 記載を急ぐ。今なぜ、改善の動き。
 「(グノシーは)ニュースの偏りや質の低下が続けば、優良な広告主の離反を招く恐れも」と、伝える。
 その動きは、他社にも広がっているようだ。
 紙面では「(ニューズビックスも)トップ画面に会社側が選別した3本を常時掲載」と報ずる。
 「利用者全員が共通の記事を読む」「コメント欄への書き込みを活発化させ」「さまざまな意見が飛び交うようにする狙い」と、言うことだ。

 さきごろ、公共放送が行い、公表する「世論調査」。
 それは、「世論調査」ではなく「世論操作」ではないかと、政権への偏りが危惧されていた。
 
 「システムがやったこと」。
 そのつもりはなくとも、「世論操作」の片棒をかつがぬように、推移を注視したい。いかがであろうか。