「サケ学習 地域への愛情を深める」 鮭の聖地の物語=日本遺産200622(210529 朝)
 「サケ学習 地域への愛情を深める」。



 最近、nhkG NEWSの時間帯で根室国標津郡標津町の関係者が、語ってくれた。

 一般的には「鮭の聖地の物語=日本遺産認定は、地域の観光資源となる」。そう、語るのではないか。

「観光資源」&「魅力」。その空虚なる<言葉>の響き。
 公的立場の人物、大手の旅行&広告の代理店、メディアのエリート。
 損するか、得するか。どちらの結果になっても、責任を負わなくても良い階層は、安易に「観光資源」&「魅力」を口にする、

 そして、「認定」と「大手柄」を口にして、次のポストに栄転する。
 「観光資源」。確かに多くの訪問者、外来者が見学に来る。

 しかし、どれほどの時間を過ごす。そしてどれほどの経費を、その資源を維持する役割のヒトに投下するや。

「 魅力」。そう聞いて、「一目惚れ」を連想させてくれる。
 でも、「魅力」がヒトの間を<結んでいる時間>はいっときで、すぐに慣れてしまい、『別な魅力』を探しまわっているでは、ないか。

 「観光資源」&「魅力」。そう申して、公共は多くの投資を重ねている。
 にもかかわらず、初期投資は潤沢でも。持続維持させる経費は実に<貧弱>。

 往時、地方公共団体の道路管理、冬の除雪を担当する人物は申していた、ぞ。
 「<華>の道路建設、<涙>の道路管理」。

 新資源は程なく陳腐化。その疲労した姿は、新しい観光客にとって、<不評の糧>に。
 確かに万人が訪問するも、多くは<人生に一度>。その<瞬時の滞在>に公的資金、導入の是非?。

 訪問者は問う。しかし、地元の人は、胸をはっては応えない。
 「地元の人は毎日を、何に時間をあて、どんな<愉しみ方<で暮らしていますか?」。
 「私たちも、地元のヒトと同じ事をして、<楽しみみたい>」。

 「観光資源」は「生涯学習資源」&「魅力」は「価値、有意味性」に、あらためよう。

 標津の識者の一言。「サケ学習 地域への愛情を深める」。

 公共財の投資は地域住民のために、自分への投資は次世代の育成に。
 それが<みずからを鍛え>、かつ住民をして<おのずから地域への愛情>を深め、地域の豊かさと住民の分断を排除することになるのではないか。(210529 朝)

 「サケ学習 地域への愛情を深める」 鮭の聖地の物語=日本遺産200622(210529 朝)