14日早朝出現、 深刻な震災級地震雲の詳細について
03/14 10:10 32.9N 130.9E 10k M3.0 熊本県熊本地方
03/14 22:50 35.3N 133.3E 10k M2.5 島根県東部
 ・・・下記データの全て日本時間・・・
03/14 16:06:13 0.37S 132.91E 33.0 6.3 M A イリアンジャヤ


 14日早朝に観測された震災級疑いのシャープネスな帯雲について、千葉の地震雲研究家/鹿嶋氏より詳細情報が届いた。千葉市から日の出前の東の空に、仰角約43度で滞空している様を早朝6時頃に目撃。まるで房総半島〜東北太平洋沿岸に沿うような感じで、方位角15−180度ラインの帯雲であったという。帯雲がやや屈曲しているのか再度、確認したところ、そのまま訂正はなかった。尚、長野・愛知・神戸・静岡・鳥取の各地でも強力な帯雲が観測されているらしく、特に震源方向に共通性が見られないことから、複数震源のそれぞれ別の地震雲だろうとのこと。
 お馴染みのつくば市のZACO氏からもこの件で報告があった。東南東の空にオレンジ色に光る帯雲が出現。撮影した画像のかなり遠方に僅かに映っているのが大田区のKさん撮影のものと同一雲ではないかという。拝見すると、確かに似ている。ただ残念ながら、雲が遠過ぎるためかハッキリとせず、霞の中へと消えてしまっている。ZACO氏からの観察によれば、筑波山麓を沿うように形成されている放射状雲の一部ではないかとの意見だった。収束点は鹿島灘とのこと(画像には、確かに左手側にも長い筋が捕らえられている)。
 これがズバリ放射状雲ならば、震源は鹿島灘方面で間違いなさそうだ。ただし、画像の左右に映っている長い筋の雲(その一方、右側が大田区のKさん撮影のものと同一の可能性)が、それぞれ単独、個別の帯雲であった場合は、右のオレンジの帯雲の震源ラインは、ほぼ鹿嶋氏のレポート通りで違いないように思われる。この場合、東北太平洋沿岸部〜北海道にかけて跨っており、大変、心配な地震雲ということになる。逆方位は屈曲しているのか、房総半島の南沖方面。超遠方ならパプアニューギニアのニューギニア島中央部からイリアンジャヤにかけての方位。ZACO氏の撮影画像からは、この180度方位ラインもかなり疑わしい。
 規模が大きければそれだけ遠方震源の可能性が増すが、後は結果を待つ以外にはない。

【 追記 】
 更新間際のギリギリに気付いたが、すでにななな、なーんと上記記載のイリアンジャヤM6.3として結果が出てしまった? という可能性が十二分にある。千葉市からは方位角191度前後となり、報告方位からは約+11度のズレとなる。しかし15度に対するそのままの逆方位が正解であったならば195度ということであり、誤差は−4度程度に納まる。
 私も経験しているが、震災級の長大な地震雲の場合、中には帯や断層状部分が屈曲していて正確な測定が困難な場合もある。
 尚、東北太平洋沿岸部〜北海道ラインと鹿島灘という推測もあり、もう少し様子を見たいと思う。