17日美唄市から断層状雲を目撃。 14日の戦慄地震雲の結果地震が出た !!
03/15 04:33 33.3N 131.5E 10k M2.2 大分県中部
03/15 22:41 41.9N 142.4E 60k M4.3 北海道南部の浦河沖
03/16 00:07 37.3N 141.8E 40k M4.6 福島県沖
03/16 01:23 34.3N 139.3E 10k M2.8 新島・神津島近海
03/16 07:43 28.8N 128.7E 10k M4.2 奄美大島近海
03/16 14:35 42.5N 142.9E 110k M5.1 北海道南部の十勝支庁南部/震度3
03/16 22:01 38.5N 141.1E 10k M3.5 宮城県北部
03/17 01:15 35.3N 133.3E 20k M2.8 島根県東部
03/17 02:22 34.4N 135.9E 10k M3.1 奈良県地方
03/17 05:22 28.1N 130.2E 20k M3.5 奄美大島近海
03/17 12:48 36.5N 141.0E 50k M3.9 茨城県沖
03/17 22:14 36.1N 139.3E 10k M3.8 埼玉県北部/震度3
 ・・・下記データの全て日本時間・・・
03/14 21:54:11 17.39S 175.22W 274.7 6.4M A トンガ
03/16 04:41:28 52.35N 160.29E 33.0 5.8M A カムチャッカ半島東沖
03/16 19:32:32 52.19N 160.65E 33.0 4.5M A カムチャッカ半島東沖


◆◆3月17日(月)夕方、空知支庁/美唄市より観測◆◆
 
 会社の帰宅途中の午後5時40分過ぎ、西空に滞空する断層状雲を観測した。周囲を雪雲が邪魔をして全貌は把握できないが、見えている部分からは立派な断層ラインが形成されていることが分かる。規模は漠然とM4.5以上としておく。当然、M5以上であることも十分に考えられる宏観だ。
 指向方位は方位角190−10度。190度側が震源なら苫小牧市〜下北半島〜福島市〜千葉県館山市方面。規模的に関東震源かもしれない。超遠方震源ならイリアンジャヤ/ワシオル方面で、この場合は発生規模は大きめだろう。10度の逆方位ならばクッチャロ湖〜サハリン/コンサコフ方面。
 ちょうど18日が満月(19時35分ピーク時間)で、この満月トリガー中で発震するかもしれない。一応、一週間程度は様子を見たい。

●●14日出現、深刻な震災級地震雲の結果が出た !?●●
参考画像:大田区のKさん撮影の地震雲
▲03/14 16:06:13 0.37S 132.90E 33.0 6.3M イリアンジャヤ(日本時間)
▲03/15 23:05:15 3.86S 134.35E 33.0 5.9M イリアンジャヤ(日本時間)
▲03/16 14:35 42.5N 142.9E 110k M5.1 北海道南部の十勝支庁南部/震度3
 『千葉市から日の出前の東の空に、仰角約43度で滞空している様を早朝6時頃に目撃。まるで房総半島〜東北太平洋沿岸に沿うような感じで、方位角15−180度ラインの帯雲であったという。帯雲がやや屈曲しているのか再度、確認したところ、そのまま訂正はなかった。<千葉市/鹿嶋氏のレポート>』
(2003 03/15 03:27 更新)
 『画像からは明らかに震災級、どうもM6超以上は確実と見える。発生は24時間内に結果があることが多く、大抵の場合は48H内で地震がある。』
(2003 03/14 15:28 更新)
 『この場合、東北太平洋沿岸部〜北海道にかけて跨っており、大変、心配な地震雲ということになる。逆方位は屈曲しているのか、房総半島の南沖方面。超遠方ならパプアニューギニアのニューギニア島中央部からイリアンジャヤにかけての方位。ZACO氏の撮影画像からは、この180度方位ラインもかなり疑わしい。規模が大きければそれだけ遠方震源の可能性が増すが、後は結果を待つ以外にはない。』
(2003 03/15 03:27 更新)
――結果考察――
 千葉の地震雲研究家/鹿嶋氏(新日本地震雲研究会会長)による観測レポートの結果は、どうやら複合震源であった疑いがある。本命震源はイリアンジャヤで、観測当日14日の夕方にM6.3、そして翌日深夜にもやや異なる場所でM5.9が発生。この二連発ならあの戦慄する帯雲の正体も納得できる。
 尚、通常は全く180度正反対側が逆方位の筈だが、鹿嶋氏は今回については15−180度ラインを主張。これが唯一気になって鹿嶋氏に再度確認したところ、北側は雲の帯が太くて南側は細かったのだという。その変形形状がこの屈曲した指向ラインとして測定された模様。結果的に精度の面ではM6.3が+11度、M5.9が+8度の誤差となったが、それでも北側15度に対する正反対の195度に比べれば、震源はマイナス側に若干、屈曲した方位ラインで正解だということになる。正反対ラインではないと見た鹿嶋氏の目はその点、さすがという以外にはない。
 今回は、両端方位で該当地震が確認でき、15度方位側では16日、十勝内陸M5.1/震度3が発生。震源方位の精度は素晴らしく+1.5度程度の高結果だった。観測歴何十年という鍵田氏直伝(数少ない直弟子の一人)の実力が遺憾なく発揮されたといえる。

 尚、後日、鹿嶋氏からはこの時の撮影写真が届けられることになっている。到着しだい紹介したい。

▲03/17 12:48 36.5N 141.0E 50k M3.9 茨城県沖
 それからつくば市のZACO氏による観測で、鹿島灘方面震源の放射状雲との指摘もあった。『筑波山麓を沿うように形成されている放射状雲の一部ではないかとの意見だった。収束点は鹿島灘とのこと(ZACO氏のレポート)』(2003 03/15 03:27 更新)
 これについては見事、その通り。17日の正午過ぎに鹿島灘でM3.9が発生している。やはり、帯雲とは別に複合として霞の中に薄すら放射状雲が滞空していたものに違いないものと理解する。