2002 10/23 02:33
Category : 日記
10/15 17:29 35.2N 140.4E 30k M3.3 千葉県東方沖
10/16 13:04 35.9N 141.0E 40k M4.9 茨城県沖/震度3
10/16 13:55 36.8N 141.4E 40k M4.1 茨城県沖
10/16 17:14 36.4N 138.1E 10k M2.6 長野県中部
10/16 17:24 36.3N 140.0E 40k M3.4 茨城県南部
10/17 01:03 24.1N 123.5E 浅い M4.0 与那国島近海
10/17 03:12 34.0N 139.4E 20k M2.9 三宅島近海
10/17 17:24 35.0N 132.9E 10k M3.4 広島県北部
10/18 10:10 35.2N 140.2E 50k M3.6 千葉県南部
10/18 12:18 34.1N 135.1E 10k M3.0 和歌山県紀伊水道
10/18 12:41 33.4N 134.6E 50k M3.7 高知県室戸岬沖
10/19 05:27 42.1N 142.2E 70k M4.6 北海道南部の浦河沖
10/19 09:07 35.2N 133.4E 10k M2.8 鳥取県西部
10/19 12:27 34.7N 132.1E 10k M3.3 島根県西部
10/19 17:58 37.1N 138.4E 20k M3.0 新潟県上越地方
10/19 21:09 44.3N 149.8E 33k 6.2M A 択捉島東沖(世界版)
10/19 22:51 27.8N 140.3E 490k M5.4 鳥島近海
10/20 00:26 34.9N 136.9E 20k M3.3 愛知県西部
10/20 19:17 36.2N 138.0E 浅い M2.6 長野県中部
10/20 23:27 32.9N 130.8E 10k M2.3 熊本県熊本地方
10/21 01:06 36.4N 141.2E 40k M5.3 茨城県沖/震度3
10/21 02:04 34.0N 135.3E 10k M2.7 和歌山県北部
10/21 08:10 35.4N 133.3E 20k M2.7 島根県東部
10/22 04:00 36.3N 141.3E 40k M4.4 茨城県沖
10/22 15:23 29.8N 129.7E 10k M3.1 奄美大島近海
・・・下記データの全て日本時間・・・
10/16 19:12:21 51.92N 157.29E 102.1 6.2M A カムチャッカ半島
10/16 23:13:12 15.66S 173.05W 33.0 6.1M A トンガ
10/17 11:29:42 51.92N 157.31E 118.2 4.6M A カムチャッカ半島
10/17 13:23:53 19.67S 178.60W 589.2 6.2M A フィジー
10/18 02:52:43 3.59S 140.11E 33.0 6.2M A イリアンジャヤ
10/20 10:34:50 53.06N 160.06E 64.3 4.9M A カムチャッカ半島
10/20 22:28:54 46.69N 150.44E 191.5 4.4M A 千島列島
奈井江町より17日の午前8時頃、一瞬だけ出現した美しい環天頂アークを目撃。関連は不明だが、19日に択捉島東沖M6.2が発生していた。このところ更新がままならない状況が続いているが、観測の方は継続している。20日に複数震源を示す地震雲が見られたが、その中の最大級でもM4.3あるかどうかといった程度で、他は全てM3級程度であったりなど、結局、測定記録も取らないで終始した。
私は通常、M5以上が想定されるほどの規模でなければ、原則的には観測の対象にしないことにしている。観測するM4級というのは、M5オーバーの可能性も含む場合という条件において対象としている。
理由は単純明快。M5未満の地震雲を相手にしていると発生頻度、数量共に多過ぎて、観測と記録が労力的にかなり厳しくなる。しかも重要なのは2点目で、M5未満の発生地震はあまりに多過ぎる為に、却って結果の確認検証が非常に困難であるということ。震源の特定が難しくなって疑似相関を食らい、観測者自身もデータの閲覧側にとっても致命的な不利益を増すということにある。地震雲観測の厄介は疑似相関との戦いにあると思う。
地震雲観測は始めのうちにおいては、明瞭な雲ならば小さな規模でも形状を憶えたり、識別するなど役立つが、発生規模(M)との相関が大凡、在る程度、判るようになったら、それら小物はハッキリいって無視したほうが良いと私は思う。M4以上ならば観測の対象として在る程度、有益な結果が確認できるので、お薦めできる。
それと岡山理科大PISCOに、いくら地震雲の解説や定義を求めても無理であって、残念ながら毎日のように届けられる観測報告と画像とを判断する術を一切、持ち合わせてはいないだろう。PISCOは竜巻雲の発生メカニズムについて仮説を立てただけであって、地震雲の見方については知らない。
台風21号とその後の発生地震との相関性について気にしていたが、残念ながら、どうもハッキリとしない感じがしている。精々、14日の青森県東方沖M5.8/震度5弱が割と関係がありそうに見えるが、進路とのズレも結構ある。
(参考:東京都のT氏より提供された台風の進路図)
◆◆10月21日(月)午後、空知支庁・砂川市より観測◆◆
午後3時頃、北西の空に二分割状を観測。断層形状の指向方位ラインは、北東−南西(方位角45度−225度)。疑わしいのは北東/方位角45度方面、オホーツク海震源かカムチャツカ半島のペトロパヴロフスク カムチャツキーからロパトカ岬に掛けての方面。逆方位の225度/南西方面ならば、島根県島根半島〜北九州山口県間の周防灘〜長崎県島原半島〜西表島方面。規模が更に大きい場合には、もっと超遠方の場合もある。
南西側がピンネシリの山並みに掛かっていて全貌が確認できなかったが、推定規模はM4.4以上。ちょうど21日が満月ピークで地震が発生しやすい状況にあり、直前方の可能性も高いる。一応、一週間程度は様子を見る必要がある。
■■10月5日(土)夕方観測の該当地震が発生 !!■■
▲10 07 17 30 12.1 44.06435 151.63150 74.4 4.9 ishi KURI
(北大理学研究科地震火山研究観測センター/震源情報)
『上空を覆う層積雲の南空に二分割状を観測。震源ラインは先月14日と同一、東−西(方位角85−265度)、野付半島−積丹岬ライン。疑わしいのは85度の野付半島〜色丹島方面。両端側共に山並みに隠れ、全貌は未確認。よって推定規模がハッキリとしないが、M4.5以上はありそうだ。ちょうど新月トリガー期間であり、直前型であるかもしれない。一応、一週間程度は様子を見る必要がある。尚、たまたまデジカメを置いてきており、撮影は不可。
(観測地/砂川〜滝川市)』
(2002 10/06 09:16 更新)
――結果考察――
震源は−2度程度の誤差で、結果的にかなりの高精度。無感で終始したが、発生規模も妥当で発震も早かった。
●今月14日、支笏湖周辺の紅葉を捉えた画像の一部を紹介します。
10/16 13:04 35.9N 141.0E 40k M4.9 茨城県沖/震度3
10/16 13:55 36.8N 141.4E 40k M4.1 茨城県沖
10/16 17:14 36.4N 138.1E 10k M2.6 長野県中部
10/16 17:24 36.3N 140.0E 40k M3.4 茨城県南部
10/17 01:03 24.1N 123.5E 浅い M4.0 与那国島近海
10/17 03:12 34.0N 139.4E 20k M2.9 三宅島近海
10/17 17:24 35.0N 132.9E 10k M3.4 広島県北部
10/18 10:10 35.2N 140.2E 50k M3.6 千葉県南部
10/18 12:18 34.1N 135.1E 10k M3.0 和歌山県紀伊水道
10/18 12:41 33.4N 134.6E 50k M3.7 高知県室戸岬沖
10/19 05:27 42.1N 142.2E 70k M4.6 北海道南部の浦河沖
10/19 09:07 35.2N 133.4E 10k M2.8 鳥取県西部
10/19 12:27 34.7N 132.1E 10k M3.3 島根県西部
10/19 17:58 37.1N 138.4E 20k M3.0 新潟県上越地方
10/19 21:09 44.3N 149.8E 33k 6.2M A 択捉島東沖(世界版)
10/19 22:51 27.8N 140.3E 490k M5.4 鳥島近海
10/20 00:26 34.9N 136.9E 20k M3.3 愛知県西部
10/20 19:17 36.2N 138.0E 浅い M2.6 長野県中部
10/20 23:27 32.9N 130.8E 10k M2.3 熊本県熊本地方
10/21 01:06 36.4N 141.2E 40k M5.3 茨城県沖/震度3
10/21 02:04 34.0N 135.3E 10k M2.7 和歌山県北部
10/21 08:10 35.4N 133.3E 20k M2.7 島根県東部
10/22 04:00 36.3N 141.3E 40k M4.4 茨城県沖
10/22 15:23 29.8N 129.7E 10k M3.1 奄美大島近海
・・・下記データの全て日本時間・・・
10/16 19:12:21 51.92N 157.29E 102.1 6.2M A カムチャッカ半島
10/16 23:13:12 15.66S 173.05W 33.0 6.1M A トンガ
10/17 11:29:42 51.92N 157.31E 118.2 4.6M A カムチャッカ半島
10/17 13:23:53 19.67S 178.60W 589.2 6.2M A フィジー
10/18 02:52:43 3.59S 140.11E 33.0 6.2M A イリアンジャヤ
10/20 10:34:50 53.06N 160.06E 64.3 4.9M A カムチャッカ半島
10/20 22:28:54 46.69N 150.44E 191.5 4.4M A 千島列島
奈井江町より17日の午前8時頃、一瞬だけ出現した美しい環天頂アークを目撃。関連は不明だが、19日に択捉島東沖M6.2が発生していた。このところ更新がままならない状況が続いているが、観測の方は継続している。20日に複数震源を示す地震雲が見られたが、その中の最大級でもM4.3あるかどうかといった程度で、他は全てM3級程度であったりなど、結局、測定記録も取らないで終始した。
私は通常、M5以上が想定されるほどの規模でなければ、原則的には観測の対象にしないことにしている。観測するM4級というのは、M5オーバーの可能性も含む場合という条件において対象としている。
理由は単純明快。M5未満の地震雲を相手にしていると発生頻度、数量共に多過ぎて、観測と記録が労力的にかなり厳しくなる。しかも重要なのは2点目で、M5未満の発生地震はあまりに多過ぎる為に、却って結果の確認検証が非常に困難であるということ。震源の特定が難しくなって疑似相関を食らい、観測者自身もデータの閲覧側にとっても致命的な不利益を増すということにある。地震雲観測の厄介は疑似相関との戦いにあると思う。
地震雲観測は始めのうちにおいては、明瞭な雲ならば小さな規模でも形状を憶えたり、識別するなど役立つが、発生規模(M)との相関が大凡、在る程度、判るようになったら、それら小物はハッキリいって無視したほうが良いと私は思う。M4以上ならば観測の対象として在る程度、有益な結果が確認できるので、お薦めできる。
それと岡山理科大PISCOに、いくら地震雲の解説や定義を求めても無理であって、残念ながら毎日のように届けられる観測報告と画像とを判断する術を一切、持ち合わせてはいないだろう。PISCOは竜巻雲の発生メカニズムについて仮説を立てただけであって、地震雲の見方については知らない。
台風21号とその後の発生地震との相関性について気にしていたが、残念ながら、どうもハッキリとしない感じがしている。精々、14日の青森県東方沖M5.8/震度5弱が割と関係がありそうに見えるが、進路とのズレも結構ある。
(参考:東京都のT氏より提供された台風の進路図)
◆◆10月21日(月)午後、空知支庁・砂川市より観測◆◆
午後3時頃、北西の空に二分割状を観測。断層形状の指向方位ラインは、北東−南西(方位角45度−225度)。疑わしいのは北東/方位角45度方面、オホーツク海震源かカムチャツカ半島のペトロパヴロフスク カムチャツキーからロパトカ岬に掛けての方面。逆方位の225度/南西方面ならば、島根県島根半島〜北九州山口県間の周防灘〜長崎県島原半島〜西表島方面。規模が更に大きい場合には、もっと超遠方の場合もある。
南西側がピンネシリの山並みに掛かっていて全貌が確認できなかったが、推定規模はM4.4以上。ちょうど21日が満月ピークで地震が発生しやすい状況にあり、直前方の可能性も高いる。一応、一週間程度は様子を見る必要がある。
■■10月5日(土)夕方観測の該当地震が発生 !!■■
▲10 07 17 30 12.1 44.06435 151.63150 74.4 4.9 ishi KURI
(北大理学研究科地震火山研究観測センター/震源情報)
『上空を覆う層積雲の南空に二分割状を観測。震源ラインは先月14日と同一、東−西(方位角85−265度)、野付半島−積丹岬ライン。疑わしいのは85度の野付半島〜色丹島方面。両端側共に山並みに隠れ、全貌は未確認。よって推定規模がハッキリとしないが、M4.5以上はありそうだ。ちょうど新月トリガー期間であり、直前型であるかもしれない。一応、一週間程度は様子を見る必要がある。尚、たまたまデジカメを置いてきており、撮影は不可。
(観測地/砂川〜滝川市)』
(2002 10/06 09:16 更新)
――結果考察――
震源は−2度程度の誤差で、結果的にかなりの高精度。無感で終始したが、発生規模も妥当で発震も早かった。
●今月14日、支笏湖周辺の紅葉を捉えた画像の一部を紹介します。