11日茨城県沖M5.2/震度4を事前に察知 「2002年ついに東海大地震発生か !?」
02/11 04:08 35.6N 140.8E 70k M4.1 千葉県東方沖
02/11 10:10 35.8N 141.2E 50k M5.2 茨城県沖/震度4

02/10 10:47:08 55.84S 28.91W 216.1 6.0M B サウスサンドウィッチ諸島
 (日本時間)


▲02/11 10:10 35.8N 141.2E 50k M5.2 茨城県沖/震度4
[震度が観測された観測点]
震度4
 干潟町南堀之内*
震度3
 福島玉川村小高* 茨城鹿嶋市鉢形 神栖町溝口* 波崎町役場* 潮来市辻* 茨城東町結佐* 玉里村上玉里* 銚子市川口町 佐原市佐原 佐原市役所* 旭市ニ* 千葉山田町仁良* 多古町多古 東庄町笹川* 海上町高生* 飯岡町萩園* 成田市花崎町 成田市役所*
――――――― HP[地震加速度情報の画像ページ]より転載


 11日の日中、茨城県沖でM5.2/震度4の強い地震が発生。HP「青松地震研究実験」―――地震研究Chat Roomでは、7日から8日にかけての投稿で、犬吠埼東方海上、房総半島周辺沖、鹿島灘などでM5超の地震が発震間近であることが指摘されていた。
 11日の夕方に目測で大凡、南-北ラインのM5超の断層状的な雲(但し地震雲かどうか判然としない形状)と釧路〜根室方面のM4級地震雲などが見られた。また地平線全体がサーモンピンクに染まる夕焼けだった。ちょうど今は、12日(16:41ピーク時間)の新月トリガーの真っ只中に突入している。 

 地震雲の開祖的存在である鍵田忠三郎氏の著書「決定版/これが地震雲だ」には、さすがの私も首を傾げざる得ない内容もある。例えば地震を押さえようとする雲が在って、クロスする帯雲は地震が発生しないとも述べている。実際、そのような雲の観測経験がないので何とも言えないが、空では異なる方位の震源を示す複数の地震雲が同時出現していることはある。私の観測と調べからは地震雲が観測されれば地震が発生しないとはまず考えられないということ。観測した本人が発生しなかったように見なす場合の殆どというのは、震源方位の測定にミスがあったか、或いは該当地震の発見に漏れが生じているためである。
 また氏が“虫食い太陽”などと呼称している「天使の梯子」の状態について、これは地震の24時間内前兆であると述べている。しかし、これには疑問を持っている。私は2000年の夏から観測記録を獲って発生地震と比較し続けてきたが、72Hを見ても有感未発のケースが目立つことと発生地震の規模が小さい場合(M4級以下やM3前後など)も結構多くて、どうも偶発的印象が拭えないでいる。これは多分にインターネットのような地震・震源情報が入手できない時代のノイズ、つまり思い込みノイズ・データが入り込んでいるものと見られる。尚、発生地域は北海道の近郊域として東北、サハリン、千島列島までを私は見ている。それと同様にして付けている観測記録の中では、今のところ大きな地震との明瞭な相関性が在るものと見られる宏観も確かにある。
 最も誤解が生じるのは帯雲の延長方位と垂直方位の何れかで地震が在るというような記述であり、どちらでも当たりにしかねない説明が見られること。地震雲は必ず震源を示す筈であり、どちらでも当たりのようなわけには行かない。また文中の説明では随所に「直角方位」という言葉が使われているが、意味は延長方位を意味しているらしいこと。これが混乱の元なので非常に良くない。ここが最も肝心な部分なのでこの曖昧さは非常に不味い。できれば「延長方位」もしくは「垂直方位」という二種類で説明すると明確になると思う。 
 著作の中には私の考えや観測経験とは異なる部分がまだまだ在るが、私の方としても否定し切れるほどの観測経験が在るわけではなく、ましてや絶対的なデータも提示できない。
 私がここでいいたいことは、地震雲の神様の著作に書かれてあるからといって権威扱いし、それを絶対視したり鵜呑みにすべきではないということなのだ。とかく震源情報の乏しい時代の観測記録であるということは忘れないで読んだほうがいいだろう。
 尚、誤解があってはいけないので断っておきたいが、雲と地震の関係を自らの観察力で見出した鍵田氏の功績はやはり絶大であって、地震雲に関する基本的な叡智と数多くのヒントが網羅されているこの著作の評価が今後、高まることはあっても決して廃れることはない。

●●「2002年ついに東海大地震発生か !?」●●
 月刊「ムー」の最新刊3月号では、「ついに国や自治体が動き出した――2002年ついに東海大地震発生か !?」という記事が掲載された。あの阪神大震災の約20数倍もの破壊力が大地を引き裂き、地震発生から僅か数分後に数十メートルという高さの津波が襲いかかる。気付いてからでは決して逃げられない。尚且つ、耐え切れる筈のない浜岡原発が稼動中であったならば、チェルノブイリの数倍規模の大惨事となる・・・。
 今回、とてもいい内容の記事になっていると思われるので、関心を持たれた方は急いで書店へ。
 ●「起きる可能性」から「目前に迫る現実」へ
 ●大幅に拡大・改訂された想定震源域
 ●強震に見舞われる地域が拡大
 ●衛星の計測データで判明した臨界点
 ●すでに始まっているカウントダウン
 ●プレート境界域にある日本列島の危機
 ●100パーセントの可能性と時期確定
 ●想像を超える破壊力/予想される大被害
 ●津波の恐怖と最悪のシナリオ

【市民グループ、浜岡原発運転差し止め仮処分申請へ】
 『東海地震が懸念される静岡県浜岡町に立地する中部電力浜岡原子力発電所の耐震性に不安があるなどとして、県内の市民グループなどが8日、運転差し止めを求める仮処分申請を静岡地裁に3月下旬にも行うことを明らかにした。今月23日、原告団結成集会を開く。同原発の安全性について司法判断を求める動きは初めて。
 原告団の結成準備は、昨年11月に同原発1号機で相次いだ配管破断事故と炉水漏れ事故を受けて、「浜岡原発を考える静岡ネットワーク」(長野栄一代表)などが進めている。原告団の海渡雄一弁護士によると、争点として、〈1〉耐震性が十分か〈2〉漏水が発見された原子炉圧力容器の安全性――などを想定している。(2月8日21:39)
http://www.yomiuri.co.jp/04/20020208ic42.htm』
――――――― HP[読売新聞]より転載

【「地震感知犬」を生み出せ 関西の産官学が研究】
 『阪神・淡路大震災の直前、異常にほえたり暴れたりした飼い犬が25%に上るという民間調査を踏まえ、関西の動物学者や獣医らが、地震の前兆に鋭敏に反応するエリート犬づくりに取り組んでいる。地震に反応した犬の遺伝子を探し、クローン技術も駆使しての研究。「未解明の分野だが、夢物語ではない」という。(木村信行)
 産官学で設ける関西サイエンス・フォーラムの第三専門部会が、「地震前兆情報の利活用を考える会」(部会長、熊谷信昭・大阪大名誉教授)を設立。その研究テーマの一つが「犬」。
 神戸市獣医師会などが大震災後、飼い主から「ペットの異常行動」を聴いた結果、「地震前夜、激しくほえて窓をたたいた」などの声が集まり、調査対象の犬百四十匹のうち三十九匹に異常行動があった。
 このため同考える会は、地震発生の直前に反応する高い能力を持った犬を人工的につくれないか、と発想。同フォーラムの太田光明・麻布大教授(獣医生理学)が、地震時に発生するとされる電磁波などをさまざまな動物に照射。ホルモン変動の仕組みを解明する実験を繰り返し、「地震に反応する遺伝子」を探し続けている。
 同時に神戸市内の獣医と協力し、地震を体験した犬約三百匹の血液を採取し冷凍保存。震災前の行動を詳細に記録し、「感度」のいい犬の“血統登録”も済ませた。
 NTTドコモ関西も研究に協力。異常行動を起こす犬の画像を全国から集約するネットワークづくりに乗り出す。
 最終的には、感度のいい犬を探し出して交配を繰り返し、クローン技術も使っての「感知犬」の誕生を目標にしている。
 同フォーラムのメンバーで、神戸市立王子動物園・動物科学資料館の権藤眞禎館長は「中・長期的な予知は地球物理学が有効だが、直前の予知は難しい。動物の異常行動は直前に起きるので、現実的な地震予知をする上で見逃せない能力だ」と話している。(2002/02/10)
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/020210ke42510.html』
――――――― HP[神戸新聞]より転載