2001 07/07 16:35
Category : 日記
07/06 17:36 35.4N 133.3E 10k M2.6 島根県東部
07/06 20:33 44.5N 149.3E 33k 5.4M A 択捉島付近(世界版)
山梨県の猫魚氏から続々と地震雲レポート。まずは掲載遅れ、先月末29日観測の石川県小松市・加賀市間‐千葉県茂原市ラインの洗濯板状帯雲。1日観測の千葉県犬吠崎‐島根県出雲市ラインの帯雲。そして本日7日昼観測の茨城県大洗町‐山口県萩市ラインの龍状雲と洗濯板状雲の報告が届いている。
東海アマ岩瀬氏のサイト情報では、昨日6日、関東・東北太平洋岸で凄まじい異常夕焼けが見られた模様。同様の報告は猫魚氏からもあった。岩瀬氏によれば三陸沖〜千島にかけての解放が迫っており、48H内が濃厚とのこと。
本日、デジカメ購入を決意し電化店へと出向いたが、手頃の品が在庫切れ。後日、取り寄せとなった。手に入りしだい、早速、画像付きでレポートしたい。
◆◆7月7日(土)午後2時頃、空知支庁・滝川市より観測◆◆
降雨が上がり久しぶりに晴れた。午前中、西空からは恒例の放射現象で筋状の雲が湧いている。午後からしだいに波状や石垣状となり、突然、一つの大きめの塊から石垣状の帯が勢いよく延びてきた。震源方位は南東で日高方面のM4級。直前型前兆、72H以内が濃厚。内陸に近いかもしれない。
●●予知が外れた時、それまでの不安感は無駄だったのか !?●●
PISCO掲示板では今回の警報の失敗を受けた反応として、閲覧者から予知発表そのものに対する悲観的な主張が目立ってきている。中には予測が外れた場合は、その「不安感は無駄だった」ことになるとの意見さえ見られる。しかし外れたら無駄などという考えでは、到底、地震予知などは有り得ない。80%の的中率を持つ予知法で予測発表があっても、結果的に外れればそれは無駄だったこととなるのか? 過去のデータ20%の不的中は無駄を意味している?
私はこれはちょっと違うと思う。地震の危機の疑いに対し、自分自身が設備上も心理的にも対処したことを無駄というならば何のための防災なのか? そうでなくとも日本のような危機意識の無いノータリン民族がいるかって!
他人事のような感覚で、おそらく自分にはその災厄はやって来ないものと決めつけ、または自分の子供には当てはまらないものと信じ込む。これは自動車事故でも何でも当てはまる。これら危機的意識の欠如を見ると、実にお目出度い民族じゃないか。地震についても然り。こんなにも危機的意識が欠如している状態こそが、実際の大地震の時に被害を大きくする根本要因となっていることはあまりに明らかだ。
地震予知に絶対はない。100%など今後も考えられない。しかしその危機の可能性があることを知らせてくれることは有り難いことだ。警報は、自分の危機意識が薄れていたことを気付かせてくれるきっかけとなる筈だ。事が起こってから、「実はこういうデータがあった」「疑いはあった」と発表されて何の役に立つだろう? 一体いつまでそれを繰り返すのだろう? もちろん予知に至る計測と判断に対する不備について批判意見を提示することは何ら問題がなく、精度の向上と情報提示の在り方について役に立つだろうと思う。PISCOには今後も頑張って欲しい。
『2001年7月6日(金) 6時0分
【<日本列島>豪雪の重み大地を動かす】 国立天文台教授が発表(毎日新聞)
日本列島は豪雪のために、日本海側を中心に地盤が毎年1〜2センチ沈んでいると、日置幸介・国立天文台教授(地球内部物理学)が6日発売の米科学誌「サイエンス」に発表した。雪が大地を動かし、地殻にひずみを蓄積させる可能性が示されたのは初めてで、地震発生のメカニズムを探る上でも注目されそうだ。
日置教授は、東北地方に設置された88地点のGPS(全地球測位システム)のデータを分析した。その結果、積雪が最大3メートルになる奥羽山脈では地盤が夏季に比べて最大で2センチ沈降していた。奥羽山脈から日本海側にかけて冬季の沈降が観測された。夏季になると、沈降はもとに戻った。
また、奥羽山脈の東側に位置する宮城県鳴子町と、日本海に浮かぶ飛島(山形県)はいずれも冬季に、豪雪地帯の奥羽山脈に向かって動き、奥羽山脈の地盤の沈降と符合した。夏季には目立った変動はなかった。他の観測地点も同じような傾向がみられた。
日置教授は、雪の重みで日本海側の地盤が沈んで、太平洋側の地盤が引きずりこまれ、東西方向の縮みが生じていると結論づけた。「東北地方では冬季に地震が多い。雪の影響があるのかもしれない」という。
日本列島の地盤が冬季に動くことを3年前に発見した村上亮・国土地理院地殻変動研究室長(測地学)は「東北地方以外で分析する必要があり、現時点では雪が原因とは断定できない。地球内部の変動にはさまざまな周期があり、今回の成果も地震や噴火の仕組みを探る上で注目したい」と話している。 【田中泰義】( 2001-07-06-03:01 )』
――――――――――――[毎日新聞7月6日]
http://news.yahoo.co.jp/headlines/mai/
010706/dom/06000000_maidomm150.html
07/06 20:33 44.5N 149.3E 33k 5.4M A 択捉島付近(世界版)
山梨県の猫魚氏から続々と地震雲レポート。まずは掲載遅れ、先月末29日観測の石川県小松市・加賀市間‐千葉県茂原市ラインの洗濯板状帯雲。1日観測の千葉県犬吠崎‐島根県出雲市ラインの帯雲。そして本日7日昼観測の茨城県大洗町‐山口県萩市ラインの龍状雲と洗濯板状雲の報告が届いている。
東海アマ岩瀬氏のサイト情報では、昨日6日、関東・東北太平洋岸で凄まじい異常夕焼けが見られた模様。同様の報告は猫魚氏からもあった。岩瀬氏によれば三陸沖〜千島にかけての解放が迫っており、48H内が濃厚とのこと。
本日、デジカメ購入を決意し電化店へと出向いたが、手頃の品が在庫切れ。後日、取り寄せとなった。手に入りしだい、早速、画像付きでレポートしたい。
◆◆7月7日(土)午後2時頃、空知支庁・滝川市より観測◆◆
降雨が上がり久しぶりに晴れた。午前中、西空からは恒例の放射現象で筋状の雲が湧いている。午後からしだいに波状や石垣状となり、突然、一つの大きめの塊から石垣状の帯が勢いよく延びてきた。震源方位は南東で日高方面のM4級。直前型前兆、72H以内が濃厚。内陸に近いかもしれない。
●●予知が外れた時、それまでの不安感は無駄だったのか !?●●
PISCO掲示板では今回の警報の失敗を受けた反応として、閲覧者から予知発表そのものに対する悲観的な主張が目立ってきている。中には予測が外れた場合は、その「不安感は無駄だった」ことになるとの意見さえ見られる。しかし外れたら無駄などという考えでは、到底、地震予知などは有り得ない。80%の的中率を持つ予知法で予測発表があっても、結果的に外れればそれは無駄だったこととなるのか? 過去のデータ20%の不的中は無駄を意味している?
私はこれはちょっと違うと思う。地震の危機の疑いに対し、自分自身が設備上も心理的にも対処したことを無駄というならば何のための防災なのか? そうでなくとも日本のような危機意識の無いノータリン民族がいるかって!
他人事のような感覚で、おそらく自分にはその災厄はやって来ないものと決めつけ、または自分の子供には当てはまらないものと信じ込む。これは自動車事故でも何でも当てはまる。これら危機的意識の欠如を見ると、実にお目出度い民族じゃないか。地震についても然り。こんなにも危機的意識が欠如している状態こそが、実際の大地震の時に被害を大きくする根本要因となっていることはあまりに明らかだ。
地震予知に絶対はない。100%など今後も考えられない。しかしその危機の可能性があることを知らせてくれることは有り難いことだ。警報は、自分の危機意識が薄れていたことを気付かせてくれるきっかけとなる筈だ。事が起こってから、「実はこういうデータがあった」「疑いはあった」と発表されて何の役に立つだろう? 一体いつまでそれを繰り返すのだろう? もちろん予知に至る計測と判断に対する不備について批判意見を提示することは何ら問題がなく、精度の向上と情報提示の在り方について役に立つだろうと思う。PISCOには今後も頑張って欲しい。
『2001年7月6日(金) 6時0分
【<日本列島>豪雪の重み大地を動かす】 国立天文台教授が発表(毎日新聞)
日本列島は豪雪のために、日本海側を中心に地盤が毎年1〜2センチ沈んでいると、日置幸介・国立天文台教授(地球内部物理学)が6日発売の米科学誌「サイエンス」に発表した。雪が大地を動かし、地殻にひずみを蓄積させる可能性が示されたのは初めてで、地震発生のメカニズムを探る上でも注目されそうだ。
日置教授は、東北地方に設置された88地点のGPS(全地球測位システム)のデータを分析した。その結果、積雪が最大3メートルになる奥羽山脈では地盤が夏季に比べて最大で2センチ沈降していた。奥羽山脈から日本海側にかけて冬季の沈降が観測された。夏季になると、沈降はもとに戻った。
また、奥羽山脈の東側に位置する宮城県鳴子町と、日本海に浮かぶ飛島(山形県)はいずれも冬季に、豪雪地帯の奥羽山脈に向かって動き、奥羽山脈の地盤の沈降と符合した。夏季には目立った変動はなかった。他の観測地点も同じような傾向がみられた。
日置教授は、雪の重みで日本海側の地盤が沈んで、太平洋側の地盤が引きずりこまれ、東西方向の縮みが生じていると結論づけた。「東北地方では冬季に地震が多い。雪の影響があるのかもしれない」という。
日本列島の地盤が冬季に動くことを3年前に発見した村上亮・国土地理院地殻変動研究室長(測地学)は「東北地方以外で分析する必要があり、現時点では雪が原因とは断定できない。地球内部の変動にはさまざまな周期があり、今回の成果も地震や噴火の仕組みを探る上で注目したい」と話している。 【田中泰義】( 2001-07-06-03:01 )』
――――――――――――[毎日新聞7月6日]
http://news.yahoo.co.jp/headlines/mai/
010706/dom/06000000_maidomm150.html