稀なる大深発地震さえ空は教えている !! 部分月食・大天体トリガー!
07/02 20:55 44.5N 148.1E 101k 4.7M A 択捉島付近(世界版)
07/04 00:53 32.3N 139.4E 33k 4.7M B 伊豆諸島中部(世界版)


 私が観測していていつももどかしく思うのは、どうしても頻繁に発生する地域の地震に対応する前兆雲の出現がその多くを占めてしまうこと。これは当たり前のことなのだが、しかしこれではどうにも地震雲の存在をそれとしてアピールすることができないわけ。元々頻繁に発生する多発地域である千島列島や根室周辺の地震をいくら地震雲によって事前に知り、それを提示しようとも悲しいかな何ら説得力はない・・・。

 前回の更新で、何故、今更になって地震雲の存在について内的確信が得られたなどと述べたかというと、発生地震についてよく知っている方ならば判るのだが、有感レベルにおける大深発地震は非常に稀なものだからだ。これは群発を除いても年間、2千、3千発もの有感地震が発生している中においてでさえ、昨年の例でいえば100�q超〜の深発地震は44発。その内、200�q超〜の大深発地震においては僅か12発しか発生していない。その中の、私は4発を空を見ることで事前に察知していたこととなるわけだ。これはどう云われようとも紛れもない事実だ。この否定できない結果に地震雲の実在に対する確信を得させる喜びが込み上げた。
 前回下記で紹介した事例のように、精度の程度差こそあれ、大深発地震が解放寸前であり数日内に発生することが空(雲の様子)を見ることで本当に判るのである。
 地震雲は、稀にしか発生しない大深発地震も、そして更には震災レベルの大地震さえも教える能力を秘める。自然は教えている。後はただ、我々がどれだけそれに気づけるかどうかの問題だ。 

 地震雲研メンバーからは、日本海側震源についてのレポートが目立ってきている。石川県沖方面や青森〜岩手沖方面のM.4級地震雲の報告。前兆掲示板では埼玉からのレポートで、3日前から砂利の駐車場で2メートル四方に40〜50匹以上ものミミズの大量死骸が干からびていたという気になる報告があった。その他ムーンシェルや光冠現象と思わしき月の報告が増えている。
 いよいよ5日深夜〜6日未明にかけての月食・満月を向かえる。発生地震は、夜10時過ぎのマリアナ諸島M6.8以降ストップしており、大天体トリガーピークを前に静けさ現象に入ったような印象。この後の解放に注意が必要だと思う。


■■6月30日(土)日没観測の該当地震が発生 !!■■
▲07/02 20:55 44.5N 148.1E 101k 4.7M A 択捉島付近(世界版)
(2001 07/01 02:39 更新)
 『当地観測の30日午後7時過ぎ、ほぼ東西方位ラインの二分割状を目撃。結婚祝賀会の終了後、二次会場へと向かう途中の出来事で他の仲間もいた為に詳細観測は出来なかった。ざっと規模はM5.2前後で、たぶんに直前型の72H以内前兆。道東地方周辺は注意が必要だと思う。』
――結果考察――
 詳細観測が出来なかったのが悔やまれる。