サンダカン
 再話、聞き書きのセオリー 山崎朋子<からゆきさん>著作220708 

 女性史の枠組みを超えた「記憶を記録に置換」。その後、「アジア女性交流史」や「女性史叢書」につなげた、文献史料体系化の営為として生涯学習講座で活用できる。
 「山崎朋子 作家」で検索すると、さまざま、ヒットする。
 1)https://ja.wikipedia.org>wiki>山崎朋子 山崎朋子 - Wikipedia
 2)https://www.nishinippon.co.jp>西日本新聞me>九州ニュース>文化
  作家の山崎朋子さんが死去 「サンダカン八番娼館」 - 西日本新聞
 3)https://www.amazon.co.jp>サンダカンまで-わたしが生きた道-朝日文庫-山...
  サンダカンまで わたしが生きた道 (朝日文庫) | 山崎朋子 |本 | 通販
 
 山崎朋子は1932年生まれ。
 『サンダカン八番娼館―底辺女性史序章―』(1972年)、
 『アジア女性交流史』(2012年)。
 『日本女性史叢書』(2008年)、『日本女性史叢書(別巻)』(2012年)。本シリーズは児童文化研究家の上筌一郎と共編著で世に問うている。

 次は「サンダカン八番娼館」「からゆきさん」の説明。
 「戦前の日本で十歳に満たない少女たちが海外に身を売られ、南方の娼館で働かされていた」。
 取材地は熊本県北部の「天草」。「底辺女性」「ボルネオ」「十歳に満たない少女」のキーワードが並ぶ。
 その記載はそれぞれの書に譲る。
 作者が「(当事者に)語りをさせた人間関係構築、記憶を記録に残す、公刊後の人間関係維持」には、刮目(かつもく 目を見開き注目)する点がある。

 ここでは。
 「再話=さいわ 伝承的な昔話や伝説を、歴史的な資料として忠実に記録するのでなく、現代的な感覚や用語で文学的に表現」
 「聞書=ききーがき」と読む。「人の話を聞きながらその内容を書きとめておくこと。また、そうして書いたもの」。加えて「記録の一種。直接、または間接に人から聞いたものを書きしるした文書や記録」。
 いずれも https://kotobank.jp/word/ 引用。

 女性史の枠組みを超えた「記憶を記録に置換」。この営為は地域記録の手法としても、意味があると考えるのだが。