日のあたる庭側の窓辺の床についてmemo5.30夜
きっかけはリビングに置かれていたLPプレーヤーと
その上に載っていたなつかしいゲッツ/ジルベルトのアルバム。
たとえば彼(50代)は、十代の終わり頃
有楽町のスバルで初デートし「Romeo&Juliet」を観ながら
手を握ることもできずにガード下で彼女を見送った後、
山手線で渋谷に向かったらしい。
そして百軒店の坂をとぼとぼと上がっていく。
恋文横丁に投げやりな視線を投じ、短い舌打ちを残し
木馬とファンキー、どっちの店で憂さ晴らしをするか迷う。
で、モダンのエッジがかかっている猥雑なファンキーを選ぶ。
そこでかかっていたのがSonny Rollinsの♪Saxophone Colossus 。
その夕、帰りにがけに小遣いの残りでLPを購入。
そんなふうにして少しずつ増えていったLPコレクションを
子どもたちが成長し、家を出たのをきっかけに、家をつくりなおし、
やっと自分たちだけのための場所をつくれるようになると
真っ先に思いついたのがダンボールに入れて納戸の奥にしまってあった
なつかしいLPアルバム群を解放することだった。
雨の日の午後、お気に入りのソファに深々と座り
アナログならではのやわらかい音の世界が
「木々しい」大らかな「自分のための場所」を満たすのを楽しんでいる。
その目の先に、祖父の代から使われている大きなゆったりとした皮椅子。

あれ晴れたオフの朝…
妻は、ゆうべ遅くまで観ていた韓流ドラマのせいか
まだ起きてこない。どのみち休日は遅めのプランチ。
妻が起き出したら料理しようと、デッキの家庭菜園から
新鮮なミニトマトや野菜を摘んだあと、
2杯目のハワイコナを淹れた彼は
庭に面した床に、古いLPアルバムを詰め込んだ木箱と
祖父が愛用していた○○や△△(添付PDFを参照)を並べ
最近気に入っているテンピュールの「マルマルクッション」に座って
(わずか3cmという薄さながらも機能性抜群のマルマルクッション。
今回は播州織という先染織物を素材に、人気服飾家である玉木新雌氏がデザインして誕生しました。
http://www.tempur-japan.co.jp/goods/goods/other/gift/father.html)
朝の光で細部を愛でながら、のんびりと手入れをしている…