一日置き
新大阪でとりあえず駅弁を確保し乗車。
腹が猛烈に空いていた。
幕の内を何も残さず餓鬼のように食べ尽くした。
グリーンしておいて良かった。
隣に人がいたら、うんざりされたろうな、
と思いながらノドに詰まりそうな勢いで食った。
食い足りず、車内販売を呼び止めチョコレートとコーヒー。
チョコレートも半分ほどを貪るように食った。
あちこち放浪するような仕事の仕方をしてきたが
今夜のような飢餓感は、はじめて。
金を払って残飯をあさる浮浪者のようだったな、と思う。
品川に着いたのが12時ちよっと前。
蒲田に戻る間に、進行状況を渡辺にかんたんに説明。
正確な話は明日にのばす。へとへとだった。

刺さった小骨が一本。

この小骨、しかし抜きかたをまちがえると
大量出血となりそうな予感も。

男芸者であると比喩はしたが
まさかほんとに芸者扱いされることになろうとは。
とほほ、と笑えばいいのか
まなじり決したら良かったのか

などとくちくなった腹をさすりながら
タバコを吸った。

どこからご注進がいったのか。
いくつかの顔と名前が浮かんだ。
ま、それぞれ飯を食わねばな、と思い
先を考えるのをやめた。

潮時が居ずまいただしてやってきてくれた。
そうおもえねえこともない。