鑑を割ったか。
淡々と編集がすすみ、昼食と夕食をスタジオでとり、この時間となった。薄もやが十枚ぐらいかかった世界を遠眼鏡で眺めながら1日が終わっていく。ときおり地上に出ると、この冬はじめて感じるあまやかな春の夜の気配。寒すぎずタバコを吸うのにちょうどいい夜風。考えてみればまだ十一日。例年なら動き出すかどうかの境目。ことしはなんと勤勉に過ぎていくことか。
後朝を義務のように歌った。
うんざりしながら
むなしい時間を笑顔で消化。

なのかどうかも判然とせず。
ひたすら眠い。

本日の収穫は
Nが差し入れてくれた麻布十番浪花屋の鯛焼きのみ。