「明日のことはわからない」とうそぶいてはみたが
なんといえばいいのか。

乗らないのだ。
イヤなのではなく、面倒くさい。
机の上に資料をひろげ、さてと思うと
とたんに「あ、やだ。」
と水のように気分が流れ出す。

ここではない何処かへ…
ではなく
とにかくこれではない何か楽しいことへ…と。

で、放り出す。
「明日のことはわからない」とうそぶきながら。

考えてみれば
これが段落ということなのだろう。
半年ちかくぶっ通しで走った後遺症。
ランナーズハイは、ゴールしちゃえば
ただの燃えつき症候群である。
酒を飲む癖があったら
まちがいなく流行り歌のような歳末になっていた。
似たようなものではあるが。

タリーズでコーヒーを飲みながら
渡辺とこのあとの展開について話す。
乗らないことについてはそれなりに
気になることを優先させよう、ということに。
そんなわけでworksである。
根拠と予兆としてのworksである。
で、渡辺は凸版、TSP、電通テックなどへ。

おれは泣く泣くデスクトップに向かうことに。
気が晴れることに向かうための始末にかかる。
実験だの検証だの「当社では」などの
夜郎自大なお仕事の世界にしばし雪隠詰め。

師走である。