痕跡
12時間なんとか眠ったが。

戻って眠りに落ちるまで3時間以上かかった。
頭の先から指の先まで、チリチリした感覚が消えず、まぶたが閉じなかった。

起きたが、全身倦怠。
かっかしながらシャツ1枚になってエアコン効きすぎのスタジオにいたせいか。

これから広尾に。
とりあえが音は入れられることに。

音が入れば。世界は動く。
想いでななく、痕跡となる。

もとより
ある日、月の光に、風のざわめきに、星のまたたきに、けものたちの遠ぼえに…
身体の底にある何かを刺激され
人が「ここではないどこかへ」向かったのだとする。

その人の潰えることのない憧憬や道半ばで尽き果てた口惜しさが、
歴史の中に地図の「進化」というカタチで遺された。

そんな想いを元に書いたのが四月のはじめ。

象形文字は「憧憬」文字でもあったのだ、
漢字の、文字の起源はだから、
夢の成就と絶望の名残でもあるはず。


つまり、
遺されたものには
いずれも、在るのだ、ということ。


これから広尾ですることは
そのちっぽけな地図のひとつを手に入れること。
そして、その地図をそこで火にくべること。

共感が、霧消していた。

疲れた。