2002 03/22 16:03
Category : 日記
件名 : 報告
送信日時 : 2002年 3月 22日 金曜日 2:34 PM
差出人 : TM
報告が遅くなりました。
東京の桜が満開となった三月二十日水曜日
いわき小名浜のアクアマリンに[水の惑星 ジ・アース]
450インチハイビジョン版がぶじに春の引っ越しをしました。
アクアマリンを初めて訪れましたが
展示方法の斬新さもさることながら
建築の際だった美しさに魅了されました。
小名浜の港に面した建物は総ガラス貼り。
春の太陽と雲一つない青い空を映して
太平洋の巨大な波頭のような印象を受けた。
八十年代末にパリやロンドンで流行った
建築スタイルを彷彿とさせますが、
都市の風景の一つとしての魅力はともかく、
小名浜の海に面したアクアマリンは
海も空もとりこんだ不思議な巨大水槽のようで
心の晴れる思いがありました。
アクアマリンは海に面して
大きなウッドデッキがある。
そのウッドデッキと建物の間はビオトープ。
海猫の群れが遊んでいました。
真ん前が太平洋だから、
記憶の中のむじなの森と重ねると、よく似た構造なんだよね。
ジ・アースの前には「森のひと」がいた。
そこは小さなビオトープになって
カエルが遊び、苔が育っていた。
真ん前には「集いのみずうみ」あるいはむじなの森=海があった。
ちょっと強引かも知れませんが
タバコを吸いながらデッキで風に吹かれていると
あの夏のジ・アース前を思いだした。
もっとも振り返っても
あのジ・アースは無いんだけどね。
真っ黒な顔でお客さんを誘導しているスタッフ達も
感想を話しながら興奮して通り過ぎる家族連れもいない
入場を待つ行列もない。
ビオトープの水と、太平洋の潮騒と
美しいガラスの建物があるだけだ。
でも、悪くは、ないよ。
森も海も、ひとつだから。
いつか、機会があったら訪れてみて下さい。
さびれた海岸ぞいをとことこ走る電車に揺られて
小さな駅に降りたら、そこからタクシーで十分余り。
あの夏が、カタチを変えて待っている。
ジ・アースは、
もともと海に誕生したいのちの消息の物語。
森も人も水でできている。つまり海で生まれたのだから。
納品の日、電通の西田さん、電通テックの高橋さん、益子のインタビューを
例によって記録当番わたなべくんが撮影。
http://homepage.mac.com/torum_3/Voices/
Voicesに2002春としてアップロードしました。
ブロードバンド受信可能な方はお時間のあるときにご覧下さい。
笑えるからね。
ことしの春は記録破りの駆け足で過ぎていく。
家の近くではすでに葉桜となった樹も。
彼岸も終わらぬ間に桜も終わる。
さて、あのくそ暑い、いやくそ熱かったむじなの夏の
明くる年の夏は、どんな夏の衣裳をまとってあらわれるのか。
送信日時 : 2002年 3月 22日 金曜日 2:34 PM
差出人 : TM
報告が遅くなりました。
東京の桜が満開となった三月二十日水曜日
いわき小名浜のアクアマリンに[水の惑星 ジ・アース]
450インチハイビジョン版がぶじに春の引っ越しをしました。
アクアマリンを初めて訪れましたが
展示方法の斬新さもさることながら
建築の際だった美しさに魅了されました。
小名浜の港に面した建物は総ガラス貼り。
春の太陽と雲一つない青い空を映して
太平洋の巨大な波頭のような印象を受けた。
八十年代末にパリやロンドンで流行った
建築スタイルを彷彿とさせますが、
都市の風景の一つとしての魅力はともかく、
小名浜の海に面したアクアマリンは
海も空もとりこんだ不思議な巨大水槽のようで
心の晴れる思いがありました。
アクアマリンは海に面して
大きなウッドデッキがある。
そのウッドデッキと建物の間はビオトープ。
海猫の群れが遊んでいました。
真ん前が太平洋だから、
記憶の中のむじなの森と重ねると、よく似た構造なんだよね。
ジ・アースの前には「森のひと」がいた。
そこは小さなビオトープになって
カエルが遊び、苔が育っていた。
真ん前には「集いのみずうみ」あるいはむじなの森=海があった。
ちょっと強引かも知れませんが
タバコを吸いながらデッキで風に吹かれていると
あの夏のジ・アース前を思いだした。
もっとも振り返っても
あのジ・アースは無いんだけどね。
真っ黒な顔でお客さんを誘導しているスタッフ達も
感想を話しながら興奮して通り過ぎる家族連れもいない
入場を待つ行列もない。
ビオトープの水と、太平洋の潮騒と
美しいガラスの建物があるだけだ。
でも、悪くは、ないよ。
森も海も、ひとつだから。
いつか、機会があったら訪れてみて下さい。
さびれた海岸ぞいをとことこ走る電車に揺られて
小さな駅に降りたら、そこからタクシーで十分余り。
あの夏が、カタチを変えて待っている。
ジ・アースは、
もともと海に誕生したいのちの消息の物語。
森も人も水でできている。つまり海で生まれたのだから。
納品の日、電通の西田さん、電通テックの高橋さん、益子のインタビューを
例によって記録当番わたなべくんが撮影。
http://homepage.mac.com/torum_3/Voices/
Voicesに2002春としてアップロードしました。
ブロードバンド受信可能な方はお時間のあるときにご覧下さい。
笑えるからね。
ことしの春は記録破りの駆け足で過ぎていく。
家の近くではすでに葉桜となった樹も。
彼岸も終わらぬ間に桜も終わる。
さて、あのくそ暑い、いやくそ熱かったむじなの夏の
明くる年の夏は、どんな夏の衣裳をまとってあらわれるのか。