ゆめうつつ
番組を80%の縮小。フレーム付きに。
新聞/雑誌は4:3のフルフレームで。
βLABOの紹介映像を16:9のHDサイズで。

構成を決めた。

昨夜、渡辺が奮闘しておいてくれたので
タイムライン上の入れ替えに新しくタイトルデザインを考えることが中心。
あとはβLLABO部分を素でいくか、
音楽をつけるか、少し悩む。


デスクトップで編集ワークする渡辺と少し離れた直角の位置に俺。
こちらはシャープの液晶15インチに表示された編集画面をチェックしながら、パワーブックでウエブ保存した動画素材を先行チェックしつつ映像を選んでいく。
スタジオで言えば、オペレーター助手の役割を兼ねるディレクター?
本邦初だな、こりゃ。


しかしこの方法はとんでもなくラクである。

これで電通テックがまともにブロードバンドになっていれば、
相馬プロデューサーは今夜ここにくる必要もない。
彼のデスクで鼻毛を抜きながらOKと嘘ぶけるはず。
代理店もクライアントもまた同様である。

無線LANカードをさしてあれば、別にオフィスでなくともスターバックスだろうと三軒茶屋の商店街だろうと東京駅のホームだろうと六本木のテレビ朝日の広場だろうといいわけだ。

おれもまた、渡辺とのやりとりを
オフィスではなく近くの桜が満開の公園のベンチで
降りかかる花びらなど払いながら
浮浪の者たちと旨酒片手に笑いながら指示を出せる。

目の前に、そんな世界がありながら
実現できているのは、この狭いオフィスの中だけというのが、
なんともばからしい。


と、ここまで書いたら
やる気が消えた。


さぼって春の雨に打たれる
狂い咲きの桜でも見に行ってくるか。