2001年04月の記事


3D用のチェックビデオ
音楽用のビデオをつなぐ。
滝、フォグ、雪などのタイミングをみるため、画面を縮小してもらい、それぞれを時間軸に配置。
あと気になるのは3Dのオーバーラップがどのていど耐えられるか、だ。
ま、楽しみではあるが。
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緑園の天使★★★★
「緑園の天使」1944年製作をDVDで見た。
エリザベス・テーラー12歳の頃の主演作。
古き佳き時代ならではのテイストに満ちたハートウォームな佳作だった。
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PR合戦?
http://www.tv-asahi.co.jp/nature/index.html

●番組宣伝から
「10年以上にわたって、世界各地で、大自然と共に暮らす様々な人々との感動的な出会いを重ね、雄大な風景に思わず涙し、そこに生きるものたちに学び、自然の恵みに感謝を捧げてきました。

30〜40代という人生で最も輝かしい時期、<地球の自然>と向かい合ってきた西田敏行は、この間に舞台・映画・テレビとあらゆる方面でまさに日本を代表する<役者>へと成長しました。

しかし、<愛しあうヒトと自然>を見つめる旅は同時に、<対立する文明と自然>の最前線に立ち会うことでもありました。
それは時として、バブルに浮かれ、<豊かさ>にどっぷり漬かった経済大国の一員として暮らす自分自身に対する真摯な「問いかけ」になりました。
  
 「ゆたかさ」とは? 「幸せ」とは? 「快適さ」とは? 「便利さ」とは?
 「人間が人間らしく生きること」とは? 「家族」とは?


そして、アラスカから15年以上の歳月が流れた現在、地球の<人と自然環境>の関係は、どう変わっているのでしょうか? 果たして、そこには 21世紀の未来を切り開く<鍵>が隠されているのでしょうか?

西田敏行は、南米アンデス山脈から最南端の岬まで<ヒトと自然>を訪ねることから21世紀へ向けて<旅>を始めます。

様々な想いを胸に、20世紀を生きてきた自分自身への
<問いかけ=忘れかけた宿題>の答えを模索する旅が始まります。
それは、21世紀への新たなる<出合いの旅>・・・」



 

       5月28日にテレビ朝日のネイチャリングスペシャルで西田敏行さんの
       冒険ドキュメンタリーがオンエアされます。
       NHKといいテレビ朝日といい、なんだか七月七日に合わせて
       みなさんでバックアップしてくれているようで嬉しい限り。
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して、やったり!
荒編集第2回目終了。
時間10分42秒。

2ミックス、3ミックスもかけ、
これで荒編集はとりあえずOK。

目算通りの上がりが見えたぞ。
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水の惑星 ジ・アース編集初日
荒編集第1回目終了。
時間11分37秒。

ファイナルカットプロでつなぎ、SVHSに落としたものを
自宅のテレビで見たが、とても良かった。
この段階で「音」を感じた。

明日、あと1分つめる予定
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すべてを、水の惑星に。
午前中にBIENAの改訂版MA。
井口さんと一緒にイマジカのラッシュ試写に。
白河関跡は霧の感じがよくなじんでいた。
びっき沼の巨大な水芭蕉群と春の雨もいい雰囲気にあがっていた。


CGに若干問題が発生した、ベンが落ち込んでいた。最後のコーナーワークにさしかかったのだ、艱難もまた楽し、だ。

五月はハワイロケ以外はスタジオとんびが続きそうだ。
六月は、もっぱら須賀川の会場行きか。

明日もういちどイマジカでCGのラッシュを見、それからまとめようと思っている。
いよいよである。

明日以後、2ヶ月間。七夕まで、すべてを水の惑星の完成に投入する。
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春の撮影記録
1日から18日のクランクアップまでの
水の惑星 ジ・アースの撮影記録を渡辺君がホームページにアップロード。
左のLinkページの下四つが該当ページ。
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夕方まで眠り、
あわててビエナのナレーション原稿を書き、アップロード。
そのあと水の惑星 ジ・アースの第六稿を書く。

朝五時半から大リーグのマリナーズ戦中継を観たおかげで一日が逆転した。
はやく東海岸に転戦していただきたい。
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ロケ報告書3件
1日の聖空間
11日の水の赤ちゃん
16-18日の春の雨
3件のロケ報告書をアップロード。

朝5時から大リーグのマリナーズ戦、
夕方6時30分からジャイアンツ、
夜10時からセリエAのローマ、
これは現在後半戦のライブ中。
ケーブルで衛星放送、地上波、CSのスカパーと、今日はほんとうに忙しい。

今夜はさらにF1もある。
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倚天屠龍記は★★★★
金庸「倚天屠龍記」徳間書店の第四巻と完結編の二巻を読む。
第三巻まで読んだ三月に、★★★★★と書いたが、全巻を読み終わっての感想は★四つ。金庸自身が飽きてしまったのか、緊迫度に不足が目立つ。たとえば後半の随所に登場する黄杉の女だが、原作ではもう少しページを割いていたように感じる。いくら前シリーズを読んでいればよかるとはいえ、これだけ悠揚迫らぬテンポですすむ物語にしては、やけにあっさり放り出しているという思いが強い。
五巻という巻だてに拘泥しすぎて意訳に走りすぎているのではないだろうか。
ふとそんな感想を抱いた。

しかしながら金庸である。
ビタミン剤のような小説世界であることは間違いない。
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SmokeSoil or Sacrificesは★★★★★
「SmokeSoil or Sacrifices煙か土か食い物」舞城王太郎著/講談社刊を読む。

コピーに「前人未到のミステリーノワールを圧倒的文圧で描ききった新世紀初のメフィスト賞/第19回受賞作」とあるが、ま、読後感もほぼその通り。看板にも中身にも偽りナシの快作である。

今様ジャパネスクハードボイルド、誕生というところ。
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六本木の立ち食いとABC
午後7時、編集が終わり、ミューズにテープを届ける前に六本木のいつもの立ち食いそばやに寄ったら、美術の丹羽さんがそばとおにぎりを食べていた。2年ぶりである。
昼飯なのだと笑っていた。コロッケとごぼう天を頼み、そばを食いながらしばし雑談。

その後、青山ブックセンターに寄る。
ABC六本木店は、しかし品ぞろえがほんとうに下司になった。欲しいものはまず手に入らないだけでなく、店員の投げやりな感じが強くなった。
ウェーブが消えてから、六本木は日ごとに新宿のようになっていく。
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ウィークデーの昼前から野球観戦
10時に起き、シャワーを浴びて朝食をとりながらケーブルをつけたところで、ちょうどマリナーズのライブが始まった。
1回の裏、先頭バッターのイチローがいきなりヒット。これで14試合連続。
家のケーブルはなぜかBSHiだけが視聴できるのでこういうときはもうかった気になる。

これから六本木で編集の続き。
はやく終わりそうなので帰りに秋葉原に寄る予定。
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ヘーベルハウスのCM
イチローの結果を楽しみにCXをつけた途端にヘーベルハウスの新Frex3という3階建てのCMが飛び込んできた。吹き抜けのある3階建ての家で暮らす家族たちはそれぞれの「秘密がすべて吹き抜け」といいながらラストカットで顔を揃えたその家族たちが高笑いしているという、なんというかあきれ果てたCMで、こんなものつくっていて何が面白いのか頭を抱え込まされた。
穴吹工務店の少女が狸の巨大金玉を目にして「ワォ!」とシナをつくるうすら寂しいCMと双璧をなすバカっぷりである。

金を出すほうもたいしたものだが、こういう企画を出し続けるクリエイティブの顏が見たい。
案外、ちょくちょく顏会わせてたりしてな。
何千万ものローンを何十年かけて払い続けることになる買い手の顔も見てみたい。
単にバカなのか、もし勘違いしてしまっているとするなら、なぜそんな袋小路に入り込むことになったのか、知りたいような、知りたくないような。

続けて始まったニュースで広島で亀井が圧倒的多数で選ばれたと。亀井が圧倒的であるそうだ。地元なら誰でもいいのか?
あんなのが間違って総理総裁になって、
ヘーベルのCMが流れていたとして、
笑っていりゃいいのか。
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2001年4月18日午後4時18分緞帳を降ろす。
福島と栃木の県境を上記の時刻に通過。
2000年3月からスタートした水の惑星ジ・アースの福島ロケ、すべて終了。
14ヶ月間に渡り、冬から春、夏、秋、再び冬、そして また春と水のある光景を追って来た。

最後のカットは「びっき沼」。
昨年、桜ロケのあいまに見つけた小さな沼である。沼のいちばん奥の山のわき水の周囲に群生するミズバショウと水芹、山葵に似た植物などのある光景。
スモークを焚き、降水マシーンで春の雨を降らせ、「はじまりの水景」として撮影。

帰路につく。
手持ちがないことに気づき、福島市に降りて銀行に行くことを考えたが、面倒くさいのでそのまま高速に乗る。
入り口で福島県警の警察官につかまる。
「なぜとめられたかわかりますか?」
と問われたので「シートベルト」と答えたら、教育的指導ということで見逃してくれることに。感謝しつつ東京へとひた走る。
途中でスタッフ達の車両を追い越し、那須のサービスで休憩。渡辺のポケットの中身と合わせても飲み食いに使える現金は千円だけ。二人でいかかんぼことソフトクリームを分け合う。かんぼこもソフトクリームも余さず食べた。金がないときはほんとうに何を食べてもしみじみうまい。
散りかけた桜をめでながら、素寒貧となったサーカス団、現在、宇都宮近くを走行中。花曇りの江戸を目指して。

14ヶ月ぶりに、緞帳を降ろすぞ。
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いよいよクランクアップ
朝二時に起床。三時過ぎにホテル出発。
太めの三日月と星。
白河の関はさすがに真っ暗である。
人家の明かりもネオンも何もない。
月と星だけの闇。
ライトと降水装置の準備をしているうちに夜が明けた。
竪穴式住居群のある関所跡の土塁にそびえるケヤキの大木とその根元のカタクリの花がターゲット。
特機と美術部、制作部たち五人がスモークを手に木立の間を走り回り、霧のような雨を降らせ続ける。
古代人が暮らし、芭蕉が立ったその関所跡で、水の惑星の最後の撮影が進んだ。
昨年よりもほぼ一週間早く満開となった桜が花を散らすのどかな白河の里の風景を目の端に、撮影がすすんだ。

その後、朝食をとり、
福島市奥の土湯にあるびっき沼に移動。
わき水とミズバショウに降る春の雨を撮影。

気温25度。
朝の白河は10度を切っていたのに、昼過ぎは真夏の日差しである。

明日、もういちどチャレンジし、オールオーバーとなる。
一年あまりの福島体験。
いや日本は広いぞ。
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「片想い」は★★★
「片想い」東野圭吾箸/文藝春秋刊を読む。
力作ではあるのだが、性同一性障害というテーマそのものがうっとうしく、腰が引けた。
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ビリーの死の前後を確認し、納得。
アリー3の第12話から第17話までをレンタルビデオで見る。ティナ・ターナーまで出てきたのに興奮しながら、踊るアリーの目に映る客席の観客すべてがビリーの姿に置き換えられていく演出の着想に胸打たれた。
このシーンが永遠の別れへのみごとで美しい布石となっていることをあらためて確認。
偶然、オンエアでビリーの死の回を見てしまったときから渦巻いていた疑問が、おかげで昨夜すべて氷解したように思う。
「アリー」を複雑な構成をとる一人の女性の成長物語ととらえ直すと、「トレンド」の観点だけで語られるこの大河ストーリーにまた別な色彩が加えられるように感じる。
今週号のアエラで、アリーのユニセックストイレの特集をしていたが、ライターが企画の段階からこの発想にこだわっていたことを読み、納得。人間交差点としてのユニセックストイレ…清潔フェチ狂想曲のこの国では、逆立ちしてもムリだろうけど。

そんなわけで今日は古いティナ・ターナーのベスト盤を引っ張り出して繰り返しかけている。

明日は、白河の関。いよいよファイナルである。
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五条霊戦記★
「五条霊戦記」をレンタルビデオで見た。
どうしたらこんなくそつまらない思いつきにたどりつけるのか。気が利いているのはタイトルバックのデザイン程度で、あとの本編は悲惨なものだった。どこまでつまらないのかと妙な好奇心で最後まで見てしまったことがちょっと口惜しい。
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「シシド」★★★
「シシド」宍戸錠箸/新潮社を読む

小説・日活撮影所とサブタイトルにあるが、ほとんどがドキュメント。宍戸錠の意外とも思える筆運びにおどろきかつ楽しみながら読了。続刊が待たれる。
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YOU ARE EVERYTHING
水の惑星の一年にわたる福島ロケの最終撮影を来週の16日から18日にかけて、白河と土湯のびっき沼で予定している。
これですべてが終わる。
さてこのしめくくりの撮影のテーマ音楽を何にするか考えた。ここはひとつ万感をこめてマービン・ゲイとダイアナ・ロスのデュエット「YOU ARE EVERYTHING」でいこうと思う。ともに脂の乗りきった1973年のアルバム《DianaMarvin》から…
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「邪魔」は★★★★1/4
「邪魔」奥田英朗著/講談社刊を読む。
去年の『最悪』ではまだ萌芽だけだった奥田の異才、ここにみごとに開花。
なんともすさまじい「現実逃避」の集大成である。桐野夏生の『OUT』と比較した書評があったが、奥田の根底にはひたむきな肯定があることで、桐野のおぞましさからは遠く離れた作品となっている。

九野の孤独地獄に比べ、恭子の陥った孤独の浅さがやや気になるが、しかしそれは瑕瑾に過ぎない。
九野がつくりだした、あるいは逃げ込んだ迷宮は静かな哀しみに満ちていて、小説家だけが描き出せる、人間の希望でもある。

春の傑作である。しかし《邪魔》とは、ね。
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ラストメッセージ
木も海も雲も花も鳥も魚も
父も母も姉も弟も友だちもこいびとも
あなたとあなたのまわりのすべての
大すきな生きものもひとびとも
水によってつくられ守られている。

その水の明日を
つくりまもるのは、あなた。
この、水の惑星で…
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日本国債上下巻は★★★
「日本国債」幸田真音箸/講談社刊上下巻を読む。これはま、書評通りの凡庸さ。
経済小説は、国産の場合、まず小説的なだいご味は割り引いてかかる必要があるとはいえ、あちこちで持ち上げられても、なおこの程度どまり。こんなすかすかの内容をわざわざ2巻に分冊する意味がどこにあるのか。「ビジネスマン」ターゲットだとこのテが、しかしよく売れるんだよな。
なまじっかの文才が、悲しみを呼ぶ、そんな上下巻だった。小説ではなく、ドキュメンタリーとして取り組めばまだマシなものを、と思う。
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黒祠の島は★★★
「黒祠の島」小野不由美箸/祥伝社刊を読む
。「屍鬼」で見せた力技はすっかり影を潜め、ありきたりの和製ホラーに堕している。これが同じ作家なのだろうか。あちこちで提灯をもった評論家に問うてみたい。
「いまどき面白いのか、これで」と。
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池袋ウェストゲートパーク最終話★★★
レンタルビデオで最終巻を見た。
息切れである。台本の冴えもスタイリッシュな演出も、このラストの付け方ではしり切れトンボ。時代のドライさがすっぽり抜け落ちていた。「池袋」とはこの程度の扱いで良かったのかな?
拍子抜け。
しかし楽しめたことは間違いない。
なにしろ途中でDVDコレクターズBOXを発注したくらいだから。
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池袋ウェストゲートパーク外伝の「赤黒」は★★★
「赤黒」石田衣良箸*徳間書店刊を読む。

レンタルビデオの最終巻を見終らないままに、本棚から「池袋ウェストゲートパーク外伝」とサブタイトルのある石田の新作を取りだし一気に読んだ。

ドラマのビジュアルイメージが強すぎるせいか、石田の文体はスタイリッシュさにやや欠けるところが気になったが、おもしろく読み進むことができた。

原作と映像の関係は、たいてい原作の勝ちになることが多いが、このシリーズに関しては、TBSのドラマスタッフの完璧な勝利。

CXの「踊る大走査線」と近似値のように見えながら、圧倒的に優れている。
つくりての技術は拮抗しているようなので、差異はただ一つ。舞台を「警察署」に置いて安住したフジサンケイグループならではの能天気さと、徹底してストリートに据えた現実感との差?だけなのだろうな。

「赤黒」は300ページにも満たない中編程度の長さながら、浸ってみるとなかなかの歯ごたえではある。
他の作品を探してみようと思った。
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池袋ウェストゲートパーク�~���=噤噤噤�
レンタルビデオでvol.3-5を見た。
最後の一巻が貸し出し中だったので腹が立つくらいに楽しめた。
シナリオの切れ、スタイリッシュな演出。
とてもTBSドラマとは思えない。主役のつたなさを主役以外のすべてのスタッフの力で救い上げ、見ごたえのある展開はどこまでも崩れない。知らずに過ごすというのはいいものだ。まとめて見ることで、世界のインパクトが強い。久しぶりに目が疲れるほどにドラマを堪能。
やっと休息の気分に浸れた気がする。
今年はスタートしてから完全なオフが一日もなかったと渡辺が言っていたが、久しぶりに休めたな。

窓を開けると中空に満月がビルの間からのぞいていた。春もたけなわになりつつある。
これで来週の水の惑星の最後の撮影へのエネルギー補給もできた。
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池袋ウェストゲートバーク�|�}は★★★★
レンタルビデオで第一話の入ったvol1と第2話3話の入ったvol2を見た。噂のライターはなるほどいきがよく、カメラワークも編集もとてもスタイリッシュなことに、ちょっとおどろいた。
石田衣良の「池袋ウェストゲートバーク外伝」を読む前に、見ておこうと軽い気分だったが、大当たり。
薄皮一枚かぶせたまぎれもないリアルな「現在」が、渇いたテンポで活写されていき、手に汗にぎりながら、はらはらしつつ楽しんだ。
才能ある、ライターとディレクターである。
昨今のテレビでは群を抜いた存在になるだろう。
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「天国への階段」は★★★★★
「天国への階段」上下巻/白川道著/幻冬舎刊を読む。
ここ数年で読んだ中でもっとも「ハードボイルド」な小説だった。
無数の連続した選択肢がありながら、ただこれ一つだけしか有りえない、
すぐれた作品だけが納得させる世界を白川はつくり出した。
新聞に800枚書いたものをさらに1200枚書き加えたという。
どの一枚も不可欠だったのだろうな、と思わせられる。
白川道、おそるべし。政治も映画もだめな国だが
小説はまだだいじょうぶ、そんな気ぶんで、いま読了。
至福の上下巻である。
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葉桜
紀伊国屋書店に行ったついでに近くを散歩。風は冷たいが凛として春らしい。
満開の桜は散りもせず、葉をつけた。
23日の開花から2週間。
ことしの桜はずてぶん持ちこたえている。
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遊びと「道」の隔絶
野茂がノーヒットノーランを達成した後半をライブで見たが、続けて数試合見た大リーグとこの国の野球との間にはつくづく絶望的な溝があることを感じる。

卓越した個人の集まりがひとつのチームになる国ならではのスポーツなのだなとしみじみ思った。
この国の野球は、少なくとも「プレイボール」とはほど遠い。

野茂も伊良部もイチローも新庄も、
この国の姑息な「プロ野球」なるものにつくづく絶望していたのだということが、よくわかる。


野球に限らないけどな。
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万物ここに至って皆潔斎なり
清明。清く明らか。
書き写すだけでも気恥ずかしいが、今日はその清明。「二十四節気(せつき)の一つ。太陽の黄経が15度に達したときで、暦のうえでは陰暦3月、春分ののち15日目、新暦の4月5、6日ころにあたる」と大日本国語より。
窓から見える公園の桜が春風に揺れ、きれいな光に輝いている。

どうも心機一転、そんな気持ちに駆られる風向きの日である。
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未来博会場初見参
須賀川は白梅が満開だった。
未来博会場に初見参。3ヶ月後にここで開催されるイベントのカタチはまだ気配しか見えないが、ちよっと感動した。
手前に猪苗代湖を見立て、背後の小山を磐梯山に見立てたその間にジ・アース館が建つ。なるほどここがシンボルなのだと、あらためて実感した。

会津若松の桜吹雪からスタートした一年間の撮影は、白河関のカタクリの群生を撮ることで幕を閉じる。
会津西街道から入り、奥州の入り口白河から江戸へ帰る。
ひねりを利かせた紀行のようで、それも悪くない。
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桜と北風
須賀川に向う前に銀行に行っておこうと外にでたら北風。空は快晴。ストレートな北風の下で満開の桜が揺れている。
おかしな光景だった。
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朱雀
奈良の壁画で見つかったという考古学上世界最古の鳥、朱雀はひよこのよう見えたのがおかしい。
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青山墓地の雨の桜吹雪
西田敏行氏のマネージャーと会うために赤坂へと向う途中、渡辺が青山墓地を経由してくれた。
小雨に濡れた満開の桜がはらはらと散っていた。
こじんまりとした桜のトンネルが、あいかわらずなかなかの風情だった。

花道とは、よく言ったものだ。
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野で遊ぶ二人の姿
マリナーズ開幕戦を衛星中継でいま見終った。
イチローが2安打を打ち、佐々木がクローズ。その鮮やかな皮切りぶりにも感心したが、あらためてアメリカ人の野球の愉しみ方に感じるものがあった。
甲子園をはじめ日本特有の応援スタイルとかけはなれた口笛、拍手、ブーイング、ため息、感嘆の声…だけでつくりあげられる球場の音場構成はほれぼれする。

屋外の球場で白球を追うからこそ野球。
苦労して翻訳した時代に、この国のプロ野球は戻るといいな。

しかし全過程をオンエアするという民放には逆立ちしてもできないことをやってくれるNHKは偉いよ、ほんと。
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ミュージック・オブ・ハート★★★
「music of the heart」/DVDを観る。
メリル・ストリープのいかにもな熱演ぶりはともかく、素直に愉しめた。
アメリカはこういうことが現実にありうることが底深い。
こういうのを観ると、つくづく日本は切ない国だなと、ため息に変わる。
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グラディエーターDVD版の弩迫力は★★★★
レンタルビデオで借りた「グラディエーター」は芸のないスペクタクルにしか感じなかったのに、DVD版を観ると、その思いが吹き飛んだ。耽美派R.スコットがなぜ取り組んだのか、よくわかる。
よく描き込まれたCGが実写とみごとに融合し、不思議なスケールの世界を実現していることが、DVDの再現力ではじめて理解できた。
ストーリーの陳腐さなど、表現された映像の細部に渡る美しさに比べれば何程のこともない。

しかしこうしてみると、ビデオで観る映画というのは、田舎町の場末の映画館の傷だらけのスクリーンに思いきり使い古した映写機で上映した映画をサングラスごしに見せられているようなもので、比べてみると愕然とする。

プレーヤーはプレステ2、モニターは93年製のソニーの初期のワイドテレビ。
このレベルで度肝を抜かされるわけだから、妥当なシステムで観るとどんな感想になるのだろうか。

作り手にとってメディアとしてのDVDは、ほとんど福音だと思う。あらためてそう思う。
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ジ・アーステレビCM
http://www.m-circus.com/theearth/public/kokuti.html
に水の惑星ジ・アーステレビCM10秒篇があります。
うまくたどれないときは、左のLinksの一番下のアイコンをクリックしてください。
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第5稿アップ
水の惑星ジ・アースのシナリオ第5稿の修正アップ。4日の須賀川での提出用。
昨日の「聖母子」のシーンが撮れたことと、第4章からエンディングにかけて草野心平の「天地創成」にしぼりこむことに決めたことで、少しだけ残っていた迷いもふっ切れた気がする。
明日、電通テックに渡す予定。
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Subject: [the-earth:00300] 勝利宣言
「水の惑星メーリングリスト」から転載4.1


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ありがとうごさいます。とても素晴らしい体験をさせていただきました。
画面の向こう側の自分が、自分ではないようでとても感動しました。
この映画のお仕事に参加させていただけたこと、
そしてスタッフの方々と出逢えたことを、とても幸せに思います。
本当にありがとうごさいました。


  新幹線の中で書いたのか、遠藤さんからのメールです。
  大学一年生には荷が重いかな、とすこし心配もしたけど
  凛々しく美しくまっすぐな《聖母子》だったと思います。
  実写の中でいちばん難しいシーンだっただけに
  正直、気が抜けてしまい、巨人の逆転勝ちも上の空です。
  

  彼女の腕に抱かれたのは双子の兄弟、『玄と海』の新生五ヶ月児。
  兄が玄。弟が海。いずれも本名だそうです。

  水の惑星ジ・アースの46億年後のエンディング。
  雪の村の「生田産院」で誕生した21世紀ベイビーは、
  海という名の男の子。
  その片手を母の胸に、片手を宙に向けた海くんが
  つかもうとするのはどんな明日なのか。
  どんな明日であるべきなのか?


観客の胸の内に浮んだその答えこそが、
  未来博が来場者に投じるコンセプトそのものであるはずです。


  湾岸を走りながら、そんな思いにひたりました。


  スタッフのみなさん、今日の撮影で水の惑星ジ・アースは
  一つの作品として必要なすべての材料を手に入れたと思います。
  演出的には、十二分に目標値をクリアしました。
  春夏秋冬さらに再びの春、と文字通り世紀をまたいだ撮影だったけど
  ほんとうにおつかれさまでした。
  そしてありがとうございました。


  

  ほんとは、まだ若干の撮影を残してるけど
  今夜の正直な感想です。


                    2001.4.1 満開の首都で ましこ
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けんかえれじい
志賀さんがビデオ屋で見つけた鈴木清順の「けんかえれじい」を観た。
記憶の中で「みちこ」の役は和泉雅子だったが、淺野順子だった。会津で終始するのではなく、岡山を放校となった主人公が転校した先が会津だった。

映画の中で会津は旧弊さをデフォルメして描かれており、このあいだ高見沢さんが顔を曇らせた理由がわかり、おかしかった。

映画も原作も読んでいながら、このあいだ山口ロケの時に志賀さんが鈴木清順の話をし、相馬さんが会津若松が舞台だったと言わなければすっかり忘れていた。

一年余り、会津若松に通ったが、清順のこの映画の話がどこでも一度もでなかったわけがわかったような気もする。

それはさておき、
この時代の高橋英樹のみずみずしさは特筆モノだ。北一輝に魅かれて上京するくだりが、映画では唐突な感じだが、原作ではもう少し丁寧だったように記憶している。

映画化されなかった「続けんかえれじい」のシナリオをダウンロードしたので、そのうち読んでみよう。

インターネットでDVD版を注文しておいた。
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