2013年04月の記事


幽霊・妖怪画大全集
大阪の大阪歴史博物館では4月20日~6月9日の期間で「幽霊・妖怪画大全集」と言う、能楽堂からも近いので昨日の午前中に見に行ってきたよ。

今回のこの幽霊や妖怪画の展示品は福岡市の福岡市博物館に所蔵されている物を中心に展示されてるそうだ。

京都出身の日本画家で風俗研究家の吉川観方は生涯をかけて日本の幽霊画や妖怪画の名品を収集されてたそうで、それらの作品が今は福岡市博物館に所蔵されてるそうだ。

それで、博物館で特別展が開かれるほど多数の展示品を持ってるんだろうね、また大阪歴史博物館所蔵の作品もいくつか展示されてて面白い。

円山応挙の幽霊画や有名な作品も多くされていたり、妖怪画や巻物もきれいな状態で保存されてて、妖怪ファンの私としては狂喜乱舞の展示会である。

また、福岡市博物館の所蔵品らしく、地元の福岡の宗像郡で実際に起きたと言われる妖怪騒動の資料や画本や絵画もコーナーを作って展示されてるのも興味深い。

筑前国宗像郡本木村化物退治として記録されてるそうで、宗像郡の本木村に現れた化物退治の顛末が、飼い犬が化物をやっつけたと言うのも面白かった。

結局、化物の正体は狸だったのかなぁ?


また、YKI48総選挙として幽霊画や妖怪画の中から人気投票を企画してるのは御愛嬌かね、私もお菊さんと言われる憂いを帯びた美人幽霊画に一票。

いろいろと楽しかったし興味深いので、また期間中に見に行きたいと思うよ。
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春狂言2013
今年も、私が好きな京都の大蔵流狂言の茂山家の「春狂言」の時期になった。

毎年楽しみに見に行っていて、今年も大阪の大槻能楽堂へ見に行ってきたよ。


○お話:茂山 逸平

始めは、茂山逸平さんによるお話で、狂言は子供の遊びの「ごっこ」の延長のような物で、何も無いのを見立てて成り立っていると言う話。

また、今回の狂言の曲目が動物に関したものが続くので、動物物の狂言の裏話や苦労話のようなお話をされて盛り上がった。


○「隠狸」
鷺流台本より創作
作・演出:茂山あきら

太郎冠者:茂山あきら
主人:茂山童司
後見:増田浩紀


太郎冠者は、主人に内緒で狸を捕らえて売っていた。

それを噂で聞いた主人は、太郎冠者に狸釣り(狸捕り)の噂が本当か尋ねると太郎冠者は知らないと嘘をつく。

そこで主人は太郎冠者に来客にご馳走する狸汁を作るために市へ狸を買ってくるように命じた。

狸釣りがばれそうになった事を知った太郎冠者は、急いで昨日捕まえた狸を市へ売りに出かけた。

一方、主人は太郎冠者の嘘をあばこうと酒を持って市で待ち受ける。

そこへ現れた太郎冠者は、その場をごまかして逃げようとするが、主人は太郎冠者を呼び止めると無理やりに太郎冠者を相手に酒宴を始めた。

始めは狸を隠そうとしていた太郎冠者も、酒を呑むうちに主人に誘導されて狸釣りの事を話し、しかも舞を舞ううちに主人に狸を取られてしまう。


隠狸は和泉流などではあるが、大蔵流には現在台本の存在しない作品であるが、大正時代に途絶えた鷺流の台本を基に、茂山あきらさんが創作し、今回初上演されることになった。

狸を隠そうとする太郎冠者と、それを酔わせて取り上げようとする主人とのやり取りが面白い狂言だった。



○「魚説経」

出家:茂山七五三
都近くの男:茂山逸平
後見:井口竜也

摂津国兵庫の浦の漁師は、漁を行う殺生が嫌になったので、急ににわか出家となる。

しかし、にわか坊主なので経も知らないし生活もできないので、都へ上がって名所旧跡を見物し、良い所があればそこへ就職しようと考えて旅に出て、旅をしながら都への案内を出来る人を待つことにした。

その旅路の途中、僧は信心深い男と出会った。

男は持仏堂を建てた物ので法事をしてくれる住持がいないので、その僧を探しており、さっそく出家を連れて帰ると住持にし説経をするように頼む。。

しかし、もともとは漁師だったため経を知らないにわか出家なので経や説法もできない。

そこで苦しまぎれに、魚の名づくしでもっともらしく説法のように語るのだった。


お経など詠めないにわか出家が、魚の名前で駄洒落のように語っていく様子が面白い狂言だね、これは魚尽くしが見事だよ。



○「止動方角 」

主人:茂山千五郎
太郎冠者:茂山正邦
伯父:丸石やすし
馬:島田洋海
後見:茂山童司



主人は、茶比べをしたくて、伯父の家から茶や太刀や馬まで必要なものを借りてくるように太郎冠者に命じる。

伯父は快く貸してくれて、その際に馬は後で咳(すわぶき)をすると暴れだすので、「寂蓮童子六万菩薩、しずまり給へ止動方角」と唱えると大人しく鎮まると教えてくれた。

太郎冠者が帰路につくと短気な主人は待ちきれずに途中まで迎えに出て来ていた。

主人が馬に乗り帰路に着くが、帰りが遅いと叱り続けるので、太郎冠者は馬の後で咳をして主人を落馬させる。

太郎冠者は、密かに教えてもらった呪文で馬を鎮めると、再び主人を馬に乗せるが、また太郎冠者を叱り続けるので再び落馬させてしまう。

落馬に懲りた主人に代わり太郎冠者が馬に乗って道を進むが、太郎冠者は人を使うようになった時の稽古だとして、自分が言われたように主人を叱ると・・・


これも、えらそうに太郎冠者をこきつかう主人に、馬の暴れさせ方や鎮める呪文を聞いた太郎冠者が、主人に逆襲していく主客転倒のようすが可笑しい狂言だね。

馬の馬らしく演じる様子も楽しいよ。


今回の春狂言は、狸・魚・馬と生き物が関わる曲目を並べて、またそれぞれで親子競演されているのが楽しい趣向で良かったよ。

夏の納涼狂言が今から楽しみだよ。
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長岡天神のツツジ
今日からGWに入るけれど、今年のうちは暦通りなので三連休が二つでGWと言う気がしないよ。

今日は暖かくてお天気も良いので、京都の長岡天満宮に行って来たよ。

長岡天神は、ツツジの名所で、私も毎年楽しみに見に行っている。

長岡天神では、参道が池を渡って続いているが、その参道の両側に霧島ツツジが植えられていて、真っ赤に色づいたツツジの参道を歩いていくのは神秘的な感じで楽しいよ。

小さな霧島ツツジが真っ赤に開花して、いっぱい集まった様子は燃えるような鮮やかさだね。

今年も真っ赤なツツジを堪能できたよ。
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松尾大社の山吹
京都の松尾大社に、今年も山吹の花が咲いたよ。

境内のあちこちに山吹の黄色い花が咲いてきれいだよ。

特に小川の周りに咲いた山吹は風情があって良いね。

山吹の名前の由来は、しなやかな枝が山で風に揺れる様を「山振り」と呼んだことから名付けられたと言う説と、山の中の蕗に似た黄色い花を咲かせる事から名付けられたと言う説があるそうである。


花言葉は、「気品」「崇高」「金運」「待ちかねる」。

山吹の別名は「面影草」と言うそうであるが、これは結ばれない恋人同士がお互いの顔を写した鏡を山に埋めたところ、その場所から山吹の花が咲いたという伝説から名付けられたと言う。

また、山吹の花は大田道灌の伝説も知られているね。

~七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞかなしき~

太田道灌は扇谷上杉家の家宰だった。

ある日の事、道灌は鷹狩りにでかけて俄雨にあってしまい、みすぼらしい家にかけこんだ。

道灌が「急な雨にあってしまった。蓑を貸してもらえぬか」と声をかけると、思いもよらず年端もいかぬ少女が出てきたのである。

そしてその少女が黙ってさしだしたのは、蓑ではなく山吹の花一輪だった。

花の意味がわからぬ道灌は「花が欲しいのではない」と怒り、雨の中を帰って行った。

その夜、道灌がこのことを家臣に語ると、近臣の一人が進み出て、「後拾遺集に醍醐天皇の皇子・中務卿兼明親王が詠まれたものに「七重八重花は咲けども山吹の(実)みのひとつだになきぞかなしき」という歌があります。その娘は蓑ひとつなき貧しさを山吹に例えたのではないでしょうか」と説明した。

驚いた道灌は己の不明を恥じ、この日を境にして歌道に精進するようになったと言う。


川辺に咲く山吹の花の色はビタミンカラーで元気をくれそうな気がするよ。
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新ドラキュラ
ディカー・ストーカーの「新ドラキュラ」を読了した。

作者のディカー・ストーカーは、「ドラキュラ」の作者であるブラム・ストーカーの子孫なんだそうである。

子孫だからと言って良い作品が書けるとは思わないと半信半疑で読み始めたのだが・・・やはり私としては面白くなかった。

ドラキュラの事件から25年後を舞台に、その後の登場人物を描いているのだが、ドラキュラで活躍した人々を惨殺したり貶めたり、悪役扱いしてたりで不愉快だったのである。

今回は、あのエリザベート・バートリーを悪の女王にし、対するドラキュラを正義のような扱いにしているためにオリジナルでドラキュラを退治した人々の扱いが酷く、特にヘルシング教授とか悪役のような扱いなのである。

こういうストーリーを良しと思う人もいるだろうけど、私としては不愉快で読まなきゃ良かったなと言う感じだった。
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五色八重散椿
先週の事になるが、今年も京都の北野白梅町にある「椿寺」(地蔵院)に椿の花を見に行ってきたよ。

椿寺と言えば、そのお寺の通称となったように椿の花で有名なのである。

特に、このお寺の椿は「加藤清正」が朝鮮から持ち帰って「豊臣秀吉」に献上したものを、このお寺に献木されたもの。

現在の椿は二代目だそうだが、それでも樹齢が130年くらいの銘木で「五色八重散椿」と呼ばれる椿である。

これは、その名の通り、白・赤・ピンク・絞りなどの色に咲き分け八重の花びらが一片一片散るから、そう呼ばれる椿だそうだ。

美しい椿の花びらが散って木の下に積もって行くのは、物悲しさがあるが美しさも感じてしまうね。

また境内には桜の木もあり、時期が合うと桜と椿の競演も見られて素敵だよ。

このお寺には、椿の他にも「鍬形地蔵」と呼ばれるお地蔵様や忠臣蔵で知られる天野屋利兵衛の墓等があり、民衆の信仰を集めている。

桜の時期をぬってここの椿を見に行くのも私の春の楽しみになっているよ。
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地震の時
今日は早朝に大きな地震があったね。

私は京都に行くつもりだったので京阪電車の寝屋川市駅のホームで待っていて、普通が来たけど、終点の出町柳まで行くので普通に乗らずに急行を待っていた時に大きく揺れた。

始めは電車が近づいた振動かと思ったけれど、凄く揺れてなかなか止まらないのでこれは大きな地震だと思った。

この時に、他の人の携帯やスマホには緊急信号が入って鳴ってるのに、何故か私のスマホには反応なし・・・なんで私のはスルー?

気になったのが地震の規模と震源地、震源地が遠くでくれだけ揺れたら大きな被害になってしまうからね、阪神大震災や東日本大震災が頭を占めたよ。

スモホでインターネットで調べたら淡路島で震度6強とか、大丈夫かなと心配になったよ。

でも、普通に乗らずに急行を待ってたからホームに居れたけど、もしも普通に乗ってたら走行中に地震に遭ってたよね。

地震の影響で電車は来ないで、線路の点検と安全確認で運行停止してるというアナウンス。

これも仕方ないけど、どれだけで復旧するのか判らないのが不安だね。

結局、40分以上待ってからようやく運行再開したけれど、安全のためにノロノロ運転で、予定はもう無理なので四条までにして用事のある嵯峨野へ行く事にした。

ずいぶんと遅れたり予定変更したけれど、無事に嵯峨野まで行く事が出来たよ。

帰りは、昼頃の阪急電車でまだダイヤが乱れてて大混雑だった。

京阪は普通に運行してたんだけどね。


それで帰宅したら部屋の中に積まれていたDVDがメチャメチャに崩れていて、部屋の片付けしながら「地震のボケッ」と凹みながらお片づけ。

でも、他で被害が出ていることを思うとなんでもないね。

各地で被害や犠牲も出ているそうですが、心からお見舞い申し上げますと供に、早い復興と回復をお祈りいたします。
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4月12日・・・
昨年の4月12日。

京都の祇園の南座近くの交差点で車で歩行者に突っ込んで多くの犠牲者を出した事件があった。

飛行者がいるのに突っ込んだ事から、私は事故ではなく事件だと認識している。

あれから一年・・・・

私は何度も前を通る事があるが、その度に事件を思い出しては手を合わせてしまう。

知らない人は気づかずに通り過ぎるだろうし、気にせず通る人も多いんだろうけどね。

事件を忘れずに心に留めていたい。
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ひよ子
守口百貨店に「ひよ子」が売ってたので久しぶりに買って食べたよ。

ひよ子って福岡県のお菓子だったんだよね、東京でも売ってるので前は東京のお菓子だと勘違いしていた私。

本家が福岡で東京にもお店を出してるから東京でも売ってるみたいだね。

ひよ子は美味しいのもあるけど、見た目の可愛さも魅力ですね。

今年は、ひよ子100周年らしいよ。

http://www.hiyoko.co.jp/

久しぶりに食べたら懐かしい味がしたよ。
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黄桜
京都の白峯神宮へ「黄桜」を見に行って来た。

白峯神宮は堀川今出川付近にある崇徳院と淳仁天皇をお祀りしてある鎮めの神社で、また精大明神もお祀りしてある事から球技の神様として多くの信仰を集めている。

その境内の奥に黄桜が植えられている。

黄桜は、本来は鬱金と言う桜で、御衣黄桜と同じく緑色の花を咲かせるが、御衣黄よりは緑色が薄くて淡黄色の桜になるそうである。

ちなみに、清酒で有名な黄桜酒造もその名にちなんでキザクラ・カッパカンパニーの庭園には黄桜が植えられているそうである。


さて、白峯神宮の黄桜は満開を迎えてきれいに花を咲かせていた。

はっきりとした黄色ではなく、なんとなく淡く黄色くなっている感じに見える程度である。

これは開花時期で色の濃さも変わるのかも知れないね。

黄色くなる桜は黄桜だけだそうであるが、見た感じでは黄色っぱい感じかな。

それでも八重のきれいな桜で、目を楽しませてくれたよ。
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御衣黄桜
今年も、京都の雨宝院に緑色の桜の御衣黄桜を見に行ってきたよ。

御衣黄桜は、遅咲きの桜で緑色の花を咲かせる桜で、咲き始めの時期ほど緑色が濃くて開花が進むにつれて色は薄くなって来る。

御衣黄桜は、私のお気に入りの桜で毎年咲く時期になると楽しみに見に行くのである。

爽やかな緑色で清清しい感じが良いね。

まだ咲き始めたばかりで開花してるのは数輪で寂しいけれど、来週くらいが見頃かも知れないね。
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