2017 03/30 22:21
Category : 日記
春分は太陽が真東から昇って真西に沈み、
昼と夜の長さがほぼ同じになる。
寒さは少し和らぎ過ごし易い季節になり、
この日から夏至まで、昼がだんだん長くなり夜が短くなる。
伊豆高原桜並木も 淡くほんのりと紅をさし、
若葉も微かに芽吹いてピンクと緑の色合いがいい。
絹ごしのような柔らかな雨が音もなく桜木を濡らし、
開花したばかりの桜の花びらに落ちた。
春の宵は四季の中で一番うきうきした気持ちになり、
麗らかで清々しい風が吹き心地よい。
只、様々な動物や虫が冬眠から覚め、
山や棚田から這い出てくる。
今日も私が留守をした時に主人も直ぐに出て行った。
彼女の鍵を持って帰宅をすれば寝てばかり。
何時も翌日になっても朝は起きない、
昼寝をしても夜は早く寝てしまう。
そんな光景を十何年も見て来たが、
捨てられた私でも気分のいいものではない。
にこにこ迎えても、怒っても彼の性格は直らない。
これならいっその事、一人暮らしの方が気楽ではと思う。
嫌な思いをして長年耐えて生きて来たが、
今迄通りに彼に合わせて生きていけばいいのか。
家族になって十五年が経ち、
お互いにこの年になってしまった。
離婚をすれば損をするから絶対に離婚は避け、
自由奔放に楽しく生きてきた彼をずっと見てきた。
日本で一番貧しい県に住んで居れば、
気の毒な人を見る度に「下を見て暮らす。」
そんな言葉が素顔の私を増々、質素な暮らしにさせる。
今月も形振り構わず何回薄化粧をしただろう。
髪を切る 鏡の中も 春の雨。 sakura