sakura1205's diary

日曜日の朝、寝坊をして６時半起床。
階段を下りて来れば居間は静寂な空気が漂う。

何かおかしいと彼の愛用品を見れば何もなく、
ほんのりコーヒーの香りが残っていた。

主人の数えきれない程の無断旅行なら驚かない。
ＰＣを開けながら家事を済ませ、午後から外出をした。

何かあったら家に電話してねと姉のような友達、
近所の人は有り難いと思う。

小心者で気が小さい私はいつも友達に甘えてしまい、
昨夜は午前２時に眠り５時半に起床で寝不足。

今朝６時にプラ包装容器をごみ置き場に出した頃、
近くの山々はぼーっとブルーグレーに霞んでいた。

晴れゝば富士山は空よりも色濃く美しく見えるのに、
午前中は曇りで昼下がりから晴れてきた。

彼が家を出てから何時も３時間位で帰宅日だけメールで教える。
そんな時、嬉しさなど全くない。

不器用にしか生きられない私にとって彼が居れば
女性にできない力仕事などをしてくれるので助かる。

そうはいっても彼に早く帰って貰いたいなんて思わない。
別居結婚して娘さん達が独立して２年以上後に同居した。

同居した頃には愛人が数人いた事を初めて知り、
怒れば虐待を受け、彼の親友宅に逃げた夜もあった。

彼の親友宅迄行くのは町内でも離れていて
雨でぬかるんだ道を１時間かけて歩いた。

あの頃に比べれば年のせいか色々な事をしてくれるが、
私は、心のなかで彼を許してはいない。
男性という者はずるくて信じられない。

結婚前はお洒落もしていたので、可愛いね！
私に一目ぼれした事もあったが、今の私は形振り構わない。

外出のない日は化粧水だけでお化粧もせず、
ジーパン履いて男の子みたいな格好になってしまった。

彼は妹のように様々な事を教えてくれるが、
大きな声で怒鳴るので疲れてしまう。

遊び好きな人を選んだ自分を悔やんでも、
彼の押しの一手に負けてしまったのだから。

こんな私でも彼が帰宅すれば「お帰りなさい。」
笑顔で迎えてお風呂や食事など精一杯のことをする。

今迄ずっと彼が勝手な無断旅行が出来たのは、
私が、親戚にも言わず黙って耐えてきたから。

原点に戻って話しあっても変人には判らない。
才色兼備の亡き奥様も
同じ事をされて悩んだと聞いている。

誰と結婚しても彼は同じ事をするでしょう。
私も態度の悪い点があるので直す様に努力はしている。

何時かは晴れる日が来るのだろうか。

傘持たず　雨にあひたる　散歩道　河鹿鳴く夜は　遠き日のことsakura

ざざーざざーっと海から聞こえる波の音。
その小高い山の上にご先祖のお墓が有る。

ずっと前から会いたかったし、気になっていた。
義父母達に遅くなったことを詫びた。

昨日は夕方になっても日差しが強く、
美味しい湧水を両手ですくって飲んだ。

湧水は冷たくて真夏日には涼感を呼び心地良い。
その水を車で運んで帰る人を見たことが有る。

お墓の土地は主人が購入した時よりずっと下落し、
花瓶のお花も生花より造花が多いのは仕方がない。

私は、繰り返し義父母と亡き奥様に手を合わせ供養し、
「私を助けて下さい！」なんて言ってしまった。

願い事をするのは神社なのに、
お仏壇の前でも願い事をしてしまう。

人間だもの、誰だって人に言えない事がある。
人間だから一人苦しむ事もある。

そんな時、お墓の前で他人に聞こえぬように話す。
早くしろ！見たいテレビがあるんだ！

お願いをして乗せて来て貰った主人が何度も怒る。
私は急いでお墓参りを済ませ車に乗り我が家に帰宅。

今日は再び梅雨空に戻り、静かに降り出した雨は止まず、
濃緑と化した葉は水を含み喜んでダンスを踊っている。

私はお墓参りに行った時、浜辺を通りたかった。
夕方にはしぼんでしまう浜昼顔を見たくて。

美夜自呂の　砂丘に立てる　かほが花　な咲き出でそね　こめて思う偲はむ。
巻１４－３５７５作者不明。
花がパッと咲いて人目に付くように、お前さんも派手な振る舞いを
しないでおくれ。こっそり愛でたいのだから。

お仏壇に香花と野花を飾りお線香をあげ、
安物でごめんなさい！

梅雨の雨は強く降り出し、傘を差しても肩が濡れてしまう。
夕暮れになれば富士も山々も海も何も見えない。

二十四節気の夏至は２２日頃で昼の長さが一番長い日。
二十四節気は１年を二十四等分し、

その区切りとなる日に名称をつけて目安としたもの。
例えば夏至は１年で一番昼間が長い日等がある。

夏至の瞬間と言うのが有り、その瞬間を含めた日が、
現在において夏至の日としているらしい。

２０１５年、夏至の瞬間は６月２２日午前１時３８分となる。
夜明けが早い為、宵っ張りをしていると寝不足になる。

急な出来事やお付き合いがない時は、
なるべく早寝早起きを心がけ体内時計を変えなければと、
自分に言い聞かせている。

電動自転車で買物に行くので日が沈む前に行くと涼しい。
しかし、晴れの昼前の買物に行った時は帽子も被らず頭が熱くなった。

１７日は、陽光の眩しい炎天下の午前中に買物に行き、
顔が真っ赤になり、梅雨明け後の外出を考えなければならない。

近くの買物なら徒歩で日傘を差して行けばいい。
そのお店よりも遠い場所にあるお店なら何でも間に合う。

雨が降るため紫陽花は枯れず、琵琶は熟れ過ぎて誰も食べない。
雨や曇りで蒸し暑くて嫌だと思う間に直ぐに梅雨明けする。

梅雨が明けたら猛暑になり、暑くて嫌になると言う人が多い。
沖縄の暑さに慣れている私は暑さは人が言うほど苦にならない。

昨年右足のみ爪の手術をしたが再び痛み、
１９日に早めに整形に行き爪の右側を抜き取って頂く。

麻酔なしで「痛い。」と思っているまに３回抜いた。
こうすれば爪の伸びも良くなると説明を受けた。

昨年８月に痛い手術をしたのに失敗するとは、
その若い医師が信じられなくなる。

仲良しの従妹から小玉西瓜が３個届いたが、
「そんな物は貰うな！」主人に言われても従妹との約束だった。

果実造りが上手でメロンで賞状を貰っている従妹の作った西瓜、
あの人が作った物は不味い筈がない。

彼は自分の娘関係の人以外は付き合うのを嫌う。
その気持ちは分かるので、もう反論はしない。

今日は５日ぶりの青空を見て気持ちが明るくなったが、
家事が忙しい１日になった。

今年の梅雨は雨が多く例年に比べ涼しいと友達と話し、
寄り道をして帰宅すれば辺りは薄暗くなっていた。

港を通っても人もまばらで波音だけが聞こえていた。
岩に座ってじっと海を見つめても、

鴎がキイキイ鳴くばかり。
思いとおりにならない事に心を痛めていた。
私は我儘者だから。

傘を差しても雨は肩を濡らし、
気の弱い私は、差別された辛さに一人で悩む。

波の音を聞けば何か良い案が浮かぶだろうか、
ひたすら波の音を聞いていた。

五感を全て耳に集中させて、
ずっと遠くの海まで眺めていた。

風の音も絶え、
海の色も透明になり、
潮の匂いなど何も分からない。

些細な事で悩む性格はきっと母に似たと思う。
きっと母の胎内で育まれたもの。

明日、浜辺をさ迷えば～口ずさむ。
そろそろ我が家へ帰ろう。

広い海に小さな小さな涙がぽつんと落ちた。
その一粒を心の広い海が拾ってくれた。

港にふる雨は梅雨寒で、
夜になっても強くふり続ける。

鴎は水面に浮かび、
雨音で鳴き声も聞こえない。

夜明けがどんどん早くなり午前４時過ぎに辺りが明るい。
目が覚めても再び眠って午前６時起床。

雨あがりの朝は小鳥達のさえずりが賑やかで、
果実を食べにきた雀は木々に近寄って動かない。

我が家の庭は樹木よりも果実が多く、
小鳥達の集まる場所になってしまいそう。

梅雨入りしてから雨や曇りが２～３日続き、
晴れの日が週に２日位になった。

散歩道はどこに行っても様々な紫陽花が咲き乱れ、
秋に咲く秋桜が野原で涼風にそよそよ揺れる
光景を見て珍しく思った。

ぽつぽつ雨が降り出せば、
その都度、紫陽花は喜んで艶やかな色になる

どの紫陽花も美しいけれど、
やっぱりピンクのふわふわした優しさを思わせる紫陽花が好き。

そっと両手で抱きしめてあげると嬉しそうに花びらが一片二片
ぱらぱらっと地に落ちてしまった。

紫陽花が白に始まって青、紫、ピンク、淡紅と変身するこの花を、
古人は、七変化等と呼び日に日に変わる彩を楽しんでいた。

昨日、雨が止んだ隙を見計らい親友宅から徒歩１５分の野原に行き、
２０分位童心に帰って二人で美味しい空気を吸って来た。

春の草花は春に咲き、梅雨時は雨が似合う紫陽花が咲き、
自然は、その時期になれば必ず忘れずに花や実を付ける。

鬱陶しい梅雨空を明るくさせてくれる紫陽花に、
今年も咲いてくれて「ありがとう」と呟いた。

私は、皆に愛される紫陽花のようにはなれない。
人を和ませる人間にもなれない。

昼食時に帰宅した時、主人が出来合いの惣菜で食していた、
そんな姿を見れば哀れで気の毒に思い、
ごめんなさいと心のなかで彼に謝った。

形振り構わず家事をしている私も、
美しい紫陽花にはなれないけれど、
こんな紫陽花も良いわね！と言われてみたい。

紫陽花や　母の笑顔が 見え隠れ　sakura

九州四国から梅雨入りしてから晴れる日は少ない。
走り梅雨の雨はしとしと静かで音もなく降る。

５日は梅雨寒となり太平洋の暑い気団と
北方の寒冷気団のせめぎあいが梅雨前線。

弱いはずの寒冷気団が勢力を盛り返すと梅雨寒になる。
半袖では肌寒くて長袖に着替えた。

今は梅雨入り前で穏やかな霖雨でも、
中休みをはさんで後半は荒梅雨となる。

緑の若葉も濃緑と化し、
小さな小さな柿の実が雨に濡れていた。

高校時代は土砂降りの雨が降っても貧しくて
バスや電車に乗れずに自転車で通ったもの。

右手にハンドル、左手に傘を持ち自転車に乗り、
違反をしていた事等考えず、夢中で登校していた。

たまに母に交通費を貰った日はとっても嬉しくて、
バスや電車は楽で友達と一緒に乗れてお話も出来た。

それが今ではバスに乗れてタクシーより安上がり、
バス代は安くて儲けた感じになる。

若い時は、普通の女性が経験しない苦労をしても、
苦労なんて思わず一緒懸命辛い仕事等に耐えていた。

それが、こんなに横着者になってしまい、
私は、なんと幸せ者だろう。

ふと、そんなことを思いながら
小さな小さな柿の実を見つめて居た。

昨日は曇りで梅雨入りするかと思っていたが、
今朝は薄日が差し、日中は太陽も顔を出した。

気が付けば昨日６日は二十四節気の第九、芒種。
芒(のぎ)のある穀物や稲や麦など穂の出る穀物の種まく季節、

ということから芒種と言われている。
実際の種まきは、これよりも早い時季に行う。

青い梅の実が黄色に変わり、我が家も梅酒を二瓶漬けた。

昨夜２３時、歩く機械を踏んでその３０分後に眠った。
様々な事が脳裏を過りずっと一人で悩んでいた為か、

午前３時に目覚めその後３０分位で再び眠る頃、
漁師さんの船の汽笛が賑やかに聞こえた。

暗い夜に漁を終えて早朝には捕獲した魚介類を
市場に出すのだろうか。

今朝は寝坊をして７時起床するほど身体が疲れていた。
昨日は、主人が歯科に行く！と言い再び小旅行に行った事を
午後２時に知った。

二人分作ったざる蕎麦は一人分残したまま冷蔵庫に
保存してある。お蕎麦は血管を強くし低カロリーで良い。

昔、母が手打ちうどんを作っていた光景を
よく見ていた私は麺棒や麺打ち台ががあれば、
手打ちうどんを作れるかも知れない。

冷蔵庫に有るもので間に合うのに午後６時から買物に行き、
住宅地ではない無花果畑を通って来た。

無花果の実はまだ見えず葉だけが青臭い感じを受け、
農家の家には電灯が明るく灯っていた。

畦道を通れば相変わらず白鷺や鴨達が餌を探し、
可愛い鴨が道路に出て相手を探して待っていた。

私なら旦那さんを待つ等と昔はあっても今はない。
食事ひとつにしてもこれは食べない！
たまに美味しい物を作れば「要らないよ！」怒るだけ。

必要な物を自分のお財布で買うのも、あれは駄目これも駄目！
女性なら誰でも必要な物なのに、買っては駄目だ！

我が家の場合は、主婦に自由を与えずつまらない。
テレビは勿論彼の好きな番組中心だが余り見る暇もない。

午後から２時間位、親友宅に行き雑談をして
大声で笑う彼女にパワーを貰って来た。

笑うと心身が元気になり、
下手な医師にかかるより身体によい。

夕暮れの風で柿の花がどんどん散っていく。
緑いっぱいの庭にたわゝに実った琵琶、
小鳥達のさえずりが賑やかに聞こえていた。

九州では梅雨入りしたとのこと、
海辺の町は昼の暑さが嘘のように涼しい。