2015 06/26 19:08
Category : 日記
ざざーざざーっと海から聞こえる波の音。
その小高い山の上にご先祖のお墓が有る。
ずっと前から会いたかったし、気になっていた。
義父母達に遅くなったことを詫びた。
昨日は夕方になっても日差しが強く、
美味しい湧水を両手ですくって飲んだ。
湧水は冷たくて真夏日には涼感を呼び心地良い。
その水を車で運んで帰る人を見たことが有る。
お墓の土地は主人が購入した時よりずっと下落し、
花瓶のお花も生花より造花が多いのは仕方がない。
私は、繰り返し義父母と亡き奥様に手を合わせ供養し、
「私を助けて下さい!」なんて言ってしまった。
願い事をするのは神社なのに、
お仏壇の前でも願い事をしてしまう。
人間だもの、誰だって人に言えない事がある。
人間だから一人苦しむ事もある。
そんな時、お墓の前で他人に聞こえぬように話す。
早くしろ!見たいテレビがあるんだ!
お願いをして乗せて来て貰った主人が何度も怒る。
私は急いでお墓参りを済ませ車に乗り我が家に帰宅。
今日は再び梅雨空に戻り、静かに降り出した雨は止まず、
濃緑と化した葉は水を含み喜んでダンスを踊っている。
私はお墓参りに行った時、浜辺を通りたかった。
夕方にはしぼんでしまう浜昼顔を見たくて。
美夜自呂の 砂丘に立てる かほが花 な咲き出でそね こめて思う偲はむ。
巻14-3575作者不明。
花がパッと咲いて人目に付くように、お前さんも派手な振る舞いを
しないでおくれ。こっそり愛でたいのだから。
お仏壇に香花と野花を飾りお線香をあげ、
安物でごめんなさい!
梅雨の雨は強く降り出し、傘を差しても肩が濡れてしまう。
夕暮れになれば富士も山々も海も何も見えない。