私は家政婦
5月26日午後4時、次女の携帯から「駅に居るので直ぐに行きます。」
主人の携帯にかかってきた。

急に来て急に泊まると聞いて私は慌てゝしまい、
「お父さんに手紙を出して有ります。」という事は
私だけが知らなかったのだと分かり急いで夕食の支度をした。

3年間も顔を出さなかった次女が何故、
家に来てくれる気になったのだろうか。

「今夜泊まって明日はお友達に会い、お婆ちゃんの家に行く!」
そういう次女は翌日から朝風呂に入りずっと我が家で寛いでいた。

結局、何処にも行かずに主人と話したりPCをして2日が過ぎた。
次の夜、入浴後友達と飲み会に行くと派手なドレスで外出し深夜帰宅。

彼女は30代半ばにしては遠慮等全くない。
遠慮しすぎる地味な長女とは正反対の性格で長女が気の毒に思う。

「○○さ~ん。」私に話しかけて、とても多弁である。
主人は可愛くて喜んでいても、私は気を遣い疲れてしまう。

「娘が来たらお前は何も言わず黙っていなさい。」
主人にそう言われ反感を抱いたが普通に振る舞っていた。

私も我儘で彼に愚痴をこぼせば「うるさい!」怒鳴られ、
こんな家に居たくはないと一瞬思う。

今週は、夏日の蒸し暑い日が続き、台所に居ても汗ばむ。
それでも暑さには慣れているので全く気にならない。

気晴らしに親友の家に会いに行けば、
庭の美しい花々が心を癒してくれる。

姉のような親友の話を聞いて、
自分の心の狭さが情けなくて涙がこぼれた。

愚かな私は意地を張って父娘を誉める事も出来ずに、
私は家政婦ではないと黙して語らず5日が過ぎた。

夕暮れ時に主人と次女は夕日を背に自転車に荷物を乗せ、
バス停で次女を見送り、主人は私の親友宅の前を通って来た。

「○○さん宅にお前がいるのを確認した。」そんな言葉を聞き、
無断で親友宅に出て来た私が気がかりだったのでは。

辺りが暗くなれば蛙が鳴きはじめ、
涼しい風が頬を撫でていく。

編集 sakura1205 : ハルさん、こんばんは。こんな結婚は苦労ばかりで疲れます。後悔しています。お盆に又来て長く泊ると思います。看護師でも病院看護師ではないようで勤務先を主人にも言わないの。いつも遊んで頂き、感謝しています。
編集 ハル : こんばんは!お疲れ様でした。<(_ _)>  お世話をしなきゃならない自分が、蚊帳の外に置かれているようで寂しくて、情けなくなってきますね。でも素晴らしいお友達をお持ちで 羨ましいです。