お彼岸
私、ふと思ったわ。
青春時代もなかったけれど、それは自分だけではないと。

叔母に高校の授業料を借りていた母の姿を見たりして、
大学どころか高校も何度辞めようかと諦めかけたか、

会社員の頃、「結婚を前提に交際して!」数人の人に言われ、
実家の為に相手の方を不幸にはできないと思い断る。

農家に生まれた同級生は、農業の手伝いで疲れると愚痴を言っていた。
「○○ちゃんはいいわね。」羨ましく思われた私。

皆、自分の思いとおりに生きている人は居ないのではと。
幸せを得る為には高い高い塀があった。

それを乗り越えようと諦めたり、あがいたりして、
いつの間にか、辛い苦しい道に迷い込んでいた。

運、不運もあるけれど過去を恨んでも仕方がない。
ほんの一瞬でも笑顔になれたら、

そして、その時その時の暮らしのなかで幸せを見つけなければ、
一生、私は幸せを知らずに終わってしまう。

良い年をして恋をしている主人を見れば腹も立つ時もある、
でも遊べるのもそう長くはない。

残りの人生を少しは楽しく生きて欲しい。
彼が思っている事を察して先へ先へと行動すれば機嫌も良かった。

この頃の私は横着者になってしまい、
彼のために美味しい食事を作ろうとは思わなくなってしまった。

そう言っても自分に与えられた家事はしない訳にはいかない。
昔から専業主婦になるのが夢だった。

ただ、幸せは中々つかめない。努力が足りないのだと思う。
今の彼に尽くしたいという気持ちも薄れている悪妻である。

牡丹の花が咲く春に食べるのをぼた餅、秋の萩の花が咲く頃食べるのはお萩。
昨日、お萩を少し作った時に自分なりに単純に考えた。

編集 詩伝 : >でも遊べるのもそう長くはない。 ←ぐさっ!w
編集 ハル : “置かれた場所で咲きなさい”と云う言葉を≪夏子さんのブログ≫で知りました。なかなか実践できませんが、心に言い聞かせるようにしています。ご主人はきっとsakuraさんの元に戻って来ると信じています。