秋風
名も知らぬ 小さき黄の花 一夜のみ 月の光を
浴びて消えゆく。

疲労より きざす虚しき 蒸し暑さ 琉球王に
王妃が通る。

ここだくに 地より湧き来る 秋風は この現身の
我を吹くなり。
コメント (0)

さよなら潮騒の町
明日は23日、二十四節気の一つ霜降になる。
山の葉が赤く色づく頃、寒冷地では霜が降り始め、

冬が近づき、暦の上では秋の最後の節気になる。
今年の夏は猛暑続きで、何時まで経っても収まらぬ暑さ。

一時的に急に寒くなる日が有っても再び暑さが戻り、
20日から霜降節気の言葉が合う北風の吹く朝となる。


今迄着用していたブラウスでは肌寒くベストを
羽織り、片付けを始めた。


25日沖縄は台風の影響で暴風雨予報が出ている。
其の頃は私も沖縄に引っ越し生活を始めて居る頃。

暑い、肌寒い、気温差大きく身体がおかしい。
階段を何回上がったり下りたりしたのか、
分からない。

今年の秋は短いと思う。
師走、睦月は凄く寒い冬になるのでしょうか。

庭木や果樹の水分不足なのか、
葉焼けして黄ばみや黒ずみが見られる。

空は海よりも碧く、
富士は傘雲が浮かんでいた。

その下に樹木の紅葉が始まっている。
とっても美しい。

自然がいっぱいの此の町に楽しく生きて桜海老、
さよなら潮騒の町。
コメント (2)

さよなら長月

もう直ぐ二十四節気の寒露になる。
夜長、露が冷たく感じられる頃。

爽やかな秋空の過ごしやすい日が多くなる。
何故、台風が連続で通るの!

意地悪な台風、困ったわ。
お願いだから反れて頂戴。

今朝は寝坊して午前5時50分起床。
涼しくなりぐっすり眠ってしまう。

一階に降りた途端、部屋の空気がおかしいと思い、
主人の部屋を見たら誰も居ない。

私は有る方の家に走って、未だ居るかも知れない。
そう思って追いかけた。

車が出た後だった。
何時もの時間に起きていたら。。

連れ戻そうとしただけ。
愛がある訳じゃない。

入籍してから戸籍上だけの妻であり、
20数年、独身同様の生活をしてきた。

人間として一緒に同じ屋根の下で暮らし、
友達のように暮らして来た。

友情だけは有ると思ふ。
年老いても今尚無断旅行に行くとは
情けなくがっかりする。

普通の家庭では無いと知りながら
放って置けば良かった。

こんなに苦しむ事はなかった。
一日中、無言で買い物を済ませた。

これでは本当に声が出なくなると思ひ、
歌の練習をしよう。
コメント (2)

秋を見つけた
 此処は自由に自然に親しめる心安らぐ丘。

海の碧さも美しく草木も青々と、
心地よい風に揺れていた。

嫌な事は何も考えずとっても幸せだった。
五年に一度位は家を離れ小さな旅に出ても
良いと思う。

ご夫婦の二人連れを見れば仲が良くて良いな、
そう思いながら草花の生い茂る庭を歩く。

キバナコスモス、羊雲、鈴虫の鳴き声、蜻蛉等を
見れば秋を見つけた!喜んでしまう。

あっという間に帰宅し何時もの暮らしが始まった。
日中の真夏日の暑さ、枯れてしまった果実や野菜、
一ケ月半雨が降らなかったので見る影もない。

性格も趣味も合わない主人を怒らせないようにと
自分の欠点を直し、巧く煽てやっていかなければ。
もう少し辛抱して見よう、月に誓った。

夢にいて あの世この世の 寂しさに 
秋風揺れる キバナコスモス。 sakura
コメント (2)

お盆の独り言
おどま盆ぎり盆ぎり
盆から先きゃおらんと
盆が早よ来りゃ早よ戻る。

此の子守歌を少し聞いただけで子守女の恵まれぬ、
薄幸な境遇を嘆き、悲しい心情が分かる。

この子に比べたら私はずっと幸せだった。
14才で遠縁の叔母さん宅に子守に行った時、

人間は何故貧富の差があるのだろうと嘆いた。
それでも叔母さん宅に居るだけで優しくされ楽しかった。

しかし、14才の私には背中に背負った赤ちゃんは
未だ8ヶ月位なのに重くて長時間経てば耐え難かった。

そんな光景を見た叔母さんは「無理みたいね」
年上のお姉さんと交代をしてくれた。

その時の赤ちゃんは立派な二代目社長になり、
私に会えば笑顔で優しい顔をして喜んでくれる。

色々なバイトをした後、五百人位働く会社に入社した。
一番楽しい青春時代を仕事するだけの毎日で

終わってしまい、遊んでいる同級生の気持ちが
分からなかった。19才の私は晩熟で初心だった。

22才の頃、お仕事だけではつまらない人生になってしまう、
眼がキラキラ輝く清潔な感じのお兄さんに会って

こんなに真面目で素敵な方も居る事を知り、
心の中で好きになる自分に気が付いた。

遠い昔の話で現実は楽しい物ではなく、
幸せって自分で探し自分の力で得るものだと知る。

愛なんて 孤独と背中 合わせなり
思ひても見ぬ 朝に夕べに。sakura
コメント (2)