藤沢美樹 04.03.22
 今日は割と一生懸命に仕事をしました。仕掛かりの仕事をあらかた終えて、明日しっかり有休を取るためです。

 それでもほぼ定時に退社して、渋谷に向かいました。財布と相談して、いくらかの葛藤はあったのですが、やはり初のQUATTOROでは初ステージということもあって、行きたいという想いが強く、参加することにしました。

TAKE OFF 7 presents at CLUB QUATTORO
 QUATTOROの4階でエレベーターを降りると、正面にチケット売場があります。出演者のスタッフがチケットを売っているのですが、ここにSさんがいるのを観たのは、考えてみれば初めてです。私の顔を見ると、恐縮したような顔をしながら、「この間、いらっしゃらなかったですよね?」とイキナリ突っ込まれました。しどろもどろしながら、「仕事で…」と言うと「お待ちしてたんですよ」と言われてしまいました。これまで、参加・不参加を言われたことはありますが、「待ってた」と言われることはなかったので、意表を突かれました。固定客が少なすぎるので、いないと目立ってしまうようです。とはいえ、今の心境は、可能な限り参加したいという心持ちなので、期待していただいてよろしいかと思ってもいます(笑)。

 PM7:00の開演時間を少しだけ回って、藤沢美樹が登場しました。今宵はいつものMC席ではなく、ステージの中央に立っています。
 イントロが流れて、最初の曲はWHITEでした。自己紹介を兼ねた挨拶をして、キーボードに向かいます。これまでのTAKE OFF 7 presentsのことを話して、「ステージに立てることを嬉しく思ってます」と言った後、ずっと、ずっと…を歌います。本当に緊張しているのが観ていて気の毒になるくらいにヒシヒシと伝わってきます。そのせいでしょうか、ほぼ完璧になっていた演奏を1箇所、明らかに間違えてしまいました。
 そんなドキドキを抱えたテンションのまま、MCを重ね、今、恋に終わりを告げたというしっとりしたバラードを歌います。この曲はこれまでとは全然アレンジの違ったものになっていました。藤沢美樹のステージでいつも感心させられるのはライブのたびに新曲を用意していたり、アレンジを変えたりといったチャレンジを臆することなくやってしまうところです。
 MCでメンバー紹介と称して、長年連れ添ったサポートメンバー(?)、打ちこみマシーンの「フジオくん」が紹介されました。続いて、自分の紹介をした後、「手拍子担当はお客さん!」と言って、歌ったのはpreieuでした。こうまで言われてしまったので、こちらもいつも以上に「一緒に参加している」という気持ちをこめて、手拍子をしました。この頃には緊張も和らいだのか、いつものように楽しそうな藤沢美樹の表情を見ることができました。そして、新曲の笑顔の記憶を歌います。この新曲、曲のテンポはポップなカンジなのですが、歌詞が、そして歌い方が妙に切ないのです。ステージの照明も華やかで、藤沢美樹も笑顔で歌っているのに、こんなにも胸に迫ってくるのはなぜなのでしょう。
 そして、最後の1曲、WILLをしっとりと歌って、終了となりました。

 正直、今回のステージはマイナス面が目立ちましたが、「叩かれて伸びる」藤沢美樹ですから、次回はもっとよいステージを見せてくれることは間違いないはずです。