藤沢美樹 4th Live 04.01.19
 会社をほぼ定時に退社して、薄暗がりの中、駅へと急ぐ自分にふとむなしさを覚えました。今日も仕事明けにイベントのために一生懸命歩かなければならないのは、どうしてなのか、そこまで一生懸命にする必要があるのかと。
 乗り換えの駅まで逡巡して、それでも山手線に乗って渋谷に向かい、なし崩しに会場を目指しましたが、そういう気持ちは会場についても頭のどこかに残っていました。

 TAKE OFF 7に到着して、いつものようにチケットを購入、中に入るとMさんは定位置に座っていました。現状、この方がいる限り、彼女の支えはそんなにいらないのかな、と思っていました。

アコースティックLIVE2004 at TAKE OFF 7
 今回の藤沢美樹の出番は3番手、普段は1番手なことが多いので、ちょっと珍しい順番です。
 2004年初のライブ、彼女自身の今年のテーマは「色気」なのだそうです。たしかにこれまでのちょっと年相応ではない格好からすれば、ちょっとは大人びていたようにも思いますが、「色気」とは対極にいるようなコなので、Mさんと2人、最前列で笑ってしまいました。すると藤沢美樹が「予想通りの反応、ありがとうございます」と言われてしまいました。
 この日、歌った曲は5曲、WHITE、ずっと、ずっと…、今、恋に終わりを告げたとしっとりめの曲が3曲続きました。
 この後、藤沢美樹は定位置のキーボードを離れ、ステージの前の方に出てきました。そして、立って歌うことをイメージして作ったという新曲WILLを歌いました。以前にも書いたかと思いますが、1ヶ月スパンで行っているライブにその都度、新曲を準備して発表する藤沢美樹には本当に感心します。もっとも、この曲もできたのは一昨日だそうですが(笑)。
 それから、またキーボードに座って、この日、最後の曲precieuを歌って終了となりました。
 この日、ステージで輝かんばかりの笑顔で、演奏し、歌う藤沢美樹を見て、ここに着くまでに抱いていた、自分の中のささいなわだかまりは見事に氷解しました。代わりに、私はこのコの歌と、歌う姿が好きなんだということにあらためて気づくことになりました。
 アンケートにそんなことを臆面もなく書いて、会場をあとにしました。行きとは違って、ちょっと暖かい気持ちを携えて帰途につくことができました。

 帰宅後に録画しておいた仮面ライダー555の最終回を見ました。正直なところ、ちょっと消化不良なカンジを抱きましたが、ここまで回を重ねて、描こうとしてきたことが織り込まれたラストを見て、ちょっとジンとしました。キーワードは「夢」、そして「力」でしょうか。