キューティーハニー 03.07.25
 今日も、ほぼ定時に仕事を切り上げて目指した先は松戸。よもや松戸なんか(←失礼)に再度足を運ぶ日が来るとは夢にも思っていなかったのですが、今日は特別(?)です。
 松戸駅の改札を抜けて、どう行くんだったかと考えたのですが、壁面に案内が出ていたので、すぐに分かりました。というかガンダムとウルトラマンが並んでイルディスプレイというだけで分かりやすすぎです(苦笑)。
 導かれるままに向かった建物の名前はバンダイミュージアム。先日、華々しくオープンしたのですが、しょせんはピアザ松戸です(苦笑)。もっとも、中はずいぶん変わったらしく、イロイロと趣向を凝らしたことになっているようです。有料ですが…。
 入り口のドアの前で係員と思しき女性がチラシを配っていました。地下にある劇場で今日から上演される「キューティーハニー マジカルアトラクション」のそれです。初日からイキナリ客が入ってないんだなと、ちょっと危惧を抱きながらチラシを受け取りました。なぜかといえば、言うまでもないのですが、松戸まで来た目的がコレを観ることだったからです(爆)
 開場時間までまだ時間があったので、ガッチリ締めてることには定評のあるプライズマシンエリアを物色しましたが、相変わらずなので一切手を出しませんでした。そこへ、今日は観劇ではなく下見にきたE(H)さんからメールが入ったので合流。それからえもさんも合流してしばらくは3人でウロウロしていました。
 開場時間を迎えたので、Eさんとは別れて、えもさんと2人で場内へ。入ると、ドリンクサービスということで缶ジュース(orアルコール)を1本もらえるので、ビールを選択しました(笑)。
 全席指定で、バラバラに取ったにも関わらず私とえもさんは最前列で隣同士というありえない状況でした。開演には時間があったので、ロビーで談笑していると、場内で迷い子と化しているかわいかおりに遭遇。ホントにどこに行っても迷ってます、このコは(笑)。「ひとりで来てるの?」と聞いてみると他のメンバーも来ているということでしたが、それを探すのもどうかと思うので、そこで別れました。それからほどなく、HさんやCさんも到着して、とりあえず場内に入ることにしました。席に着いてみるとほとんどの席が埋まっていて、思っていた以上に客が入っていることに驚きました。にも関わらず、私とえもさんの並びでえもさんの隣に3つ、最前列だというのに席が空いていました。「なんなんだよ」なんて軽口を叩いていたのですが、開演直前にその謎は解けました。スーツに身を包んだ初老の集団が近づいてきて、その中の3人が席に着きました。えもさんの隣に座ったのはなんと、永井豪その人でした。考えてみたら初日ですから、原作者が来ることはなんら不思議ではないのですが、真横に来るとやっぱりビックリしました。
 
キューティーハニー マジカルアクション at バンダイミュージアム
 冒頭はタランチュラクロー(松岡由樹)にさらわれたクラスメイトを助け出すためにキューティーハニー(北川友美)登場!といったカンジでフラッシュハニー(新聞記者)として登場、すぐにハニーフラッシュでキューティーハニーへと変身します。舞台でこれをどう表現するのかと思っていたのですが、ステージ奥に紗の布がかけられていて、その奥で変身途中の格好の代役が立っていて、最後に本人が衣装替えをして登場というカンジでした。正直、こんなもんかと思ったのですが、それでも早着替えなことには変わりないわけで、これをあと何回やるのかというのは興味深いところでした。
 この劇場、舞台が低いのと、客席までの距離が近いのが特徴といえると思うのですが、そのあまりの近さは正直、目の毒です。観覧してない方は想像してみてください。生身のキューティーハニーが眼前1〜2mでアクションしている様を。お昼の時間に上演されないわけです(笑)。
 その後の展開は、学園祭に絡んでクラスメイトと戯れているところに教頭のヒストラー先生(矢尾一樹)と学園長が登場して、あれこれ文句をいうようなカンジです。ちなみに先生は両方とも女性なのですが、役者は共に男性で、どちらも相当にいい味を出していました。学園長の「そうねそうね」というセリフの言いまわしも面白かったですし、あの矢尾一樹が女装して、「見せパンツ」などといいながらスカートをまくって見せたりする様を目撃することになるとは思いもよりませんでした(笑)。
 一方で、タランチュラクローはシスタージル(河辺瞳)に責められながらキューティーハニーを追い詰める秘策として学校の生徒や先生を捕らえることを企てます。真っ先に白羽の矢が立ったのはヒストラー先生でした。
 ヒストラー先生の提案で、パンサークローから身を守るために体育館に集められた生徒達、これでは逃げられないという抵抗にその通りと応じて、全校生徒をパンサークローの言いなりになるように薬を嗅がせます。
 と、ここでその中からひとりを選び出して尋問をするという場面に変わります。ここで登場するのがゲストの根本はるみでした。公演前から、日替わりで登場するというゲストは何をやるんだろうという話はしていたのですが、こういう風に登場するようでした。
 なんでも言うことを聞くとういう設定のもと、矢尾一樹に質問されると、それに答えていくのですが、正直、ヒドイものだったと思います。内容は別として、受け答えもグダグダで、本人は状況を楽しんでいるようなのですが、観客を意識したものとは到底思えませんでした。ある意味いつも通りなのですが、芝居の流れの中では浮いてしまうシーンなので、違和感を感じずにはいられません。
 この無意味なコーナーが終わったところで、舞台はパンサークローの基地らしきところに移ります。捕らえられた数人の生徒とは別にシスタージルの前に引き出されるハニーの親友・秋夏子(浮田久恵)。捕らえられた姿はボンデージです。その周りを蠢くパンサークローの配下のSMクイーンもまたボンテージです。いや、このクイーン、北川友美なんですが(苦笑)。これまた昼間には上演できないワケです。観覧されてない方、再びご想像下さい。妙齢の女性タレントがそんな姿で目の前をウロウロしている様を。目線の高さは腰の辺り。ステージ上で後ろを向くと…。グラビアなどで目にするソレとは違った感覚で、目のやり場に困りました(苦笑)。
 シスタージルの言いつけでムチを振るうクイーン、当然ホンキで振るうわけもなく、ターゲットにされるのはヒストラー先生です(笑)。ここでまた早着替えのシーンがあって、キューティーハニーに変身、タランチュラクローとの対決が始まります。
 タランチュラクローを倒すと、いよいよシスタージルとの決戦です。ここが最大の見せ場になりますが、何がいいって、河辺瞳がハマリすぎです(笑)。今回の舞台、明らかに彼女は別格で、ホントにマンガの世界から抜け出てきたかのような出来でした。
 最終的にシスタージルに止めを刺して、めでたしめでたしと終わります。
 終了後の率直な感想はイマイチというものでした。ステージ上の北川友美は十分がんばっていたと思います。楽しかったとも思いましたし、端々に笑える部分、おおっと思える部分も確かにあったのですが、北川友美のキューティーハニー、ちょっと可愛すぎました(笑)。個人的な思いこみだとは思うのですが、もう少し凛としたイメージを抱いていたので、そこが最後まで一致させられなかったというだけなのですが(苦笑)。

 終演後、2回目の公演を見るというえもさん、N(N)さん、N(t)さんらと合流してしばらくしゃべっていましたが、Hさん、Cさんと3人で飲みに行きました。明日が早いので短めでしたが、中々楽しく飲めました。