ハートの休日 01.12.10
 仕事が終わるなり(定時)、「所用があるのでお先に失礼します」と会社を飛び出して向った先は赤坂です。
 普段、仕事を終えて直行する場所というのは、スーツで行くとちょっと浮いてしまうところばかりなのですが、今回はビジネス街の一角ですし、会場もそれに見合ったところなのであまり気兼ねしなくていいのも嬉しいところです。
 
 赤坂見附で下車して、徒歩2分。赤坂グラフィティというライブハウスに到着しました。会場予定時間ギリギリの到着だったので、予想通りそれらしい人たちがたむろしていました。スーツ姿のいかにも仕事帰りの同類のいる比率がいつもより高いことが私をほっとさせました。が、中身はどうにもあいかわらずらしく、店前であることにも気づかずに群れ、車道にはみ出していて、後ろを車や歩行者が通ってもお構いなしです。ひとりで参加するとこういうことがよく分かります。自戒を込めて。

 藤原いくろう presents ハートの休日 Vol.1 at 赤坂グラフィティ
 開場となり、係の方の指示にしたがって地下に下りていきます。階段の途中で感じた雰囲気のよさは店の中にも充満していました。
 決して広いとはいえない店内でしたが、テーブルとイスが配されて、落ち着いてライブを楽しめる配慮がなされていました。
 ドリンクをオーダーして各自が思い思いの席に着いていきます。私はステージ正面、前から3列目くらいのところに席を取りました。前2列に、徒党を組んで座り、座席確保をする人たちがいて、ちょっとうっとうしかったのですが、この状況で騒ぐ事はないでしょうし、問題はなさそうです。
 開演まで約1時間、なにをするでもなくくつろいでいました。会社帰りに直接来ているので時間をつぶす術がなかった、というのが正直なところです(笑)。

 私達の後方から藤原いくろうが登場、そのままステージに上がっていよいよ開演です。
 まず藤原いくろうから挨拶があって、とてもざっくばらんな空気の中で演奏が始まりました。最初の数曲は、今度発売される藤原いくろうのアルバムからでした。メジャーな曲のカヴァーが多く、目を瞑って聴いていたのですが、1曲1曲音色が違って聴こえました。本人も言っていたのですが、かなり気持ちよく寝られます(笑)。
 この後、アルバムの話をしたのですが、仲々スゴイです。1つテーマに沿って1枚のアルバムを作っていて、それが連作で10枚。そして5枚は同時発売なのだそうです。レコーディングは山中湖のスタジオで行ったそうなのですが、その理由はそこのピアノの音がよいからということで、フィーリングが悪いと1日ピアノの修理に充てるくらい音にはこだわって作ったのだそうです。
 また数曲披露して、ゲストの登場です。
 チケットに記載されていない名前の方が紹介されて面食らったのですが、藤原いくろうの所属事務所の先輩(笑)だそうです。名前はミヤハラナミ(表記不明)、帰国子女のコだそうです。アメリカンスクールに通っていて、進学するときに留学したそうなのですが、本人いわく「アメリカは合わない気がする」ということで、ドイツのザルツブルグにあるアメリカンスクールに通っていたそうです(笑)。彼女は先月、この会場でワンマンをやったということでした。私はまったく初めて見る顔、聴く声、知る顔でした。
 1曲目はオリジナルで急がば回れ(仮)という曲でした。2曲目はこれまたオリジナルのUs one(表記不明)。こちらはすべて英語でした。藤原いくろうが最初に「いつもは英語のカッチョイイ曲のカヴァーばっかり歌ってる」と言っていたのですが、うなずけます。声がすこしハスキーな感じで、ゆったりした曲調にもマッチしていて大変聴き心地が良かったです。まだCDデビューはしていないらしいのですが、ちょっとした掘り出しものに出会えた気分でした。
 続いてのゲストは阿里耶。
 第一声は「お久しぶりです」でした。というのも彼女はW'sの赤坂ブリッツでのファイナルでダンサーをしていたからで、来ている客の大半が(私も含めて)そのライブに参加していたからです。
 そんな方ですから、さぞダンサブルでノリの良い曲を歌うのだろうと思ったのですが、違いました。これは本人も言っていたのですが、「聴いて踊りたくなる曲と、歌いたくなる曲は違うから」だそうです。これが阿里耶の歌うことへのこだわりなのかな、と思いました。
 歌った曲は3曲。ともだち、エレジー、シネマ山手線外回りという曲で、いずれもハスキーな声質がピッタリくるバラードで、こんな雰囲気のライブハウスで聴くにはいい曲ばかりでした。
 次のゲストは、今夜の来場者の大半が心待ちにしていると思われる、大物(?/笑)です。藤原いくろうの紹介で、chisa&yukaがステージに上がりました。
 誰?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、かつて藤原いくろうが組んでいた、期間限定ユニットのボーカル2人、横山智佐とゆかなです(知らない方はこれでもわからないですね/笑)。かくいう私も今日、足を運んだ目的は彼女たち(もっと正確に言えばひとりですが)でした。
 用意されたイスに座って、今回、出演するきっかけとなったことについて、ちょっとしんみりと話した後、W'sの頃の話を、笑いを交えて披露してくれました。昨日、非常に大人びて見えたゆかなでしたが、この日は私の知っている、もっととっちらかった、コロコロとよく笑うゆかなでした。藤原いくろうがしみじみと言っていたのですが、メンバーが揃うと昔の空気に戻る、そういう感じだったのかもしれません。
 先ほども触れたファイナルの話になり
、会場が一体となって振りをしていた、1999、Dance Revolutionの話に及んだところでは、少し歌ってくれたりもしました。客席はみんな当たり前のように、あるいはちょっと照れながら、振りを合わせていました。それを見て思い出したのか、藤原いくろうが「お土産がある」
と、W'sのステッカーを取り出したりして、懐かしさに拍車をかけます。
 昔話がひとしきり終わったところで、いよいよ歌に入ります。1曲目はハートの休日、W's、最後のシングル曲のカップリングです。あまり聴いた記憶がないのですが、しっとりとした佳い曲でした。2曲目はAsian Girl。「難しい」とリハから二人には不評だったようです(笑)。しかし、これもしっかりと聴かせてくれます。嬉しさとか懐かしさとか、そんなノスタルジックな感傷に浸って聴くにはよい夕べです。そして、コーナーラストの1曲はFlowers 〜Never Bend with the Rainfall〜、ユニゾンやハモリはほとんどなく、それぞれが1コーラスずつ、情感タップリに歌うのを聴いて、あらためて良さに気付かされました。
 2人が退場して、藤原いくろうの今後の活動についての愉快な告知の後、数曲弾いて、終了となりましたが、すぐさまアンコールが起きて、藤原いくろうが再度登場、さきほどのステッカープレゼントの抽選(笑)を行い(当たってしまいました)。最後に客席からのリクエストに答えて1曲演奏して本当に終了となりました。
 帰りに物販のコーナーで阿里耶の「ともだち」のCDを購入して、赤坂グラフティを後にしました。終演後にアンケート用紙を配るという、意表を突いた配布方法にビックリしましたが、時間的に書いている余裕もなかったので、すごく心地よいコンサートという感想を抱きつつも、それを伝えることなく(阿里耶にはCD購入の際に伝えられましたが)、帰路に着きました。
 
ペンギンズランチ:今日、揃いました。ようやくSPのウミカラスを手に入れることが出来ました。9種類を集めるのに20個近く買う羽目になったのですが、これで終りです。

FFクリーチャーズ:報告が遅れましたが、これも10種×3色=30個(1個300円…)、すべて揃いました。こちらは比較的早いうちにシークレット扱いの用心棒が3色とも手に入っていたので、あまり焦ることなく揃えることが出来ました。

最新のコレクション事情:スヌーピーBCです。15も30もぜんぜん見つかりません。これは前途多難です。