2003年01月の記事
2003 01/28 22:42
Category : 日常詩
ほんの少しだけ
あの子のけなげさと
無力な自分に
涙をみせていい?
ばからしくなるぐらい
笑ってから
笑って 笑って
それから
ほんの少し
泣いていい?
あの子のけなげさと
無力な自分に
涙をみせていい?
ばからしくなるぐらい
笑ってから
笑って 笑って
それから
ほんの少し
泣いていい?
2003 01/27 22:15
Category : 読書時間
しゃきしゃきと降る
しゃきしゃきと踏む
中途半端な景色
しゃきしゃきと動く
しゃきしゃきと答える
リズミカルなあなた
ただ空は
しゃきしゃきと降らす
雨でもなく雪でもなく
しゃきしゃきと音を立てて
我が身をカキ氷のように
削り落として行く
しゃきしゃきと踏む
中途半端な景色
しゃきしゃきと動く
しゃきしゃきと答える
リズミカルなあなた
ただ空は
しゃきしゃきと降らす
雨でもなく雪でもなく
しゃきしゃきと音を立てて
我が身をカキ氷のように
削り落として行く
2003 01/26 21:19
Category : 読書時間
めくるページごとの
時めき
頬の赤らみを意識しつつ
あなたの言葉を追う
あの日
あの時
あの一瞬の虚空の奈落
言葉にならない感傷
また 出会えたんだね
あなたの言葉に
時めき
頬の赤らみを意識しつつ
あなたの言葉を追う
あの日
あの時
あの一瞬の虚空の奈落
言葉にならない感傷
また 出会えたんだね
あなたの言葉に
2003 01/18 20:02
Category : at Web
花の芳しき香りの代わりに
硝煙の臭いと
腐敗臭と
埃臭さと
モニターの向こう側から
漂ってきたら
あなたはすぐにオフラインに
なるだろう
リアルとはそういうものだ
同じ器に入れた美醜なのだ
硝煙の臭いと
腐敗臭と
埃臭さと
モニターの向こう側から
漂ってきたら
あなたはすぐにオフラインに
なるだろう
リアルとはそういうものだ
同じ器に入れた美醜なのだ
2003 01/11 21:14
Category : 手紙
空白の時は
あなたの周りに
壁を築いた
あなたが望んだ訳ではないのは
わかっているけれど
わたしにその壁を
壊す力はないのだ
あなたのことを
忘れていた訳ではないのだが
忘れられたと思い込んでいた
あなたの時間が
ただならぬ外壁を
構築してしまったらしい
お願いだ
壁を壊せるのは
あなたしかいないのだ
わたしには
あなたが必要なのだと
コトバにしなくては
想いは届かない
あなたに届くまで
泣き叫んでいようか
この城壁の向こうの
あなたに届くまで
あなたの周りに
壁を築いた
あなたが望んだ訳ではないのは
わかっているけれど
わたしにその壁を
壊す力はないのだ
あなたのことを
忘れていた訳ではないのだが
忘れられたと思い込んでいた
あなたの時間が
ただならぬ外壁を
構築してしまったらしい
お願いだ
壁を壊せるのは
あなたしかいないのだ
わたしには
あなたが必要なのだと
コトバにしなくては
想いは届かない
あなたに届くまで
泣き叫んでいようか
この城壁の向こうの
あなたに届くまで
2003 01/09 20:32
Category : 詩惑抄
朝 降りた霜の中に
凍りついたコトバが
落ちている
日の出とともに
溶け出すコトバたち
光 輝き 昇華する
コトバたちによって生み出された
時計は
永遠の時刻を進むのだな
たとえ
わたしが事切れようとも
夜
コトバたちは再び凍る
が
歯車の音は
闇の隙間から聞こえる
一度 溶け出したコトバは
二度と 時間の奥に
閉じ込められないのだ
コトバで作られた時計は
誰彼の記憶の中に
滑り込んでいくよ
凍りついたコトバが
落ちている
日の出とともに
溶け出すコトバたち
光 輝き 昇華する
コトバたちによって生み出された
時計は
永遠の時刻を進むのだな
たとえ
わたしが事切れようとも
夜
コトバたちは再び凍る
が
歯車の音は
闇の隙間から聞こえる
一度 溶け出したコトバは
二度と 時間の奥に
閉じ込められないのだ
コトバで作られた時計は
誰彼の記憶の中に
滑り込んでいくよ
2003 01/07 16:29
Category : 詩惑抄
誰かの声が聞こえる
救いを差し伸べる手は
何処にあるのだろう
寒さに凍えているのだろうか
餓えているのだろうか
孤独に悲しんでいるのだろうか
何れでもなく
我が身の立つ地が
崩れ落ちて行く恐怖に
慄いているのだと
自らの過ちに
恐怖しているのだと
気も狂わんばかりに
地位を失う事を
怖れているのだと
さあ、そこから離れなさい
そうすれば、救われる
そうすれば
誰かの手が届く場所に
あなたは行く事ができる
ただ泣いていてはだめ
ただ怒鳴っていてはだめ
「恐怖」と言う名の怪物を
倒すのはあなた自身
救いを差し伸べる手は
何処にあるのだろう
寒さに凍えているのだろうか
餓えているのだろうか
孤独に悲しんでいるのだろうか
何れでもなく
我が身の立つ地が
崩れ落ちて行く恐怖に
慄いているのだと
自らの過ちに
恐怖しているのだと
気も狂わんばかりに
地位を失う事を
怖れているのだと
さあ、そこから離れなさい
そうすれば、救われる
そうすれば
誰かの手が届く場所に
あなたは行く事ができる
ただ泣いていてはだめ
ただ怒鳴っていてはだめ
「恐怖」と言う名の怪物を
倒すのはあなた自身
2003 01/05 20:05
Category : 日常詩
白き柔肌に
しっとりと
煮含まれる昆布だしと
湯気の向こうの微笑が
きゅっと素通る熱燗に
ほどよい色気を
重ねます
外は吹雪か木枯らしか
寒さを忘れる大根に
思うは故郷か
恋しき人か
冬の一夜は暮れて行く
(自分で書いてていうのもなんだが、これって
演歌の世界だよねえ(笑)
しっとりと
煮含まれる昆布だしと
湯気の向こうの微笑が
きゅっと素通る熱燗に
ほどよい色気を
重ねます
外は吹雪か木枯らしか
寒さを忘れる大根に
思うは故郷か
恋しき人か
冬の一夜は暮れて行く
(自分で書いてていうのもなんだが、これって
演歌の世界だよねえ(笑)
2003 01/04 19:41
Category : レンアイ教授
狂気の狭間に落ちてしまえば
思い悩む事もなく
悲しくなる事もなく
貴方を追いかけることもなく
我が身を哀しむ事だけで
総てを終えてしまえるでしょう
思い悩む事もなく
悲しくなる事もなく
貴方を追いかけることもなく
我が身を哀しむ事だけで
総てを終えてしまえるでしょう
2003 01/04 16:36
Category : at Web
失われたものを
再び取り返すのではなく
更なる時間を
その上に構築する
積もった雪は
昨日の雪が
再び降ってきたわけじゃない
あなたと再びやり直すことは
できないことかもしれない
でも いつか
再び出会うこともあるでしょう
塗り替えられた景色が
また塗り替えられるように
再び取り返すのではなく
更なる時間を
その上に構築する
積もった雪は
昨日の雪が
再び降ってきたわけじゃない
あなたと再びやり直すことは
できないことかもしれない
でも いつか
再び出会うこともあるでしょう
塗り替えられた景色が
また塗り替えられるように
2003 01/03 20:15
Category : 日常詩
笑ってみようか
全てを忘れて
乱れてみようか
浮世忘れて
足は地にない
あなたの言葉も
夢ごこち
嘘も笑って許せるかも
酔い覚めまえに
キスしてちょうだい
全てを忘れて
乱れてみようか
浮世忘れて
足は地にない
あなたの言葉も
夢ごこち
嘘も笑って許せるかも
酔い覚めまえに
キスしてちょうだい
2003 01/02 20:18
Category : 詩惑抄
お金で得られるものならば
死に物狂いで稼ぎましょう
得られたものが「幸せ」ならば
死に物狂いで守りましょう
自分が何をしているのか
わからなくなるまで
働き続けても
誰も評価せず、見向きもせず
それでも「幸せ」なのは
ただの自己満足だと笑われても
あこにある「満足感」が
自分にしか味わえない「幸福感」
なにもせずに
落ちてくる「幸せ」を待つよりは
手に入りやすいのさ
死に物狂いで稼ぎましょう
得られたものが「幸せ」ならば
死に物狂いで守りましょう
自分が何をしているのか
わからなくなるまで
働き続けても
誰も評価せず、見向きもせず
それでも「幸せ」なのは
ただの自己満足だと笑われても
あこにある「満足感」が
自分にしか味わえない「幸福感」
なにもせずに
落ちてくる「幸せ」を待つよりは
手に入りやすいのさ