冴え冴えとした月が。。。
 いくら私の視力が弱いからと、メガネをかけた眼ではまん丸には観えないお月様だけど、澄み切った空にさん然と輝いていました。

 子供の頃、母と二人で歩いた夜道。田植えが済んで暫くは水を切らすことが出来なくて、実家がある地区だと、家毎に順番を決めて川の水を入れることになっていて、順番の時間が来ると、夕涼みを兼ねて母と歩いたものでした。何故か妙にそんなことを思い出させる月でした。。。吹く風は北よりで、とっても心地良くて、もしかしたら、明日は少し涼しくなるかも知れません。

 あれから何十年を経たけれど、今でも水の順番が決っていて。。。母の足が思うにまかせなくなって、父が母に代わって水の守をすることに。

 重い石とかぼろきれを置いて田圃から水が出ない様にすることが大仕事。母には重い石は持てないし、暗いときは足元が無用心ということで父にバトンタッチしたけれど、考えたら昨年が最後だったんですよね。稲の刈り取りが済んで、脱穀、籾摺りと一連の作業を待ち兼ねた様に、逝ってしまった父。。。昨年の水の守は父にもかなりきついものがあったみたいで。。。今年は、圃場整備ということで、稲の作付けは全く出来ない状態。季節にもよるけれど、普通なら、稲の刈り取りが済んでから工事が始まると思うのに、一体どうなってしまったんでしょう。。。?確かに4町が合併ということで、それまでには工事を終えておきたいということなんでしょうけれど。

 じゃ、母はこの秋から一体お米をどうするんだろう?今年の田植えが出来ないとなれば、秋に穫れる筈のお米が食べられないんですよねえ。って、今頃こんなことに気がついた、何とまぁ呑気な娘だこと。。。