“一筆書き”の列車旅
 列車縦断に挑戦 関口知宏

 たった一枚の片道切符で日本の津々浦々を回るー。そんな鉄道ファンの夢に挑戦しているNHKの「列車縦断 鉄道12000キロメートルの旅」が大きな反響を呼んでいる。旅番組にありがちな過度な演出を極力控え、淡々とした構成や映像が視聴者の心をつかんだようだ。

 “旅人”は俳優の関口知宏。「日本を全部見て回るような体験は二度とできない。絶対やらせてくださいとお願いした」

 旅は5月6日に日本最北端の駅・稚内からスタート。同じ駅、区間を二度通過しない「一筆書き」で、可能な限りの最長ルートをたどり、6月23日に佐賀県の肥前山口駅でゴールする。

 旅の行程は詳細に決められているが、関口は気ままに各地の人々と触れ合う。台本にない、偶然目にする美しい景色や人との交流こそ、旅の醍醐味と信じているからだ。

 旅の一行は関口とカメラクルーら計6人。毎朝、途中駅からの生中継をこなした後、次の目的地に向けて列車を次々と乗り継いでいく。その間、スタッフはカメラをずっと回し続ける。移動は連日夜まで続き、14時間近く列車に乗り続けた日もあった。

 のどかな映像からは想像できない過酷な旅。初日で「やめたくなった」という関口は、疲れから歯痛にも見舞われたが、気丈に笑顔を振りまき続ける。

 当初、番組はBSだけで放送されていたが、視聴者から地上波での放送を求める声や再放送を望む声などが1600件以上も殺到。急きょ特別番組や総合テレビでの放送が決った。

 「世知辛い世の中、みんな規範から外れたら批判されるのではとストレスを感じている。もっとわがままでいいんじゃないのかな。旅はわがままだし、バカをやっているようで、以外にまじめにメッセージを出しているつもり」と関口。

 番組は月曜から土曜の毎朝7時45分から8時まで、BSハイビジョンで生中継。その日の午後7時45分からBS2で再放送している。また、その週のダイジェスト版を総合テレビで深夜に放送するほか、随時、特別番組を総合やBSで放送している。。。

 毎週火曜日。素敵なテレ・ラジオの紹介欄にこんな記事を見つけましたので。いつかは私もこんな旅をしてみたいです。。。